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【青ヶ島滞在記】配達をしながら島の隅々へ!

前回の記事

〜あらすじ〜

歩きで行ける範囲内の施設へ挨拶回りをした後、図書館で青ヶ島の歴史と言葉についての本を読む。夜は“じょうまん”という場所から星空を眺めて最高の夜になった。


8月2日 配達のお手伝い

この日はお世話になっている青ヶ島YouTuber“Kae”さんのお手伝いで配達をやります。観光地ではない場所(具体的には住宅地)を実際に見て回りながら、人のお名前と場所を覚えられる絶好の機会。と言っても一度には無理ですが‥(^◇^;)💦

まずは港へ行きコンテナから荷物を預かりに向います。

荷物、人、それと‥
車!?

写真からわかるようにめちゃくちゃ快晴☀️
ということはつまり‥すんごく暑い!

島中の方々で力を合わせ、コンテナから荷物を取り出します。数分だけでも汗がビッショビショ。こりゃ何度も着替えるわけだ。

すぐに配達に向かうわけではなく、区画ごとに仕分けます。お名前と場所がまだわからないので、荷物に書いてある名前を言い「この人はこっち、あの人はそっちで‥」と指示を受けながら仕分ける。全部は乗せきれないので、乗せられたものだけを配達に。


土地の言われや場所の説明、歩きなら通れるショートカットコース、配達の時に出会った人々。ぼくのなつやすみをプレイしたときと同じような、忘れられない夏を体感。

ぼくのなつやすみで味わった気持ちをまさか、現実の世界で味わえるなんて。

はじめての場所なのにどこか懐かしい。そんな感情がここ、青ヶ島にありました。

配達の途中で見かけた、お役目を終えたポスト。

ですが、今は違う姿で島の一部になっています。人間でいうところの定年退職。味が出てきていい感じに馴染んでいます。働いてきたからこその味。お疲れ様でした。これからも無理しないで頑張ろうね、お互いに。

配達をしているからこそ、青ヶ島の景色を隅から隅まで見ることができます。

残りの荷物を積んでさらに配達。配達しながら色々説明してくださったので、気がつくと夕方近い時間。

疲れが癒やされる景色

配達が終わってから港へに観光の方、地元の方が釣りや遊泳を楽しまれているとのことで少しご挨拶。

1日の終わりを時計ではなく、景色で感じられる素敵さ。

時間と曜日を気にすることなく、仕事と自然に囲まれる。時間経過の基準はなんとなく9時、12時、18時なんですが、それぞれの時間まであっという間。

「え!?もう18時!?」

なんてこの数日で何回言ったか。ビルと人に囲まれ隙間を縫うように歩き、ランチはできる限り安く、仕事の合間にあれやこれをやって‥。効率ばかりを考えて頭と心が少し窮屈になっていたかもしれません。それに慣れてしまっていた。慣れから離れ、改めて感じるせわしなさ。30日に青ヶ島に来てから“ゆとり”を感じられているような気がします。


時は少し戻り。配達で回っているときに駐在所の前を通ったんです。色黒で腕っ節が強そうな頼り甲斐のある駐在さん。

コンテナから荷物を積むとき、ヘリポートでお客さんが乗り降りする整備、草刈り。様々なシチュエーションでお見かけしました。

島の人たちを公平にジャッジするため、一年に一回交代してしまう駐在さん。仲良くなりすぎると客観的に見られなくなってしまうかもしれませんからね。

次回「民宿かいゆう丸のお部屋掃除!」


ナレーター
有野優樹(ありのひろき)

青ヶ島到着の様子

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正直に言います。話を上手くするため、映画を見たり本を読んだりのお金に当てます。直近、島に暫く住む予定なのでそちらの生活費に。