【詩】子

  子

夜の鏡は
醜い娼婦にこびを売り
望まぬ姿を押し売りし
他人の良心以外のすべてを
拒む女を太らせる

朝の妊婦は
すすけた鏡にこびを売る

叩き割られた鏡の破片が
かつて映した醜い女と
同じ目を持つ子供の群れが
互いを見つめ
あわれみ合う

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