珈琲

コーヒーの香りが広がる
僕は何度でも笑った
「さぁ、召し上がれ」

君の黒い瞳へ
温かなコーヒー
ミルクや砂糖はいらない
僕は優しくなんかない

冷たくはないでしょう?
熱くもないでしょう?
君は決して傷つかない
泣いても良いよ

表情が歪んだのは
瞳が揺れるのは
笑わない君の
唯一の感情表現

「ごちそうさまでした」
僕はそっと目を閉じる

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