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なぜ日本人は花見をするのか?古来より大切にしてきた「予祝」の力!【上巻】⑹ 大国主神の国づくり(因幡の白兎)ー日本最古の歴史書『古事記』⑭ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「日本人のための『和の国・古典文学』講座」という主題のもと

『古事記』の中にある

大国主神の国づくり(因幡の白兎)(上巻)を紐解くことで、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



なぜ日本人は花見をするのか?古来より大切にしてきた「予祝」の力!【上巻】⑹ 大国主神の国づくり(因幡の白兎)ー日本最古の歴史書『古事記』⑭ー【今日の内容】
1)うさぎの予言が現実のものに!
2)日本人はなぜ「花見」をするのか? 
3)羽生結弦選手も実践していた?!「予祝」の力
4)「予祝」で最高の未来を引き寄せる!



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前回の記事では、

「因幡の白兎」のお話をしてきました。


和邇(サメ)を騙して傷ついたうさぎは

オオナムヂの医療の力をかりて、

助かることができたのでした。


そして、

うさぎは


「ヤガミヒメは、オオナムヂと必ず結婚する。」


と予言をするのでした。




1)うさぎの予言が現実のものに!



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そのころ、

ヤガミヒメの館では八十神が結婚を求めていました。


「ヤガミヒメ、おれと結婚してくれないか!!」


「いや、おれとだ!」


「いやいや!おれだろ!」


『申し訳ないのですが、私はあなた方のだれとも結婚しません。と何度も申し上げています。』


「そんなことおっしゃらずに!」


『嫌です。』


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そこに、オオナムヂが遅れて到着します。


「遅かったな。オオナムヂ!」


「すみません。」


「何をしていたんだ!おれたちの荷物をよこせ!」


「ヤガミヒメ、すいません。こいつは本当にダメなやつで…」


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「あなたがヤガミヒメですか。たしかにとてもお美しい。私はオオナムヂと申します。以後お見知りおきを。」


『まあ、ごめんなさい。この方たちの兄弟だと思っていっしょにするところでしたわ。すてきなお方ですね…。あなたも私に求婚にいらしたのですか?』


「はい!そのつもりです。」


『わかりました。私はあなたの妻になりましょう。』


こうして、

『うさぎの予言』通り、

オオナムヂはヤガミヒメと結婚することになりました。


そして、

これがオオナムヂの悲劇の始まりでもありました…。




2)日本人はなぜ「花見」をするのか?



突然ですが、


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春になって桜が満開に咲いた季節。


「お花見」


をすることがありますよね?!


なぜ、「お花見」をしますか?


と聞かれたら、みなさんはどのように答えますか?



お花がきれいだから。

みんなで美しいものを見ながらご飯を食べるのが好きだから。


様々な理由はあると思います!



今から、何百年も昔の日本人も

古来より「お花見」をしてきました。

そして、

「お花見」を大切にしてきました。



では、


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なぜ、古来より日本人は、「お花見」をしてきたのでしょうか?



ここに、日本人が大切にしてきたことが隠されています。

そして、先ほどの『うさぎの予言』ともかかわってきます。


実は、「お花見」にこそ、

古来より日本人が実践してきた夢を叶えるための引き寄せの法則

が隠されているのです!



どういうことか?


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春に満開に咲く『桜』


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秋の『稲』の実りに見立てて


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仲間とお酒を飲みながらわいわい喜び、

先にお祝いをすることで願いを引き寄せようとしていたのです!!


このような

古来より日本人が大切にしていたものを


「予祝」


と言います。


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古来日本人がやっていた

夢の引き寄せの法則。


それが「お花見」だったのです!


先に喜び

先に祝うことで

その現実を引き寄せるというのが

日本人がやっていた夢の叶え方だったのです!




3)羽生結弦選手も実践していた?!「予祝」の力!



「未来」を変える方法とは、

「いま」の心の状態を変えること。


この「予祝」の力を実際に使っている有名人はたくさんいます!


例えば、


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羽生結弦選手


です!



それは、

2014年のソチオリンピックに向かう飛行機の中のこと。


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羽生選手は、泣いていたそうです。


なぜか?


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それは、

イメージの中で最高の演技をした感動で泣いてしまっていたというのです。


羽生選手は、

ソチ行きの飛行機の中で

すでに金メダルを獲り、

先に喜びに浸っていたんです!


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そのため、

実際にソチオリンピックで金メダルを獲った時の

コメントの中でこんな発言があります。


「飛行機の中でイメージをしすぎて、飛行機の時の方が感動しちゃいました」


実際に金メダルを獲った喜びよりも

イメージの中でのほうが

何十倍も喜んでいたんです!



「予祝」で大切なことは、

実際に起こったから喜ぶのではなく、

未来に待っている喜びを先に想像し、

先に味わうことなのです!!




4)「予祝」で最高の未来を引き寄せる!



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ソフトバンクの孫正義さん


も新しいプロジェクトを立ち上げるときには、

先に部屋の中でガッツポーズをして、

そのプロジェクトが成功したことを

先にイメージし、

先に喜びに浸っていたのだそうです。



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発明王のトーマス・エジソンさん


も発明する前に

「それをすでに発明しました!」と発表することも

少なくなかったとか。

もう先に記者会見して、できたことを前祝いしちゃっていたんだそうです(笑)



「人は『欲しいもの』を引き寄せるのではなく、
『自分と同じもの』を引き寄せる」


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アメリカの心理学博士である

ウエイン・W・ダイアーさん

『ザ・シフト』(ダイヤモンド社)の中でこのように話しています。


未来に夢が叶った時と同じ喜びを

今の時点で感じることで

現在の気持ちが夢が叶った時と同じになり、

その未来を引き寄せることができるのです。



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「成功したから幸せになれるのではない。
先に幸せであることが成功を生むのだ。
もしあなたが今の仕事に幸せを感じているのなら
必ず成功するだろう。」
アルベルト・シュバイツァー(ドイツの医師)



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もしかしたら、

うさぎがオオナムヂに伝えた予言は、

オオナムヂに向けた最高の「予祝」だったのかもしれませんね!





日本国は、建国してから令和3年で、2681年。

『現存する世界最古の国家』です。


『古典文学』に触れると、

1000年以上もの間、

いろんな時代の日本人が

「きれいだな!」

「おもしろいな!」

「大切に伝えていきたいな!」

と感じたり、考えたりしてきたことが分かります。


国際情勢が混沌とする時代だからこそ、

まずは、大人であるわたしたちが

日本人の失いかけていた、日本人の一番大切な部分


『和の精神』


を取り戻して、一人一人が輝く。

大人が輝けば、子供が輝く。

子供が輝けば日本国の未来も輝く。


一緒に、『和の国・日本国』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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