見出し画像

へそ天リストリクト

人との距離感がバグっている。
と自分でも分かっている。

傷つきたくないからと誰にでも壁を作ってしまう。
プライベートのことは極力話さないし、相手のことも自分からは聞かない。
飲み会や集まりにも顔を出さない。
職場でも、業務に関係のあることしか話さない。

反面、心を許した人(彼氏)に対しては童心に戻ったかのように甘えてしまう。
お互い身動きが取れないぐらいにべったり引っ付く。
「あのねあのね」と、平気で2時間、3時間、自分のことを喋ってる。

アラサー女が赤ちゃん言葉で付き纏う様は醜いだろうに…笑
彼は同じテンションで付き合ってくれる。

でも、彼は無理をしているのかもしれない。
この間、私が彼にいつものように抱き着いて、とりとめもない話を一方的に垂れ流していた時、
「ずっとこうやって一緒にいて、自分のやりたいことが出来なくて嫌じゃない?」
って彼から聞かれた。
突然の質問に一瞬フリーズしたが、
「平日、やらなきゃいけないことに追われてるから私は全然嫌じゃないよ。」
と答える。
彼は、そっかと言って笑った後、
「実は用事があって、来週は土日とも会えないんだ。」
と言った。
『何の用事?』と尋ねるのが何故か怖くて、
「分かった。」
と一言だけ伝えた。

『自分のやりたい事が出来なくて嫌』
それは貴方の気持ちじゃないの?
落ち着いた賢い彼のことだ。
私の子どものようなテンションに合わせるのはしんどかったのだろう。
でも、優しいから正直に言い出せず、距離を置きたくて『会えない』って言ったのかも。
お腹を見せられるのは貴方だけだけれど、甘えすぎてしまっていたかな。
『疲れるからこの人とは一緒にいられないな』って思われていたらどうしよう。

今週は久々に1人の週末。
カレーとチーズナンを食みながら、反省そして意気消沈。

スパイシーなインドカレーに、蜂蜜がかかったとろんと甘いチーズナンを付けて食べるのが大好き!

ヘソ天は程々にして、大人としてのお付き合いを心がけよう。
彼の自由な時間を確保してあげよう。
好きだからこそ、持続可能な関係でいたい。
もう一年経つのに付き合いたての中学生のような燃え上がりが冷めやらぬ自分に、そろそろ冷水をぶっかける時だ。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?