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就活ほど納得感を持たずに人生の大事な意思決定をする事は、後にも先にもない。

今回は学生の就職活動にスポットを当てた内容ですが、私も就活の時に一番苦労したのが、会社の事が分からなかった事です。会社の事を理解するべく、大手企業140社近くの企業にエントリーシートを出し、1日に3〜4社の会社説明会や面接に数ヶ月間挑み続けたのですが、結果的に何がなんだか分からなかった

勿論、会社のことを、理解できたか理解できていないのか、それは自己納得感に過ぎない事である。しかし、私は最低限、面接の時に「弊社の志望理由は?」と聞かれた時に、「御社のヒトです!」と答える学生ではありたく無かった。そして、少しは論理的に会社を理解する事で、自分への納得感も構築したかった。就活ほど、納得感を持たずに、人生の意思決定をする事は後にも先にもないだろうと感じた。

私が社会人になってからの約6年間で出した結論にすぎないが、「具体的にどの程度会社を理解する事が大事か」という事を知らなければいけなかったのだと感じている。ただ、具体的にどの程度知る必要があるのかという問いに対して、答えは社会人の全体の感じの中にあり、学生ではなかなか答えを出せない。ましてや、私が就活していた2011年時点では、今のVISITSOBやMatcher、yentaのようなサービスもなかったので、社会人と学生が接点を持つ機会は少なかった事もあり、社会人がどの程度、会社の理解力(企業分析力)を持っているのは把握する事は難しかった。

そして現在、人材紹介の法人営業や新規事業・起業してきた中で多くのビジネスマンに会ってきた中で、学生も「3C分析」さえ出来れば良いのではと感じている。その理由は、そもそも3C分析すら使ってビジネスを考えられない社会人も多く、日常のビジネスに関わる会話の中で、3C以外のSWOTやPESTなどのフレームワークで考えている人はそこまで多く無い。そして何よりも、3C分析は比較的簡単である。面接の時に「弊社の志望理由は?」と聞かれた時に、「御社の商品は好調なマーケットを対象にし、競合もまだ少ない。そして御社が培ってこられた◯◯の強みを最大限に発揮できるからです」と答える事が出来れば、ちょっと扱いづらい学生っぽくは見られるかもしれないが、面接官としては感心するだろう。そして何よりも、他の会社と比較する方法を手に入れられるので、大抵の人は、自分の中に納得感を生む事ができる。

実際に、3C分析を理解してもらえるのか試してみた。フレームワークは、その概念を理解するよりも、使ってみる事が重要だと思っているので、とにかく色々な会社で考えてもらった。コンビニでもカフェでもメルカリでも学生が身近に利用しているサービスや商品から始めると反応が良かった。

私が会った学生は東大・慶応・早稲田の学生3名だったが、一番の驚きはそもそも3C分析の存在すら知らないのだ。これほど有名大学出身の学生ですら3C分析を知らない。(個人的には、微分や積分の方が3C分析より圧倒的に難易度が高いだろうと思うw)実際に、3C分析の存在と使い方を理解したとたん、その3名とも3C分析を活用する事ができるようになっていた。

学生の多くが3C分析が出来るようになれば、もっと企業は企業努力を行うはずであり、より自社の強みを強化、そして明確化するようになると思っている。学生側としては、より納得して企業選びが出来るので、昨今よく話題に挙がるような早期離職も少なくなる。

新卒で入社する会社は、その後の社会人人生に大きなインパクトを与える可能性が高く、ここでつまづいてしまうと巻き返しが難しい現状がある。

就職活動の前に、3C分析だけでも訓練できる機会を私は提供できればと思っている。

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