#63 君たちはどう観たか？知りたくないし キモいじじいはキモいという逃げられなさ
宮崎駿監督の最新作 君たちはどう生きるか？ を観た。
今まで観たジブリ作品で一番好きだし、映画全般で観てもかなり好きな部類の映画だった。
本当にありがとうございます。
自分なりの考察とかめちゃめちゃいいたいけど、他人の考察は全く知りたくない映画でとにかく自分が受け取ったメッセージみたいな物を大切にしたいと思ったし、それぞれ観た人もそうした方がいい映画というか、ノープロモーションにしたのもそこの部分を鈴木敏夫さんとかはよく理解されておられたんだなと勝手に思った。
なんでもかんでもミーム化して面白おかしく消費しちゃう現代でネタバレ禁止したおかげでより作品の意味がゆっくりと熟成されていく感じ？
なんて贅沢なんだ…。
マジありがとうの気持ちで一杯でございます。
観たかったボーンズアンドオールも観た。
食人カップルのロード・ムービー。
ルカグァダニーノらしい映画で本筋はああ、まあそうだなって感じで。
人を食おうが、若い美男美女の喜怒哀楽そしてそれを取り囲むアラウンドTHEワールドのなんて美しいことよってかんじだけどきつかったのは
キモいじじいはマジでキモいって事だ。
ずっと孤独のまま気持ち悪がられてキモい事をして死んでいく。食べられる事もなく。
問題は誰もがキモいじじいになりうるって事。
私はもちろん（もうなってる？）、ティモシーシャラメでさえ。そしてそこへの容赦なさがあたしゃちょっといたたまれなかったよ…。
まーキモいからしょうがないんだけどね苦笑。
昨日から妻の実家に帰省していてその前に東京ステーションギャラリーで甲斐荘楠木音の全貌を観てきた。
先日観た、雨月物語の時代考証や衣装を担当していたり、有名どころだと岩下志麻子のぼっけえきょうてえの装丁でも有名な横櫛を描いた人。
妖艶、耽美な作品が並ぶ中、横櫛はもちろん、未完成の畜生と、虹の架け橋という晩年の屏風絵が特に良かった。
読んでいただきありがとうございました。
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