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この競技来年なくなるかもしません…

本日は、日本で最も競技人口が少ないと言われるある競技について取り上げたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送を文字に起こしたものです。

フィギュアスケートの日本の競技人口はまさかの◯◯◯人/日本で最も競技人口の少ない競技は?

さて、月曜日の放送で取り上げさせていただきました「羽生結弦選手」がされているフィギュアスケートの日本での競技人口は、2019年のデータによると7650人だそうです。

私は思ったより競技人口が多いなという印象ではあったんですけれども、日本スケート連盟は10年後の2020年までに競技人口を今の7650人から2万人に増やす、そんな目標を立てています。

確かに競技人口が増えるとその競技に関わるものが売れますし、会場や設備も整っていきます。そしてまた選手たちが育っていって、メダルなどが取れて、その競技全体が盛り上がっていくという、そういう良い循環が起きていくような気がしますね。

さて、ここからが今日の本題です。

日本で最も競技人口が少ないと言われている競技、皆さんご存知でしょうか?

それが本日取り上げます「近代五種」というものです。
こちら名前は聞かれたことある方もいらっしゃるかもしれないですね。
そして、競技人口がどれだけ少ないかと言いますと、2018年の日本選手権参加人数が46人でした。これは男女合わせての人数になりますので、どれだけ少ないかというのがお分かりいただけるのではないかと思います。

ただこの近代五種のもっとすごいところは、これだけ競技人口が少ないのになんと来年のオリンピック種目であるということなんですよね。

いやでも調べてみるとこの競技内容が実に面白い、ということで今回取り上げさせていただきました。最後にはtipsも用意させて頂いておりますので少しお付き合い下さい。

それでは本編スタートです。

こんな運任せな競技あるの?2つの競技で世界を狙う美人アスリート

さあ、今日は近代五種について取り上げます。「近代」五種とありますので、「古代」五種という競技も存在したんですね。

これは古代ギリシャの時代に、5種類の競技、「レスリング」「円盤投げ」「やり投げ」「走り幅跳び」「短距離走」の5種類の競技で競っていたと言われています。

こちらは競技名も内容も変わってはいるんですけれども、女子の陸上の正式種目で「5種競技」というものが今もあります。こちらは芸能人の武井壮さんが「10種競技」という陸上競技をされてましたので聞いたことある方も多いかもしれませんね。

さてこの陸上の5種競技とは全く違う「近代五種」というものなんですが、こちらは近代オリンピックの創設者であるクーベルタン男爵という方が、19世紀ナポレオン時代のフランスの故事を元に作ったということなんです。こちらの内容をオリンピックの競技サイトから抜粋させて頂きます。

馬で敵陣に乗り込み(馬術)、
途中の敵を銃と剣で討ち倒し(射撃・フェンシング)、
川を泳いで渡り(水泳)、
丘を越えて走りぬけた(ランニング / クロスカントリー)

ということで、近代五種は、フェンシング、水泳・馬術・レーザーラン・ランニングの5つの協議の要素を含んでいます。

こちらの、近代五種競技会場が非常にユニークなので、こちらに URL を貼っておきます。

一つの大きな競技会場の中に、水泳もできてフェンシングもできて馬術もできてランニングもできて射撃をできる、そんな競技場が作られてるんです。こちらぜひクリックしてご覧下さい。

そして前回のオリンピックではこの5種類の競技全てを1日で終わらせてたんですね。来年の東京オリンピックでは二日間に分けて行われるようなんですけれども、それでもすごく過酷なスケジュールとなっておりまして、この近代五種という競技をキングオブスポーツという風に言うこともあるそうです。
その過酷な競技内容につきましては、 NHK のオリンピックサイトが非常に分かりやすかったので、こちらを引用させていただきます。

・近代五種のスタートはフェンシング出場選手がその辺りで1分間の一本勝負でスピーディに展開をしていきます。全身のどこでも攻撃して良いという勝敗がわかりやすい手法を用いるため、初めてフェンシングを見る方でも楽しめるはずだということです。

・二つ目の競技は水泳200 M 自由形。

・その後三つ目はまた勝ち抜き形式のフェンシングのボーナスラウンドというものがあります。

・その後四つ目の馬術。この馬術なんですが運も必要になってくるんですね。選手がその日に乗る馬というのは運営側が用意した馬を抽選で割り当てられるのですが、同等の能力を持った馬が用意されているとはいえ、馬にも性格の違いがあります。選手は運を天に任せるしかないということです。
競技直前にコンビを組む馬と初めて出会って、短時間で性格を把握して乗りこなす選手の技術が競われるということなんですね。

・最後のレーザーランという射撃に関してはこれまでの種目の得点を1点を1秒とタイムを換算して、時間差をつけて上位の選手からのスタートとなります。こちら射撃とランニングを交互に4回行っていくんですけれども、射撃をして800 M 走って射撃をしてというの繰り返しまして、この最後ランニングのゴールした着順というのが、最終順位になります。

以上です。

競技人口が少ない理由が見えてきましたか? 

長時間を戦い抜く体力持久力はもちろんのこと、精神力集中力時には運も必要とされる。だからこそもキングオブコント言われる所以なんですよね。

そして調べてみると、日本代表の選手の所属先は自衛隊や警察庁の方が多かったです。そんな近代五種競技の中でおひとり非常に目立つ選手がいましたので最後にご紹介させていただきたいと思います。

現在24歳の斎藤歩夢さんという方です。

この方は近代五種競技の選手でもありフェンシングの選手でもありさらにモデルもされていらっしゃるんですね。最後はこの才藤歩夢選手のインタビュー記事と世界に通用するtipsをご紹介させていただきます。

Tips :五種は難しくてもまずは◯◯から

近代五種の選手でもあり、フェンシングの選手でもあり、モデルもされているという才藤歩夢選手。

最近では11月21日に TBS テレビの東京 VICTORY という番組にも出演をされていました。Visaの CM にカルティエのモデルもされてますので、もしかしたらお顔をご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれないですね。この才藤歩夢選手のインタビュー記事がネットにありましたのでご紹介します。

こちらには、もともと競技を始めたきっかけがお父様が近代五種の選手であったこと。近代五種という競技が選手それぞれ得意な種目不得意な種目がありますので、順位の入れ替わりが激しいので、見ている方も非常に飽きがこない面白い競技だと思います。ということが書かれています。

そんな才藤歩夢選手の得意な種目は「フェンシング」と「馬術」なんですけれども、実は才藤選手、残念ながら今回の東京オリンピックには出場することはできませんでした。

というのも前回の日本選手権、斉藤選手は優勝されたんです。優勝されたんですけれども、ここがこの近代五種競技のちょっと特殊なところで、馬術の得点はオリンピックの選考には含まないという規定があるんですね。

先ほど近代五種競技の内容について述べたところで、馬術については運営側が用意した馬を当日短時間のうちにコミュニケーションを取ってそして種目をこなしていくそういう技術を競うというお話をしたんですけれども、運が関わってくるというところで、オリンピックの選考にこの馬術の点数は含まれないんですね。

なので優勝はされたんですけれども、その馬術の得点を引くと一点及ばずオリンピックの選考としては2位となってしまったんですね。とは言え近代五種では日本で2位、フェンシングでも日本で9位。

そして皆がよく知る服飾メーカーや先ほど述べたカルティエなのでモデルの活動もされているというまさにマルチな選手なんです。近代五種は5種類競技がありますので、本当にいくつの力を持っていらっしゃるのかと思うんですけれども、この才藤歩夢選手が一番目標にしていることは、「近代五種の競技人口を増やしたい。認知度を上げたい」ということなんです。

もちろんフェンシングでも日本一を目指されてますし、それ以外の活動も力を入れられてると思います。ただやはり競技をする人がいないとの競技自体が衰退していってしまうんです。なので積極的にメディアに露出をされて近代五種の競技内容についても何度も伝えられています。

最後にこの才藤歩夢選手がよくメディアでおっしゃっているセリフを、今日のtipsとさせていただきたいと思います。

それは五種は難しくてもまずは三種からです。

実は、近代三種という近代五種の入門編になるような競技が別にあるんですね。近代三種はランニングと射撃と水泳のになるんですけれども、この発言から私たちの生活に活かせるところは、5つやりたいことがあるとした場合、まずその3つをやろうとするところだと思うんです。5つのうち、まず1つをやってみようとなると、かなり時間がかかってしまう。

例えばじゃあまず、フェンシングをやってみようとなった場合、フェンシングを極めたいと思うかやってみて無理だったわと思って諦めてしまう可能性も出てくると思うんですよね。

それより、まずは3つやってみようと思って取り組んだ方が、3つをとにかくやろうとすると思うんですよ。ちろんその3つの中でこっちが得意だこっちは苦手だってのも出てくると思うんですけれども、5種競技には近づいていくと思うんですよね。

堀江貴文さんの有名な多動力の著書の中でも、三つの肩書きを持ちましょうという文章があったと思うんです。一つの肩書きで1/100の存在になって三つの肩書きをもつと1/1000000の存在になれるよという話だったと思います。これも最初から三つの肩書きを持とうと思って取り組むのと五つの肩書きを持ちたいけれども、そのうちの三つを取り組んでいくのでは、結果の出るスピードや得られる能力も違ってくるのかなと思いました。

これから来年の目標を立てられる方も多いかと思いますので、参考になれば嬉しいですし、お仕事でスペシャリスト方もジェネラリストの方も、この近代五種という競技はいろんな見方ができる競技ですので是非機会でのオリンピックまで覚えておいて頂けると嬉しいです。

またこの近代五種競技人口が本当に少ないので、次のオリンピックには競技がなくなるかも知れないリストに毎回入ってるそうです。来年の東京オリンピックまではとりあえずオリンピック種目として認められてるそうですが、次は分からないということで、もしかしたらテレビで見られるのも最後かもしれない・・・是非ご覧になってください。
今日は平日5日あるうちの3日目の水曜日、お体に気をつけて頑張っていきましょう。

それでは今日もいってらっしゃい。

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