【No.1109】普通に生活しているだけなのに目が回りませんか。

国語のテストが変わってきています。

これまでのテストは文章の理解が求められていました。でも、これからは「情報の取捨選択」能力も重視されるようになってきました。国語なのに、グラフやデータの解読も増えてきて、ちょっとビックリですね。この変化は、現代の情報溢れる社会が背景にあると思います。

私たちがインターネットで情報収集するときも、この新しいテスト形式に似ています。

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何かを調べようといくつかのページを読み比べると、記事の「型」みたいなのに気づきます。

例えば、

こんな事にお困りですよね。この記事では〇〇が学べます。
では、最初に、そもそも△△とは…

どの記事も、冒頭はだいたい一緒なので、読み飛ばしますね。従来の国語のテストでは有り得ない読み方です。前提となるリード文にこそ、ヒント盛りもりなのに、読み飛ばすなんて。

でも、これからの国語のテストは、情報量が多すぎるので、読み飛ばしながら、必要な部分だけを取り出す技術が必要です。

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さて、最近「楽天LINK」というアプリがPC版をリリースしたらしいですね。もとは楽天モバイル専用の無料通話アプリでしたが、今はパソコンでも電話ができるように。(間違っていたら、すみません)

これも時代の流れを感じます。楽天ユーザーを中心に人気が出るかもしれません。

でも個人的には、便利というかなんというか、どれだけ働かせたいのか!と思ってしまいます。Zoom会議やって、Slackで連絡とって、Asanaでタスクが降ってきて、さらに電話もかかってきて… みたいな?

パソコンでも電話着信できるようになったら、ますます自分時間がなくなるような気がしますね。

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昨今これらの便利なツールが増える一方で、情報や通知の取捨選択はより重要になっています。

情報過多は、作業効率や集中力を低下させます。スマホやパソコンでは、最近いろんな通知ばかりでイヤになりますよね。電話までかかってきたら、作業が中断されるから、もっとイヤ。

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ネットで調べるにしても、あっちのサイトではこう言ってるけど、こっちではこう言ってる、さらにこっちでは…

全部もっともらしいことを言っているけど、主張が真逆だったりするから混乱しますよね。最近は「バランスが大切」なんて、どっちつかずの、結論を出さない記事も増えてきて超やっかい。だから、フィルタリングの技術を磨く必要があるのです。

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国語の授業では、「自分の軸を持て」と教えています。

自分にとって、テスト中なら解答を出すために、今どんな情報が必要かを見極めながら読み飛ばす…、厳密には、強弱をつけて読み進めろと教えます。当たり前といえば当たり前なんだけど、今後ますます重要になってきます。

テストでは1から10まで読み込んでいたら、とてもじゃないけど時間が足りません。日常生活では、制限時間がないので、ダラダラ読みがちですよね。

だから、そういう練習を国語のテストでさせたいのかなぁ。

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以上、楽天LINKの広告を見て、僕は楽天ユーザーですが絶対入れないなと。そんなこところから国語のテストについて考えてしまいました。

私たちが日常的に利用するツールは変わっていきますが、情報の取捨選択のスキルは鍛えていくことは絶対重要です。じゃないと、情報に振り回されて疲れてつらそう。目が回ります。

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やっぱり「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」ですよ。情報に触れすぎて身動きとれなくなるより、自分の軸を決めて進める。最近の記事みたいに「バランスが大切です」なんて中途半端な結論はダメ。中途半端な結論が多くなっている理由はわかりますが、自分の意思決定においてはダメですね。

ということで、「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」という言葉を胸に、今日も1日頑張っていきましょう!

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