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データでみる藤川球児の『凄さ』と次世代の注目投手とは

本日取り上げるのは、阪神タイガースの藤川球児投手です。
ご存知の方も多いと思いますが、8月31日にプロ野球引退を発表いたしました。

「火の玉ストレート」と呼ばれるほどの決め球・WBCやメジャーリーグで世界トップレベルの打者たちへの堂々たる投球・何より阪神タイガースのクローザーとして幾度となく素晴らしい投球を見せてくれた偉大な投手です。

本日は、そんな藤川投手の凄さをデータで解説していくとともに、仕事や生活に役立つちょっとしたTipsをご紹介していきたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

藤川球児のプロフィール

まずは、藤川投手のプロフィールを紹介します。1980年生まれ高知県出身の投手です。高知県高知商業高校から、1998年にドラフト1位で阪神タイガースに入団。リーグ優勝や日本代表の経験を経て、2013年よりメジャーリーグに挑戦。その後四国独立リーグでのプレーを経て2016年より阪神に復帰。

本日9/11日現在で日米通算245Sを記録している投手です。
タイトルも、最多セーブ2回、最優秀中継ぎを2回獲得し、セ・リーグ)シーズン最多セーブ記録保持者(46セーブ)でもあります。

藤川投手と言えばみなさん印象に残ってるのはその「ストレート」でしょう。わかっていても打てないその決め球に、ファンならずとも何度も興奮したのではないでしょうか。
有名なところでは2006年のオールスター、カブレラ・小笠原というパリーグを代表する強打者相手に「全球ストレート」を宣言。予告通りすべてストレートを投球し連続三振に打ち取りました。

もうこの経歴だけですごいんですが、先週紹介したスタットキャスト、このMLB時代の投球データを今日は分析してきましたので、次のチャプターで紹介したいと思います。

『火の玉ストレート』は世界レベル!?データで解説

メジャーリーグでは、投球された全てのボールの軌道がトラッキングされています。その中で、面白いデータを紹介します。

それは、「ボール変化量」というデータです。ここでは詳細は割愛しますが、ボールが何センチ変化したかがわかるデータですので、打者の感じ方を数値化したと言っても良いかもしれません。

これ、実際に藤川投手がメジャーで投球した全球をみてきました。
すると、ストレートの伸びを表すホップ成分というデータは、約54cmでした。といわれてもピンとこないと思うので、色々と調べてみました。これは一昨年のメジャーでは2位に入るくらいすごい数値のようです。もちろんちょっと計測方法も変わってるみたいですが。それでもすごいことに変わりはないですよね。

プロ投手の平均はだいたい40cmちょっと、今もメジャーで活躍する田中前田ダルビッシュ投手もみんな40~45cmの間くらいのようです。

つまりは、田中やダルよりもボール2個分くらい伸びてくるように打者は感じてしまうようです。
これはすごいですよね。更に、ファンの方ならわかると思いますが、メジャー時代の藤川投手は決して満足できるボールばかり投げられていたわけじゃないように見えます。
主観的にはなってしまいますが、日本時代に投げてたストレートはもっともっと伸びてたのかもしれませんね。

藤川投手の「火の玉ストレート」は、データで見るとやはり「世界レベル」の伸びるストレートだったようです。

では、藤川投手のような興奮するストレートを投げる「次世代」のポスト藤川投手は誰なんでしょうか。
次のチャプターでは、甲子園を沸かせたあの投手を紹介します

ポスト藤川は甲子園を沸かせた"あの"投手

次世代にも、すごいストレートを投げる投手がいます。
それは、ズバり日本ハム吉田輝星投手です。
金足農業時代に甲子園で一斉を風靡した投手です。
専門家が測定した吉田投手のストレートのホップ成分は、ずばり53cm。メジャー時代の藤川投手にも迫るような「伸び」でした。
高校生からすると見たことのないようなボールでしょう。甲子園でも空振りを量産していました。

ここの記事では、先ほどから出ているホップ成分や変化量も丁寧に説明していますので、ぜひみてみてください。

しかも、吉田投手が実は本日楽天戦で先発なんですよ〜。
このタイミングってすごくないですか?ぜひ吉田投手のストレートに注目してみてください。

後継者こそ物差しを活かせ

今日は、データを使って藤川球児投手の凄さ、そして次世代注目株として吉田輝星投手を紹介してきました。

ここで、今日のtipsとしたいのは、「後継者こそ物差しを活かせ」ということです。

藤川投手、数々の記録を残した大投手ですが、ドラフト一位ながら入団後数年はなかなか結果が出ずもがいていました。ただ、長所を活かした起用法を見つけてくれた岡田監督のもと花開きました。

吉田投手は高校時代に専門家にデータ測定をしてもらい、自分の長所や目標とする投手像を定めることができました。

テクノロジーの進歩で、見えないものが見えるようになってきています。わかるようになった「物差し」を活かして最短距離で成長していきましょう。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。
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