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【793】人は他人を見下すことで気持ち良くなる!?

ボクが所属しているコミュニティで
「いい人・悪い人リスト」を
作りはじめました。

イメージとしては
数十人のアルバイトスタッフを
管理評価するためのもので

いい働きをする人と
そうではない人をリスト化して
その評価が給与にも反映される
みたいな感じのものです。

厳密には全く違うのですが
そんな感じ。

*

このリストは共有されていて
複数人のリーダー立場の人が
それぞれ書き込んでいきます。

働きのいい人と悪い人を
その理由とともにリスト化すると
おもしろい現象が起きます。

悪い人リストは
すぐに埋まっていきます。
どんどん増える。

アイツはここがダメだ。
こういうことはできない。
他人を見下したような態度だ。

などなど

なかば悪口のような記述も。

一方で、いい人リストは
全然増えません。

*

『バカと無知』という本に、

こんなことが書かれていました。

ーー

近年の脳科学では、「(自分より下位の者と比べる)下方比較」では報酬を感じる脳の部位が、「(上位の者と比べる)上方比較」では損失を感じる脳の部位が活性化することがわかった。脳にとっては、「劣った者」は報酬で、「優れた者」は損失なのだ。

ーー引用ここまでーー

超訳がすぎるかもしれませんが、

人は、自分より下の人といれば
報酬やご褒美をもらっているように
気持ちよく感じ、

自分より上の人といれば
損をしたように気持ち悪く感じる。

*

とすると、

ニュアンスは異なりますが、

人をこきおろしたり、
悪口を言ったりするのは

「報酬」をもらっているのと
近い状態なのでは?!

*

悪い人リストは、

こんなこともできないんだぜ
という、こき下ろしと

こんな大変なことがありました
という、グチの共有と

いずれにしても
書き込む人が気持ちよくなる場
というような感じがします。

書き込んでいる本人は
気持ちいいとは意識してなくても

もし、上記の引用からの
ボクの解釈が正しいなら、

悪い人リストに書き込むことで
脳の「報酬」を感じる部分が
働いているのではないか。

こわいーー。

*

一方で、いい人リストは
ほとんど書き込まれません。

どんな人が「いい人」か
基準があいまいというか、

悪くないんだけど、
これくらいできて当たり前でしょ。
あえて良いと挙げるほどではない。

そんな感じの埋まり方です。

*

ここまで書いてきたことは
ボクの主観なのでしょう。

『バカと無知』の言葉を
身の回りに当てはめてみたら
こんなことが考えられたという
感想文みたいなものです。

*

でも、もし他人を見下し、
自分よりも「下」判定することで
「報酬」をもらったかのように
気持ちよくなっているとするなら

しっかり意識しないと
悪口を言ってしまうものなのかも。

人の悪いところが目につくのも
もしかすると、あら探しをすることで

これまた、自分より「下」を探し
「報酬」をもらっているように
気持ちよくなっているのかも。

*

『バカと無知』という本の概要には
こんなことも書かれています。

ーー

正義のウラに潜む快感、善意の名を借りた他人へのマウンティング、差別、偏見、記憶……人間というのは、ものすごくやっかいな存在だ。

ーー引用ここまでーー

ほんと、気をつけよう。

*

悪口などで人を「下」認定するのが
報酬をもらうことと一緒なら

怖すぎる。


■■今日の教訓(ポイント)■■

もし人が自分よりも下を作ることで
気持ちいいと感じる生き物なら

普通に生活していたら
悪いところに目がいきやすい。

自制、大事。

■■以上■■


#毎日note #今日の気づき #自尊心 #自己肯定感を高める #しつけ #躾 #塵も積もれば山となる


◆参考図書
バカと無知―人間、この不都合な生きもの―

画像:amazon

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