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スマホの電源を切り、座禅を組む。「漠然とした不安」を手放そう

ボイストレーナーの浜渦です。新型コロナウイルスの影響で、ますます不安な毎日をお過ごしの方も多いと思います。将来への不安も多くの方が持っていることでしょう。私もその一人です。漠然とした不安は呼吸を硬くし、そして内臓への負担も大きくなります。さあ、スマホとともにそんな漠然とした不安を手放してしまいましょう。私は、スマホの電源を切り、座禅を組んでいると、いかに「数多く」の「浅い考え」に支配されていたかを思い知るのです。一つのことを深く考えることから広がっていく「想像力」という尊いものををち捨ててしまっていたことを思い知らされるのです。

スマホの電源を切ろう

さて、外出を自粛されている方も多いと思います。そんなときに大活躍するスマホ…!…でもその電源を一度、切ってみませんか?スマホは仕事に趣味に大活躍です。不安な時、寂しい時には「心のスキマ」を埋めてくれます。しかし、なんとなく手を出して、時間をなんとなくすごし、また不安になる…そんなスパイラルに陥ってはいませんか?私の実感としては、何より体が硬くなり、呼吸が停滞してしまうデメリットを感じますし、想像力も減退してしまいます。ただでさえ、不安な時は呼吸が停滞してしまいがちなのに、ますます不安を増やしてしまいかねません。

さあ、スマホを手放せない私もあなたも、触らない決意だけでなく、たまには電源を切ってしまいましょう。きっと「手持ち無沙汰の先」に素敵なことが待ってますよ。知らず知らずのうちに硬くなっていた呼吸、停滞していた体が動き出し、そして溜め込んでいたアイデアが溢れ出てくるかもしれません。

私がスマホの電源を切った時のイメージ

●最初:なんとなくソワソワ

●5分後:気づいたら手に(電源切ってるの忘れてた!)

●10分後:やっと諦めるが、手持ち無沙汰で仕方がない

●15分後:あれこれ考え始める20分後呼吸が動き出し、やりたかったこと、やるべきことが見えてくる、思い出す。

…これはあくまで私の経験談です。「ボイストレーナーのくせに本当かよ?」と思われるかもしれませんね。大変お恥ずかしいのですが、今でもついつい手を出しては後悔することがあります。もちろん個人差はありますが、きっと呼吸も楽になり、想像力は膨らみますよ。

スマートフォンは、不安な心のスキマを埋めつつ、かなり意識していても、呼吸を硬くしてしまうもの。「ちょっとスポーツしたから」「一生懸命練習したからとご褒美に」とスマホを見るというのは良いとは思いますが、目的をきっちり決めましょう。「これからメールだけ見る」「facebookだけ見る」「twitterだけ見る」という風に、目的を決めて、また時間も何分と決めてかかりましょう。

ばかばかしいようなことですし、みなさんも「そんなことわかってるよ!」ということかもしれませんが、今一度ご確認を。呼吸が止まって良いことは何一つありません。一番は「たまには」電源を切ってしまうことです

呼吸の停滞は健康と精神衛生上の大敵

よく考えれば(考えなくとも)呼吸が停滞するなんて、歌唱やボイトレの大敵なわけです。15分後の「あれこれ考え始める」のがとても大切だと痛感しています。ただし、呼吸がなかなか動かない時はスマホを手放しても呼吸があまり変わらず、停滞したままと感じることはよくあります。呼吸の停滞は心と体の健康の大敵です。

疲れていたり、内臓が重くなっていたり、不安を感じていたりすると、呼吸はさらに重く、停滞してしまいます。そんな時は「座禅」をお勧めします

座禅のすすめ

体が硬かったり、呼吸に違和感がある時は、ストレッチやヨガが定番です。ただ、いきなりストレッチをすると、硬い体をグイグイとやってしまい、効果が薄かったり、時に痛めてしまいます。そこで、ストレッチ前に座禅をお勧めします。

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座禅は、足の組み方や呼吸法、手の組み方も色々ありますが「とにかく始めてみること」が大切だと思います。そして一旦始めたら、5分くらいは我慢すること。そうすれば自分の姿勢の欠点や、正しい姿勢も自然に見えてきます。また15分くらいやっていると、呼吸もだんだん落ち着き、呼吸法もわかってくるものです。

私は「10カウント吸っては10カウント吐く」を繰り返します(最初は10カウントも吸って吐くのは難しいですが、だんだんできてきますよ)。体調や気分によって、スピードは変わりますが、それもあまり気にせずに。正しくやろうとすることも大切ですが、まずはやってみることです。(ちなみに写真の男性は…私です。)

座禅を15分ほどしても、まだ呼吸に違和感がある時は、相当体が固まっていることが考えられます。座禅の後に、違和感を感じたところを中心にストレッチをしましょう。特に胸と肩の間(特に大胸筋の上部)や、足の付け根〜下腹部〜おへそ〜横隔膜にまたがる腸腰筋はしっかり伸ばしましょう。「いきなりストレッチ」よりも、まずは座禅や瞑想をやってみて、体の不調箇所を探ってからはじめるのが良いと思います。

ヨガもとても良いですね。こちらも座禅の後なら効果はとてもUPしますよ。

座禅のお供「鐘の音・お香」

鐘の音やお香は、初心者の私にとっては、座禅をスムーズに進めるための大きな助けとなります。私は、Tibetan Singing Bowl(チベタン・シンギング・ボウル) という鐘の音をYou Tubeなどで鳴らし、鐘の音が体いっぱいに広がるイメージをしながら座禅を組むことが多いです。鐘の音は、座禅の時だけではなく、普段の生活でも、BGMとして鳴らしておくと、呼吸が深まり、一定に流してくれる助けとなりますのでとてもお勧めです。

時にはお香も焚きます。お香は人によっては煙や匂いがあるので万人におすすめできるわけではありませんが、好きな香りを見つけられたら、体の隅々まで行き渡るイメージでゆったりと吸ってみてください。体が開く手助けとなりますよ。(喘息の方などは特にご注意ください)

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※写真左のカナビス…これは大麻のことですが、もちろん成分の入っていない合法なものですよ。通販で普通に売っていますので、ご安心を。

スマホの電源を切るのも、座禅を組むのも、本当にどなたでも思いつくことなのですが、なにかと理由をつけて電源を切らなかったり、座禅などは非日常なことだと思っている方も多いようです。そんな子おは全くありません。これを機に、さあ、早速やってみてください。

「そんなことをしても経済が良くなったり、コロナウイルスが死ぬわけではないじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私もフリーランスのボイストレーナーで、同業者と共にピンチです。でも、気持ちだけはしっかりと保っていたいともいます。私とみなさんの「気持ちと呼吸」が柔らかくなると、きっと周りの空気も明るくなりますよ。


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