Vol1:アスリートや指導者の名言集(#01〜#05まで)

アスリートや指導者の言動を独自の視点で分析解釈して番組の最後にTipsを配信する「仕事に役立つスポーツの深イイ話」
Tips以外でもアスリートや指導者、その他で書籍からの引用にも様々な名言がありました。今回は過去の放送で取り上げられた珠玉の名言をまとめました。

#1 ラグビー日本代表ジェイミージョセフHCのWeメッセージ

舞台は、2019年ラグビーワールドカップ。日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、アイルランド戦前のミーティングで名言を残しました。この言葉は、多くの日本代表選手の心に刺さりました。その言葉がこちらです。

誰も勝つと思ってないし、
誰も接戦になるとも思ってないし、
誰も僕らがどんなに犠牲をしてきたのかもわからない。
信じているのは僕たちだけ

#2 イチロー選手にも必要な"存在承認"とは

この回の舞台は日本が優勝した2009年ワールドベースボールクラシックの決勝ラウンド。日本の主将イチロー選手ですが極度の不振に陥ります。しかし準決勝の韓国戦でようやくヒットを放つことが出来て、決勝の試合では決勝タイムリーを始め、4安打を放ちます。圧倒的な実績を誇るイチロー選手の復活の裏には「チームメイトの”存在承認”があったのでは」と、この回では分析しております。優勝でのシャンパンファイトでイチロー選手は、「チームメートからチームメートとして、認められていたことが嬉しかったか?」を話します。こんな事を笑いながら叫んでいました。

「この先輩をリスペクトしていない感じが世界一に繋がったんですよ」

#3 リバプールFC(南野選手在籍)に学ぶストーリーの大切さ

この回は、プレミアリーグの強豪リバプールから、ファンを惹きつける魅力、ストーリーの大事さ、ビジネスにどのように応用できるかについて考えた回です。この回のハイライトは、2004-2005年のチャンピオンリーグ決勝のイスタンブールの奇跡でのジェラードのキャプテンシーです。前半終了時3−0ビハインドから逆転を果たします。前半終了時、多くの選手やサポーターは勝利を諦めていたかもしれませんでしたが、ジェラードは諦めていませんでした。そして、立ち上がり、このような言葉を残してメンバーを鼓舞しました。

リバプールは自分にとっての全てだ。
このクラブが自分の知っている全てであり、そのクラブがCL史上に残る笑い者にはさせたくない。
もし皆が自分を尊敬し、キャプテンとして愛してくれているなら、この試合を取り戻すために自分たちで埃を払う必要がある。

#4 早生まれほどプロ野球で活躍!?記事を考察

この回は野球界のデータからの学びです。プロになる選手は、4月〜9月の選手が多いのですが、長きに渡って活躍できる選手で多いのは実は早生まれの選手というデータがあります。学生時代は身体的に不利であるという逆境を跳ね返してきたからという事が考えられます。これは、努力は報われると見える反面、「早生まれの選手は生まれ持ってでは不利である」かつ「競技を諦めざるを得ない」という構造上の問題があるのではということも言えます。東京農業大学の勝亦陽一准教授は、この構造上の問題に対して大人ができることの最初のSTEPとして「声掛け」の重要性をあげています。

「“こういう状態だから試合に出せないけど、上のカテゴリに行けば必ず伸びるから”、“体は小さいけど頑張っているな”といった、ほんの少しの声掛けで勇気づけられる子供はいると思います」

#5 浅田真央に学ぶ、心が折れかけた時に最初に取組むこと

この回の舞台は、ソチオリンピック。2010年のバンクーバーでの銀メダルの悔しさから、金メダル獲得を目指した2014年。ですが、本番のSPではまさかのジャンプ3つを全部失敗し、16位。
ですが、ここからが真央さんの凄まじいところで、なんと21時間後(1日切っている)のFPに真央さんは8つのジャンプを全部成功させかつ、自己ベストの142点台を叩きだすんですよね。

キーワードは、「感情の発露によるドクロの解消」です。これは、私達の日常にもすぐに生かせるTipsです。この感情の発露のターニングポイントが姉との喧嘩。当時をこのように振り返っていました。

その後、お昼の時間帯になっても真央さんは表れないことに、関係者は「どうしたんだろう?」と思って心配になりエレベーター前に待っているとようやく真央さんが姿を表し、「舞に言われちゃった」と、泣いた後を隠すかのような少し照れ笑いも含めたしぐさをみせたそうです。この時の状況を、真央さんは次のように振返っています。「あとあと考えると、姉の電話で全部、悔しさとかつらさを吐き出せたので、そこで何かスッキリしてフリーに臨むことができました」。




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