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#起業
B2B SaaSのProduct Market Fit (4) -どのようにPMF到達を計測すべきか?-
前回の記事ではSuperhuman社の事例を参考にしながら、PMF検証の進め方を考えました。プロダクトに対して親和性の高いユーザーの特定し、そのユーザーにフォーカスした開発を行い、障害となる事項を取り除くことがその進め方でした。
今回は、その先の話として、どのような場合にPMF到達したといえるか、検討したいと考えています。
PMF到達をアンケートで確認することは可能か?前回のSuperhuma
B2B SaaSのProduct Market Fit (3) -PMF検証の実際の進め方-
前回の記事で、B2B SaaSでは、Product Market Fit(PMF)の検証として、ユーザーの日常業務に入り、ユーザーの事業に対してプロダクトが与える影響の検証が必要になります。そのため、Minimum Viable Product(MVP。事業の価値を検証できる必要最小限のプロダクト。)として、ある程度まで開発が進んだプロダクトが必要と述べました。
一方で、スピーディーに検証サイク
B2B SaaSのProduct Market Fit (2) -PMF検証を効率的に進める方法-
前回の投稿で、一般的に語られているProduct Marker Fitに向けた活動はB2Cを想定したものであり、B2B SaaSの場合は若干事情が異なるのではないかとの問題意識を書きました。その上で、B2B SaaSの場合、ユーザーの日常業務との関係で、プロダクトの実際の使用シーンや導入インパクト等を考慮した検証が必要になると述べました。
今回はより具体的にPMF検証に向けた活動を考察したいと思
B2B SaaSのProduct Market Fit (1) -B2CのPMFと比べた場合の特徴-
スタートアップにおいて、Product Market Fit(PMF)の重要性は改めて言うまでもありません。PMFとは、ユーザーを満足させる最適なプロダクトを最適な市場に提供出来ている状態を指します。
PMFが事業成功のための必要条件です。スタートアップの失敗の理由の大半は、顧客のニーズが無い/少ない領域で事業を展開するか、顧客のニーズを満足させるプロダクトを提供出来ないこと、すなわちPMFの失
SaaSの現在と未来:イントロダクション
今スタートアップの世界では、SaaS(Software as a Service)が大きなトレンドになっています。毎週のように、SaaSスタートアップ企業の資金調達のプレスリリースが発表されています。
この状況は、今SaaSの代表的な企業と言われているプレイドの創業に関わった視点からしますと、隔世の感があります。実は、プレイドのシリーズAとBの資金調達時(2014年7月、2015年7月)に、投資