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天色
君は空の色
君が空を飛べたなら
君は空に溶けてしまう
澄み切った空を飲み下して
全てを涙に変えた
儚い色をした水色が
地面を埋めていく
宝物は海に沈む
キラキラと光りながら眠る
光が反射して揺れる
この海は宝箱になった
埋めたはずの場所に何もないこと
それなりに幸せな日々を感じたとき
手元に残してしまった罪すらも
だんだん棚の奥へ行ってしまって
普段はもう見えない
「どうして?」
が沸き上がることもあるけど
それはもはやどうでも良いことで
「どうせ」
とか
「感情」
で簡単に塗り替えられるものだ
少しずつ削り取られていく
結局一度に消えて無くなったりはしなかった
削り取られることに振り向きもしないときもあれば
有りもしない裾に小さく縋りたく
何度も考えてみたけどやっぱりこの人生は
大切なたった一人と歩んでいくためにあってほしいと思う
「一人で生きていけるようになりたい」と願ったけど
やっぱりそんなのいやだ
素直になって、それを拒絶されるのが怖かった
だから本心なんて見せたくなかった
もうやめるね
こんな日々がいつか終わってしまうことを考えると
心の中に涙が落ちていくのを感じるんだ
頭の中で「仕方のないことだ」って
あなたの声で再生してみる
そうして「そうだよね」って頷いてみる
でも涙が溢れそうになるんだ
心に穴を開けて、涙がこぼれないようにしたいんだ
まだ待ってていいの?
今だけだというのなら
今だけだと言って欲しいだけ
でももうとっくに冷静になったでしょ?
信じることと諦めること
「信じる」か、「諦める」か、どちらかだと思っていた
でも本当は、このどちらもやらなければならなかったんだね
私は期待を持ちたかった
「もしかしたら」という愚かな期待を
私が求めてるものが自分のものになる日が
いつかきてほしいと
でもそれは捨てるべきで
期待をしなければ裏切られることは決してない
期待することが恐ろしいから防御をするということが
「信じない」ということなんだと思う
本当の意味