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シナコンシナリオでストーリー先行になってしまう作品の特徴

シナリオコンクールのシナリオ(シナコンシナリオ)について、
シナコンシナリオアナリストのビビが解説しています。
今回は「ストーリー先行」について、です。


ストーリー先行になってしまうということは、
登場人物特に主人公の感情を追えてない、
ってことです。
シナリオコンクールではこの
「ストーリー先行作品」は嫌われる傾向があります。

じゃあどうしてストーリー先行になって、
人物の感情を追えなくなるのか。

それは一重に最初の人物設定に問題があります。


特に多いのが、

作家都合でストーリーが展開されるパターン。

主人公の追い詰めがすべて外的要因。
事故る、父親が危篤、会社潰れる、恋人の浮気、
そういうのは主人公自身の問題ではないので、
偶然起こる事件に見えがち。

また、
主人公が動くと偶然ラッキーな情報や人が現れる。
というのもありがちな失敗。
さらに、
初対面に真実をぺらぺらしゃべるというのも、
これまたよく見る初心者コース。

主人公の設定の中から追い詰められないとそれらは偶然となり、
作為がないのでドラマにならないんです。

主人公が追い詰められていたとしても、
それをどうにか抜け出そうと、
ある程度能動的に動き出さないと、
ドラマも動きません。

ドラマとは人間ドラマ。

だから「人間を描け」と言うんです。


さらに、
もうちょっと描ける人でも、

登場人物に「役割」を与えていない。


登場人物に「目標」しか設定されていない。

という部分で、
ありがちなストーリー先行の話となっていきます。


ストーリー先行がどうしてダメなのかというと、

ストーリーは世界にたった一つしかないからです。

人が変化すること。

これがストーリーです。

で、そこに
どういう人が現れて、
どういうディテールが積まれて、
どういうことが起こっていくのか、

という部分で、

オリジナリティを出していきます。

これが浅いと、

オリジナリティが出ず、

ステレオタイプに陥ります。


続きはブログで。
ビビのシナリオ分析案内のあと、
本日の格言を公開していますのでぜひ♪


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