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先人たちが国歌「君が代」に込めた想いとは?(後編)ー先生のための『和の国・日本国』講座⑫ー

こんにちは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も、引き続き

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

国歌「君が代」に焦点を当て、

「君が代」にまつわる問題

「君が代」にはどのような想いが込められているのか?

を学びながら、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
先人たちが国歌「君が代」に込めた想いとは?(後編)~先生のための『和の国・日本国』講座⑫〜 
1)「君が代」にまつわる問題とは?
2)「君が代」の意味
3)なぜ、「君が代」は「和歌」なのか?
4)国歌「君が代」に込めた想いとは?



1)「君が代」にまつわる問題とは?



前回の記事では、

「君が代」

「世界で一番短い歌詞」の国歌であり

「世界最古の歌詞」の国歌であり

「世界で唯一「レ」から始まる今様音階」の国歌であり

そして、

「1000年以上前から、みんなが知っていた」国歌である。

というお話をしてきました。


そんな

わが国の国歌「君が代」ですが、

今まで教育現場で様々な問題がありました。

今回は、このことからお話ししていきたいと思います。



「君が代」というと

学校現場で

「歌うか歌わないか」

「教えるか教えないか」

ということがいつも問題になります。


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昭和45年 前橋市中学校 「回れ右事件」


「君が代」は

先の大戦で

若い人を鼓舞して、多くの人の命を奪った血みどろの国歌であり

「こんな歌を歌わせたくない!」

と考えた教員が

卒業式にその教員のクラスだけ

「回れ右」をして歌わせないという事件。



昭和54年 福岡県立高校 「ジャズピアノ事件」


「子どもたちに君が代を歌わせたくない!」と考えた

熱血音楽教員が

自分で編曲して「ジャズ調」に仕上げた。

旋律は「君が代」だが

誰も歌えなかったという事件。



平成3年 所沢中央高校 「校長アカペラ事件」


PTAなどで卒業式での国歌はなしになった。

しかし、

なんとか卒業式で「君が代」を歌わせたい!

と考えた校長が

隙を見て、急に立ち上がりアカペラ「君が代」を歌い始めた。

すると、

生徒や保護者がつぎつぎと歌に加わり

最後は大合唱になった事件。


などなど。

おかしい話ですよね。


教員は職務として
子どもに「君が代」を伝えていくことは義務


です。


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学習指導要領にも書いてあります。

学習指導要領は、「法的性格」を持っていますから、

指導しないことは、職務放棄ということになります。


公務員は「全体の奉仕者」


です。


国からお金をもらって生活できているのですから

「自分の生まれ育った国をもっと知りたくなるように」

「自分の生まれ育った国をもっと好きになるように」

素材研究を行い、子どもたちに伝えていきたいものですね。



そして


平成11年 広島県立世羅高校 「日章旗掲揚事件」


今まで国旗・国歌に関する法律がなかったために

日教組あたりが

「根拠がない」と掲揚を拒んだ。

当時の校長が

卒業式での国歌斉唱、日章旗掲揚をめぐり自殺。


という大変痛ましい事件があり、


平成11年


国旗および国家に関する法律


が制定され、

「君が代」が法的にも

正式にわが国の「国歌」となったのです。




2)「君が代」の意味



では、

「君が代」の意味

について考えていきたいと思います。


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「君が代」に込められた意味。

一言で言うと


「天皇陛下が長生きしますように」


ということです。



詳しく歌詞を見ていきましょう。



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君が代は


あなた(天皇陛下)がいらっしゃるこの世が


千代に八千代に


千人分、八千人分


さざれ石の


さざれ石という小さな石が

大きな巨石になり

「岩」は、「永遠の象徴」を表します。  『古事記』より)



苔のむすまで


そこに苔が生えるくらい

永く生きてほしい。



という意味になります。



では、

なぜ、天皇陛下の長寿を祈願するのでしょうか?

なぜ、「五・七・五・七・七」の和歌を選んだのでしょうか?




3)なぜ、「君が代」は「和歌」なのか?



「五・七・五・七・七」の和歌

国歌に選んだのには、理由があります。


歴代天皇は、

基本的にたくさんの御製(天皇陛下がお詠みになる和歌)

詠んでいらっしゃいます。


例えば


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明治天皇は

およそ10万首の御製をお詠みになりました。


有名なものとしては、


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よもの海
みなはらからと
思う世に
など波風ぞ
たちさわぐらむ


という日露戦争の時にお詠みになられたものがあります。



では、

なぜ歴代天皇は、こんなにもたくさんの御製をお詠みになるのか?



それは、


「祈り」


です。


「五・七・五・七・七」は

『大和言葉』といわれ

神様とつながる、神様に届くリズムである

と言われています。



天皇陛下は、
「五・七・五・七・七」の和歌を
お詠みになることで
日本国民一人一人の幸せを
命を懸けて
毎日、毎日
祈り続けてくださっている


のです。




4)国歌「君が代」に込めた想いとは?



先ほどもお話ししたように、


天皇陛下は、

私欲を捨て

命を懸けて

日々、わたしたち日本国民の幸せを祈ってくださっています。



では、わたしたちが天皇陛下に

何かできることはあるのでしょうか?



例えば、

お金を天皇陛下にお渡しすることは

『日本国憲法第8条』で禁止されています。


実際お会いになり、

感謝の気持ちを伝えることも

なかなかできるものではありません。


では、

日本国民が天皇陛下にできることは何もないのか?



いいえ。

「一つだけ」あります。



それが


「君が代」を歌うこと


なんです!!



天皇陛下は、

「和歌」をお詠みになることによって

国民の幸せを祈ってくださっている。


では、

わたしたち国民も

「和歌」(君が代)を歌うことによって

天皇陛下の長久を祝う。



「君が代」というのは


じつは、


「返し歌」(贈られた歌に応えて詠む歌)


だったんです!!




もともと詠んだ人が

そのような想いで詠んだのかは分かりません。

「詠み人知らず」ですから。


しかし、

紆余曲折あり、

結果的に天皇陛下のの長久を祈る歌が

「国歌」として選ばれたことは、

このような「想い」が込められていたのかも

しれません。


国民が天皇陛下に唯一できること

「君が代」を歌うこと。


これからも大切にして

「想い」を込めて

歌っていきたいですね。





これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。



じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!

まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」



わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。


一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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