見出し画像

【WANTED!!】メガバウムをバリューアップするプロジェクトメンバーを募集します!

原木市場で1000円で落札した巨大丸太に新たな価値を吹き込むバリューアッププロジェクトのメンバーを募集します!

「1000円の大径木」との出会い

先日EMARF CONNECTで行った「森づくしメイカソンツアー 」。このツアーでは、木が山からどのように伐採され、製材されて、手元に届くのかを体感し、地域材を活用したプロダクトを2泊3日でプロトタイピングを行いました。

このツアー内で、見学させていただいた競り後の原木市場に買い手がついていない大きな原木が。大きさは直径70cmほど。ダイナミックな断面形状。大きなコブもかっこいい。

この大径木が「1000円」

原木市場では、伐採された原木がたくさん並び、「競り」で買い手がついていきます。買い手がついた原木には、番号と名前が貼られていくのですが、この大きな原木には名前がありませんでした。案内していただいた森林組合の担当者さんに、この大径木の価格を伺うと、なんと1000円。

大径木には価値がつかない、という現状

この価格になっているのは、この材積分チップにすれば金額がトントンになるからとのこと。こんなにかっこいい原木が、このまま燃料になってしまう状況に衝撃を受け、全国にこんな原木や未流通材がたくさんあるんなら、この原木を事例として活かすことができれば、燃料になってしまう前にかっこいい原木を繋ぎとめることができるんじゃないかと思い、「みんなで買わないか」と勢いのまま聞いていました。

ーーー「この原木を買っていいですか・・・?」

勢いもありましたが、EMARF CONNECT というコミュニティには、デザイナーも木工家も材木屋もUIデザイナーもライターも所属してくださっていますし、EMARF CONNECTというプラットフォームをつかえば、面白いギルドチームができると思いました。

「絶対に面白いことができると思います!」と松川町の方、そして森林組合の方、ツアーの参加者の皆さんを口説き、この大きな原木を購入させていただくことにしました。

そして、EMARFのプラットフォームとこの魅力的な大径木を活かしあう、新しいプロジェクトを立ち上げようと、今回このような募集をする運びとなりました!

「デザイナーは原木にアクセスできない」

いつも何気なく製材された規格品の木材をつかっていますが、この裏側には、「規格外」というレッテルを貼られ、燃料になるしかないとされた宝の原木があるかもしれない。

デザイナーが直接、規格外の原木や未流通材につながることができれば、「価値がない」とされてきたものも「価値のあるもの」に変えられるんじゃないか・・・・

「デザイナーとデジファブの力でなにができるか」

私たちには特別な加工スキルはないけれど、デジタルファブリケーションというツールを用いて、アイデアをデザインに落とし込み、カタチにすることができます。

デザイナーが「規格外」の未流通材と直接つながり、デジファブの力を使うことで、これまでにない「規格外」のプロダクトを発明することができるかもしれない。

その可能性をこのプロジェクトでは探っていきたいと思っています。

「林業は、稼げない?」

あの大径木が1000円で売られ、規格サイズの原木も数千円の価値にしかならない現状。

それでも林業の現場では、未来の森を守るために日々奮闘してくださっています。川下とされてきたデザイナーがデザインの力で何かできるか、いろんな視点を持って、森にも、町にもかかわっていけるプロジェクトに育てていけたらと思っています。

前回行ったツアーで伐採現場を見学させてくださった元木こりの正井さんが、すぐに原木市場から大径木を運んでくださり、その場で輪切りにしてくださいました。

「地域材とつながり、地域とつながる」

地域の材料を使うハードルがある。ほとんどの地域で林業事業者は森林組合のみで、どこも手が回っていない現状です。製材所も少ない。木を使う人もいない。

川下側から、デザインやテクノロジーの力で盛り上げていける循環の環を、長野県下伊那郡松川町からスタートさせたいと思っています。

そして、この大径木を活用するというプロジェクトでは、将来の林業の担い手をどうしようとするのではなく、一緒に盛り上げてくれる仲間を増やしたいと思っています。

松川町には「デジファブ」があり、つくる環境が整っています。この、すぐにアウトプットできる環境によって、副業で関わったり、遠隔で関わるなど、これまでになかった新しい関わり合いや、仲間が見つかると嬉しいです!

改めまして、このプロジェクトに共感しメンバーになってくださる方を募集します!

▼プロジェクトメンバーにエントリーする
エントリー期限:1月31日(火)12:00
https://forms.gle/z11sFpWExYb2ghRN6

▼とりあえず松川にいってみる

2023年2月4日(土)~5日(日)に旧松川東小学校にて行われる
南信州伊那谷廃校プロジェクト クリエイティブキャンプ2023』にて、
メガバウムを使ったプロダクトプロトタイピング
を行います。

どんな場所で、どんなプロジェクトをするのか
まずは体験してみたい方はぜひこちらにご参加ください!

▼ツアーのお申し込みはこちら

現状

現在、長野県下伊那郡松川町にある、廃校を活用したファブリケーション施設「旧松川東小学校」に約150㎜厚に加工していただいた輪切りの大径木を保管しています。

プロジェクトの進め方もこれから考えていくところなので、そこから関わってくださる方を募集しています!全国どこからでも参加可能ですが、定期的に松川町に集まってプロダクトのプロトタイピングを進めていけるといいなと思っています!

これから、一緒に考えましょう!

「デザインの力をみせたい」 松川町地域おこし協力隊 田中大也くんコメント

地域にはデザイナーが少ないです。ですが、デザインの力であたらしい価値をみせていくことができるのではないかと思っています。製材所も高齢化でどんどん縮小していて、大きい材を加工できなくなってしまっています。大きな機械を持っていた製材所は、需要がないため、どんどん閉業しています。大きな木は、ほとんどの世の中の建築やプロダクトが決まった規格サイズでつくられるようになって、どんどん使われなくなってしまいました。この大径木の活用から、通常の流通とは別のルートをつくることができれば、あたらしい需要をつくることができるのではないかと期待しています。