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久保建英選手の"言語化力"をコーチング視点で考察

今回は「久保建英選手の言語化力をコーチング視点で考察」です。
さて、第13回目の今日は、「19歳にしてスペイン1部リーグのマジョルカで大活躍中の久保建英選手」を取り上げていきます。
10歳にしてスペインの超名門FCバルセロナに入団し、15際にしてJリーグにて最年少得点を決め、昨年6月、18歳にしてレアルマドリードへ移籍。その後は同じ1部のマジョルカに期限付き移籍しレギュラーの座を獲得。先日、個人としては今季4点目を先日獲得し大活躍中ですが、チームは残り3試合の成績によっては2部降格もありうるという瀬戸際の状態です。
そんな中、マジョルカの主力として活躍する19歳の久保建英選手を取り上げます。

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コトバのチカラ

今回は「コトバのチカラ」というWebサイトに取り上げられていた内容で、久保選手が17歳(昨年5月)の時、具体的にはFC東京に所属していた時に発していた言葉から、「久保選手の凄さ」をお伝えしていきたい。

取り上げる言葉はこちら。
「いつ最後になってもいいようにプレーしないといけない」

久保選手とイチロー選手のコトバの共通点

この言葉を使っていた当時、久保選手はJ1首位のFC東京で先発に定着し活躍している状態です。そのような時、しかも17歳で「いつ最後になってもいいようにプレーしないといけない」この発言を出来るのが、通常の17歳サッカー選手とは違うのを感じます。

詳細は記事のリンクを添付しておきますが、この言葉が、どういう文脈で出てきた言葉なのか、少し話します。インタビュアーからの質問の中で久保選手はこのように答えたそうです。

「選手として終わるときに、自分がどういう位置にいるか。自分は始まりより終わりを大切にする」。
繰り返しになるんですけど、これを17歳で思えているのすごいですよね。まだキャリアが始まったばかりで、通常は「今の自分がどこまで通用するか?」という観点で1,2年ぐらいのスパンで考えそうなものですが、久保選手が捉えているのは、はるか先。年齢に不似合いな考えですよね。
で、このような考えは、2011年に10歳の時に加入した、スペインの名門バルセロナの下部組織での経験からきている。と記事内では紹介されています。

 メッシ(バルセロナ)やイニエスタ(神戸)らも育った環境は才能の宝庫だが、一流まで上り詰めるのは一握り。競争はもちろん、けがやチーム事情などで消えていく選手の方が多い。そのような思考を経て、久保選手はこう話すんです。
「いろいろな不確定要素がある。いつ最後になってもいいようにプレーしないといけない」。以久保選手はバルセロナでの経験から、「才能だけでは足りない。覚悟を持った者だけが生き残れる世界だ」と肌で感じ、日々課題に取り組んでいるという姿勢を感じます。
ここから、完全に私の意見になってしまうのですが、17歳、18歳で思えているのが本当にすごい。バルセロナにいたという環境が影響している部分もありますが、そこから「どういう選手が生き残れるのか?」を自分なりに分析/解釈して、その重要性を認識しているんですよね。この記事以外にも幾つかテレビに出ていた時のインタビュー映像を見たんですが、とにかく質問に対して明確に自分の言葉で喋っているのを感じます。「語尾が、○○です」っていうように「言い切り型」が非常に多い。「思います」とか「かもしれない」とか、あいまいな言い方をあまりしません日頃から色々なことを考えて言語化していないとできないことかなと感じます。

この久保選手の言語化を考えていったときに、イチロー選手の次の言葉を思い出しました。

「僕は天才ではありません。なぜかというと自分が、どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」
イチロー選手もと説明出来ること/言語化することの、大切さを話しているんです。
「言葉にする」ということのメリットは幾つかあると思いますが、プレーや技術に関しては、私自身はコーチング的な観点になりますが「再現性」が一番大きいと感じます。言葉に出来る/する、ということを繰り返していく行為は相手に話しているようで、自分の脳にも刷り込んでいくことに繋がります。つまり、なぜ上手くいったのか?などを話せば話すほど、自分の脳にも記憶されていき、上手くいった理由が自分の中でも明確になっていくというサイクルです。コーチングではオートクラインと呼びます。

久保選手はこういうことを知っているのか体感しているのか分かりませんが、17歳で認識していたら末恐ろしいなと感じますし、今後の活躍が本当に楽しみですね!

メモをしよう!事実だけでなく感じたことや思ったこともセットで!

今日は久保選手の「言語化」能力の高さについて着目しましたが、私達でも簡単に出来ることがあります。当たり前のことになりますが、とにかくメモをすること。ポイントは、事実ではなく自分が感じたことや思ったこと。例えば、仕事をして上手くいって嬉しいことがある日があったら練る前に、「なぜ嬉しいと思ったのか?自分にとってどういうポイントが嬉しいのか?」を書いたり。これをやっていくと、自分の価値観が分かっていきます。

言語化は、事実を言葉にすることだけではなく、考えていることや思っていることなどの抽象的な内容をいかに言語化できるか、が特徴です。ぜひ一緒にトライしていきましょう。

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