がんばれ、看護学生❣️⑥
👚実習で注意を受けた時👚
看護学生にとって実習は、身体的にも精神的にもきついものですね。
私も学生の時がありましたのでよくわかります。
失敗して叱られるんじゃないか、自分の心が折れてしまうんじゃないかと不安が大きいですね。
実際に実習では失敗して落ち込んだり患者さんや実習グループのメンバー、周りの人とうまくいかなくなる事もあります。
実習場に出ると初めての事だらけです。
どうしていいのかわからなくて、混乱して泣きたくなるのは当たり前です。
しかし、学生であっても時には厳しく注意を受けたり、叱られる事もあるでしょう。
それは患者さんの命や安全がかかっているからです。
学生は初心者で学習者です。
プロと違って経験がありません。厳しく注意されても、なぜ相手が厳しく言うのかわからない時があります。
それは経験がないために失敗した事の重大さがわからないからです。
プロから注意を受けて初めてわかる事もあります。
学生にとって注意を受ける事はきついかも知れませんが、大切な事なのです。
プロは自分の失敗も含めていろいろな経験をしているので「こんな姿勢だと転倒するかも知れない。」「このような方法だと、途中で患者さんがきついと訴えるかも知れない。」など、今の状況をみて動くだけではなく、先のことも予測して動くことができます。
学生は経験がないので、予測する事は難しいです。
だから学生が患者さんに対して援助を行う時には、ちゃんと指導者に指導してもらう必要があるのです。
大切なのは注意を受けた後です。
誰でも注意を受けたり、叱られるととても嫌な気持ちになります。
相手の厳しい表情や言葉を受けると、身体中が冷たくなるような気持ちになります。
恐怖で動悸がして来たり、冷や汗が出たり、まわりに人がいる場合は恥ずかしくて情けない気持ちになるかも知れません。
でもその時に自分の気持ちから逃げないで、まずはその嫌な気持ちをしっかり味わって欲しいと思います。
嫌な気持ちになって傷ついている自分をちゃんと感じて欲しいです。
傷ついた気持ちに蓋をしないで欲しいのです。
「あー、今私は注意されて嫌な気分になってるなー。
あー、しんどいなー。」とちゃんと感じて欲しいです。
そして嫌な気持ちを味わったら「さっき私は何を注意されたのかな。どこが足りなかったのかな。」と、注意を受けた内容についてよく考えて欲しいのです。
何を言われたのかに気づく事が大切です。
注意を受けた後、ただ恐いという感情だけが堂々めぐりして残ってしまうと、何も考えられなくなります。
勉強が手につかなくなります。眠れない、食べられない、学校に行けないというような状況に陥りやすくなってしまいます。
実習は実際の現場で学び、経験できる大切な時間です。
打ちのめされる場所ではないのです。
注意されるのには必ず理由があります。
人は自分がやっている事を外から見る事は出来ません。
緊張しながら一生懸命やっていても、危険な状況を作ってしまっていたり、患者さんの変化に気が付かない場合もあるのです。
自分の未熟さを自覚して、人から受けた注意を素直に受け止め、しっかり考える訓練を実習を通してやっているのです。
ただ指導する側にも個性があります。
優しそうな人や厳しそうな人、いろいろな人がいます。
でも指導する者は学生が毎日少しでも成長して欲しいとみんな願っている事を、学生さんには信じて欲しいと思います。
がんばれ、看護学生❣️
患者さんはあなたを待っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?