過去の戯言。

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空が大きくなる 空が遠くなる 僕の速度はもう変わらない いつまでもこのまま 音に飲まれてしまいたかった 音に溺れてしまいたかった 音に沈んでいきたかった そうやって世界は続いてく プロローグとエピローグの繰り返し なんの答えもない毎日に 終わりの終わりを謳う

    • 冷凍庫

      かつて僕が出ることのできなかったはずの冷凍庫は いつしか朽ち果てていて いつの間にゴミ捨て場へ? 自分の足で歩いてきたの? そんなわけがない 僕が自分で捨てに来たんだ 重くて潰されそうになりながら 必死で引きずって歩いたんだ 汗も涙も地面がぬかるむほど零して ようやくここに突き落としたんだ 扉をこじ開ければぬるい空気漂う もう何も入っていない たくさん凍っていた想いはもう欠片もない 溶けて消えてしまうことを 腐ってしまうことをあんなに恐れていたのに 出せなかった 僕も

      • 好きだったものを嫌いになれるほどの情熱はなく でも好きだったものを忘れられるほど無関心にもなれず 激しかった感情の残りかすを どう片付けて良いのかぼんやりと眺めてみたり 空が綺麗だと思ったり 無意識な浅い呼吸を続ける

        • 僕の視力を奪った 君は綺麗な一直線で 寄り添ったその1秒を何よりも愛した もう誰も来ない 汚れた手のひらで目を覆い隠して 取り戻した風景はもう要らない 炎の中で色を失った 熱くも寒くもない 心は空の果てへ消えた

        空が大きくなる 空が遠くなる 僕の速度はもう変わらない いつまでもこのまま 音に飲まれてしまいたかった 音に溺れてしまいたかった 音に沈んでいきたかった そうやって世界は続いてく プロローグとエピローグの繰り返し なんの答えもない毎日に 終わりの終わりを謳う

        • 冷凍庫

        • 好きだったものを嫌いになれるほどの情熱はなく でも好きだったものを忘れられるほど無関心にもなれず 激しかった感情の残りかすを どう片付けて良いのかぼんやりと眺めてみたり 空が綺麗だと思ったり 無意識な浅い呼吸を続ける

        • 僕の視力を奪った 君は綺麗な一直線で 寄り添ったその1秒を何よりも愛した もう誰も来ない 汚れた手のひらで目を覆い隠して 取り戻した風景はもう要らない 炎の中で色を失った 熱くも寒くもない 心は空の果てへ消えた

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        記事

          幸せを飲み込む度 誰かが泣いていた ずっと気づいていた 温もりを奪うほど 未来が嗤ってた いつも聞こえていた それが今の私 誰も訪れないドアを開ける期待は いつの間にか捨ててしまった 壁に背中を預けたら 心も同じ温度になっていた

          幸せを飲み込む度 誰かが泣いていた ずっと気づいていた 温もりを奪うほど 未来が嗤ってた いつも聞こえていた それが今の私 誰も訪れないドアを開ける期待は いつの間にか捨ててしまった 壁に背中を預けたら 心も同じ温度になっていた

          珈琲

          コーヒーの香りが広がる 僕は何度でも笑った 「さぁ、召し上がれ」 君の黒い瞳へ 温かなコーヒー ミルクや砂糖はいらない 僕は優しくなんかない 冷たくはないでしょう? 熱くもないでしょう? 君は決して傷つかない 泣いても良いよ 表情が歪んだのは 瞳が揺れるのは 笑わない君の 唯一の感情表現 「ごちそうさまでした」 僕はそっと目を閉じる

          珈琲

          天色 君は空の色 君が空を飛べたなら 君は空に溶けてしまう 澄み切った空を飲み下して 全てを涙に変えた 儚い色をした水色が 地面を埋めていく 宝物は海に沈む キラキラと光りながら眠る 光が反射して揺れる この海は宝箱になった

          天色 君は空の色 君が空を飛べたなら 君は空に溶けてしまう 澄み切った空を飲み下して 全てを涙に変えた 儚い色をした水色が 地面を埋めていく 宝物は海に沈む キラキラと光りながら眠る 光が反射して揺れる この海は宝箱になった

          指先から青

          なぞる指 残る線 青い色 飛ぶ鳥を描く 奪った幸せ 何処かへ還る 塗りつぶす空 落ちていく 月に刺さり 青く染まる あなたへ 「さようなら」 僕が歩くと 青く染まった 消えない足跡 涙で滲む 傷でぬぐって 塗り替える 痛みには蓋を 愛には封鎖を ひびから溢れ 海へ進む 冷たい涙 呼吸が止まった

          指先から青

          埋めたはずの場所に何もないこと

          それなりに幸せな日々を感じたとき 手元に残してしまった罪すらも だんだん棚の奥へ行ってしまって 普段はもう見えない 「どうして?」 が沸き上がることもあるけど それはもはやどうでも良いことで 「どうせ」 とか 「感情」 で簡単に塗り替えられるものだ 少しずつ削り取られていく 結局一度に消えて無くなったりはしなかった 削り取られることに振り向きもしないときもあれば 有りもしない裾に小さく縋りたくなったりもする でももう正しいことがただひたすらに正しい そんなことに気づい

          埋めたはずの場所に何もないこと

          アイネクライネ

          米津玄師さんのアイネクライネ。 多分、今の私が世界で一番好きな曲です。 以下は自己解釈です。 私の中でアイネクライネは「許されない恋の話」だと思う。 ---------- あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに 当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ 今痛いくらい幸せな思い出が いつか来るお別れを育てて歩く あなたに出会えたことが、私にとって何よりも幸福だった でも同時に、その幸福を失う恐怖がいつも共にあった どんなに幸福な思い出も、いつか来る別れの痛みを育てるもの

          アイネクライネ

          何度も考えてみたけどやっぱりこの人生は 大切なたった一人と歩んでいくためにあってほしいと思う 「一人で生きていけるようになりたい」と願ったけど やっぱりそんなのいやだ 素直になって、それを拒絶されるのが怖かった だから本心なんて見せたくなかった もうやめるね

          何度も考えてみたけどやっぱりこの人生は 大切なたった一人と歩んでいくためにあってほしいと思う 「一人で生きていけるようになりたい」と願ったけど やっぱりそんなのいやだ 素直になって、それを拒絶されるのが怖かった だから本心なんて見せたくなかった もうやめるね

          適当に笑って

          伝えたいことがあるはずなんだけど 自分が本当に伝えたい言葉が 選択肢みたいに浮かんでは消え 浮かんでは消え 浮かんでは消え 巡り巡って 同じことの繰り返し 溜め込んで 飲み込んで 泣いて そうやってまたあなたの前で笑える あなたと居られるのはきっと この先も長くはないはずで だから 楽しいことだけの思い出で埋め尽くして いつかスポッと忘れてほしいなと思う でもそれは本心? 本当の本当の本当のところは 気持ちが知りたくて 先が知りたくて 先が欲しくて 未来を語りたくて

          適当に笑って

          こんな日々がいつか終わってしまうことを考えると 心の中に涙が落ちていくのを感じるんだ 頭の中で「仕方のないことだ」って あなたの声で再生してみる そうして「そうだよね」って頷いてみる でも涙が溢れそうになるんだ 心に穴を開けて、涙がこぼれないようにしたいんだ

          こんな日々がいつか終わってしまうことを考えると 心の中に涙が落ちていくのを感じるんだ 頭の中で「仕方のないことだ」って あなたの声で再生してみる そうして「そうだよね」って頷いてみる でも涙が溢れそうになるんだ 心に穴を開けて、涙がこぼれないようにしたいんだ

          まだ待ってていいの? 今だけだというのなら 今だけだと言って欲しいだけ でももうとっくに冷静になったでしょ?

          まだ待ってていいの? 今だけだというのなら 今だけだと言って欲しいだけ でももうとっくに冷静になったでしょ?

          天秤

          もしも 1人の気持ちを尊重することが 希望を叶えることが 心を救うことが 選ぶことが 50人の人を裏切り 傷つけ 泣かせてしまうことだとしたら きっと、逆の選択こそが正しい 1人の心から目をそらし 1人の心が傷つき 1人だけが泣く きっとそれは正しい。 あなたはきっと、多くの人が苦しむ選択をしない あなたはとても優しい人だから 私は優しいあなたが好きで 優しすぎて優しすぎて 私を傷つける選択すらできなくて そんなあなたが好きで 苦しくて。 手に入らない痛みなんて 奪

          天秤

          信じることと諦めること

          「信じる」か、「諦める」か、どちらかだと思っていた でも本当は、このどちらもやらなければならなかったんだね 私は期待を持ちたかった 「もしかしたら」という愚かな期待を 私が求めてるものが自分のものになる日が いつかきてほしいと でもそれは捨てるべきで 期待をしなければ裏切られることは決してない 期待することが恐ろしいから防御をするということが 「信じない」ということなんだと思う 本当の意味であなたを信頼できた時 私は期待をしないだろう そこにあるのは夢や希望や確信に近

          信じることと諦めること