見出し画像

”内なる子ども”と向き合える本|【「本当の自分」がわかる心理学】

どーも!
わーさんです!

日曜日ですので、「2022年に読んだ本の紹介」をしていきます。

===

「本当の自分」がわかる心理学~すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある

シュテファニー・シュタール

著者

シュテファニー・シュタール(Stefanie Stahl)
・心理学者、心理療法士。
・約30年間の心理療法士、心理学者としての経験、および家庭裁判所鑑定人としての経験にもとづいて、「人とつながることに対する不安」「自己価値感」「内なる子ども」に関する数多くの書籍を執筆。
・わかりやすく読者の心に寄り添うように書かれた著書の多くがベストセラーになっている。膨大なカウンセリング経験と長年の研究から生み出された、心を改善する著者独自の手法は具体的かつ実践的であるため、専門家の間でも絶賛されている。
・ドイツのみならず他国でもセミナーを開催。専門家としてのテレビ、ラジオ出演、雑誌の寄稿も多数。

引用元:Amazon

本書の概要
・内なる自分の気持ちを知ることができる。
・「日向子」と「影子」の存在を知る。

今回は私が読んでタメになった部分を3点紹介します。

===

■「今の自分」を生み出したのは”子ども時代の経験”

遺伝的素質だけでなく、子ども時代に刷り込まれた事柄も、私たちの性格と自己価値観にとても大きな影響を与えます。心理学では、その影響を受けた人格部分を「内なる子ども」を呼んでいます。p.11

人格を形成する時期は子ども時代にあり、その核が大人になってからでも生き続けています。つまり、どんな人であったとしても、その核となる気持ちや想いは子ども時代の経験によって作られている。刷り込まれていることになります。

そのため、子ども時代の刷り込みが大人になってからも核としてあるため、大人だからという価値観ではなく、あくまでも「内なる子ども」が核として存在していると考える必要が生まれてきます。

子ども時代に自分の価値を認めてもらうことができないと感じ続けていたら、その核が基準となったりします。

自分自身と向き合うには、「内なる子ども」と友情を結ぶことが大切になってくるのです。


■心の中には「子ども時代の自分」と「大人の自分」がいる

本書では「陽気な内なる子ども」の”日向子”「傷ついている内なる子ども」の”影子”「大人の自分」という3つの存在がいることを示すことで、自分の内なる子どもの存在がどのような役割をしているのかを表してくれています。

特に、影子の存在は自分自身で誇張してしまっていることも考えられます。もちろん、子ども時代の刷り込みの影響も大きいのかもしれませんが、それを大人の自分が誇張して、より闇に引きずり込んでしまっていることも考えられます。

そのため、そうならないようにしっかりと自分の内なる子どもと向き合うことが大切になってくるのです。


■誰の心にも、陽気な「日向子」と傷ついている「影子」がいる

心理学における「信念」とは、心の奥深くに根ざしている確信で、自分自身と人間関係に対する考え方に意味します。p.22

これは「私は大丈夫!」や「私はダメだ」といったようなモノです。

「大丈夫!」と思える気持ちがあるのならポジティブな信念を持っていることになりますし、「ダメだ」と思ってしまうならネガティブな気持ちになってしまっていることがわかります。

影子はネガティブな信念を持つため、そのことをうまく処理したり、その感情をまったく感じないようにするために「自己防衛戦略」を取るようにします。

・ハーモニー(調和)思考
・完璧主義
・攻撃
・権力思考

などといったものがあります。

日向子は、ポジティブな信念と快い感情を持っているため、陽気な子どもがあらわれます。

・自発性
・冒険心
・好奇心
・行動意欲

などといったものがあります。これらはどんな人にも兼ね備わっている性質だと思いますが、特に、影子であるネガティブな気持ちには、気を向けてあげる必要があります。

その時に、大人の自分が影子の存在に対して適切にアプローチしてあげることが大切になってきます。

例えば、誰かが自分の頼みを忘れてしまったとした時に、影子が前面に出ていたら「自分の頼みを聞いてもらえなかった」という絶望感と怒りが込み上げてくるかもしれません。

その時に、大人な自分が「ただ、忘れてしまっただけだよ」と思える気持ちを持つことができれば、絶望感や怒りが込み上げてくるのを抑えることができると思います。

そのような対応を自分で出来るようになれば、自分の気持ちと対話することも可能になってくると私は読んで感じました。


まとめ

今回は『「本当の自分」がわかる心理学』を紹介しました。

自分という人間の核としてあるのは、子どもの時の気持ちだったり経験が大人の自分という人間を作り出しているんだとわかりました。

今回は最初の部分しか紹介をしていません。それは、ぜひ、手に取って読んで欲しいからです。本書を読むことによって、自分の気持ちというものをどのように解釈をし、どのようにコントロールして、これからの人生を楽しんでいけばいいのかを感じて欲しいと思ったからです。

私は本書を読んで、改めて自分の気持ちと向き合うことができたと感じました。

今、生きることさえも苦しいと感じている方に、新たな考えを与えてくれる一冊だと思います。



この記事が参加している募集

推薦図書

サポートすると、それがnoteユーザーのためになります✨ サポートよろしくお願いします🔥