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あの頃の夢の尻尾に背を向けたのは、わたし。徳島からスタンフォードの門を開いた女の子

アメリカへ留学したい
夢と現実の狭間にサンドイッチされた高校生の時
「やりたいことをやればいいじゃん?」なんて、口では言ってくれても。背中を押してくれる大人や、生きる知恵を授けてくれる大人は身近にはいなかったのだけど。

「好きに生きたら良いよ、自分の人生なんだから」
無責任とも、希望ともとれる言葉にどう対応していいか揺れていたころ。


高校2年の冬。
「デザインで、留学したい」

ついに自分の願いを口に出してみたときのこと。目の前には、大人たちの呆れた顔と罵詈雑言が出てきただけで。

願った希望は、秒速であっけなく砕け散った。

しかもその時受けた言葉は、数十年も経った今でも、昨日のことのように聞こえてくるから恐ろしいww

「親御さんも反対してるんだし、就職しろ」
「現実を見ろよ」
「無理に決まってるじゃん」
「アメリカなんて行ったって、結果は同じ」
「頭おかしいんじゃない?」
「うちにお金がないって分かってるでしょ!!」

未来は自分の手でしか作れない。だからその為に必要なことは全部自分でやるよ

そう言って、海外へ旅立った尊敬する2人のお姉さんだけは違うことして。違う場所を見ていたのに。

わたしには、できなかった。


赤とグレーのチェックスカートの長さがどうこう言われて、ルーズソックスのダボダボ具合で競い合い。試験終わりはカラオケボックスに集合でワンコインで安室ちゃんやGLAY、椎名林檎など5時間歌い続け。

浜崎あゆみがまだ歌姫になる前、スマホなんかなくて。PHSから携帯に変わっていく時。

Googleってなんだ??って感じで、何かに必死に頼ることも検索することもしなかった。留学の情報は、高校の図書館や本屋さんに並んだ参考書と、知り合いのツテをちょっと辿って話を聞くだけという、お粗末なモノ。

そりゃ〜、建築に関係するデザインをやりたかったので。ファッションやグラフィックで有名なパーソンズ・オブ・スクールと、ケンブリッジしか眼中になかったあの頃の自分に言えるとしたら、「無謀っっ!!!。もっと勉強しろ&校風とか住まいとか、奨学金のこととか!他の学校も調べなさい」っていうかもだけど。


まずは、行きたいところに行くための努力の仕方を相談できる人も、お金もなくて。思うように手に入らない、海外の情報に。どう努力したら良いのかも分からずに途方にくれて手が止まったのが一番の理由だったかも。

「学校について調べる」


たったコレだけのことなのに、大きな壁が立ち塞がったような感じがして、潰されるほど息苦しかった。何ーもしてないのに。

高3の春がくる前に、早々に周囲と母親の高圧力に敗北。大人しーく、流され流れに乗るように建設会社にそのまま就職して。

わたしの建築士としての道のりが始まった。

そこから自分の足でアメリカの地を踏むまでに、約10年かかった。それでも飛行場の搭乗ゲートをくぐったときは、涙が出るほど嬉しかったし。着いて何日か経っても帰るときも、やっぱりもっとココに居たいと思える日々を送れた。

高校生の時に描いていた『留学』とはだいぶ違う、ダンサーという全く予想しなかった形での渡米だったけれど。

コレはこれでわたしの人生、けっこう面白いと思っていて。どうせ1つの選択肢の先にある、繋がれた未来しか選べないのだから。

結局あの時どっちを選んで正解だったのか??なんて、40を前にした、今もわからない。だけど…

「まだ根に持ってる自分がいるょーっ」と気づいちゃったのは事実で。込み上げてきた感情を振り返っては、ちょっと不思議な気持ちになった。

挑戦する努力をしなかったことを、抗わなかったことを今でも悔いている自分がいる。夢は、呪いとなって未だにわたしを縛ってた。

だから、キチンと諦めがつくまで追いかけた方がいい。
スパっと手を切る為には。


生まてきた家が悪かった、住んでる場所が悪かった、塾へ行けない、知ってる人がいない、お金がない、etc。


そんなモノは、まったく関係ない話。
とはいえ、当時の圧力に負けた言い訳を『環境のせい』にして慰めてた部分はもちろんあるっ。知力も体力もない、力なき女子高校生だったからww


でね。「海外へいくのにどこに住んでて、性別がどうとか学力がどうとか。どれも全く関係ないですよね??」と笑顔で無言のパンチをくれたのが、徳島の工業高校から2021秋。スタンフォードへ旅立つ、杏奈さんの記事。

彼女の座右の名は『強行突破』だというのだから、面白いこの上ない♫
しかも同じ理工系✨彼女が志す先は『研究者』の道

Twitterに突如上がってきた記事にビビ❤️ってきたのは、行動力を失速させていた今のわたしのお尻をぺんぺんしてくれるためとしか思えなかった。



スタンフォード合格だけじゃなくて、他にもアメリカ内の5大学に受かってるという強者。Yahoo!ニュースやTwitterでは話題になっている彼女は、奨学金まできっちり取ってる有能さ!!…しかも本格始動は高校2年生からというのだから、驚きすぎて息を吸うの忘れるぐらい、ビックリした凄すぎるポテンシャルの持ち主。

一体その短期間に何をどれだけ詰め込んだの!?って思ったけど、Twitterなどを見る限り、戦略立ててすべきことを淡々とすべきことをこなしていたことが垣間見える。その量は半端ない。カモシカのような脚力と、鷹のような鋭い眼光を持った努力家だと思った。

そんな彼女が、アメリカを目指した理由は『認められる場所へ行きたい


多様性を求めるスタンフォードを選んだ理由は、きっと具体的にもっともっとあると思うのだけれど。ただの憶測だけど、彼女が今まで生きてきた場所で、浮いていたことそのものが苦痛だけだったわけじゃなく。

やりたいことの興味の先を、有り余った力を向ける矛先には可能性と刺激をくれる居場所が欲しかったんじゃないかな、と感じた。彼女の中の言葉にならないモヤモヤがなんとなく形になって見え始めたきっかけは、アジアサイエンスキャンプのプロジェクトに参加して実際に出会った人々だったらしい。

奥底に眠る自分の欲望に気付き、入口へ向けて全力を注げたのは『やる』というモードに入ったから。現役でスタンフォードの地を踏む彼女は、やり切った自信に溢れてる。

どこにいても同じよ、結局は自分次第なんだから」と大人たちは簡単に言う。
それは半分正解で、半分不正解だとアラフォーになった今でも思ってる。


感性やスキル、生き様は絶対に周囲に影響される。
若ければ若いほど、その効果は絶大な威力を見せる。
時間の流れ方が違う。
だから、行けるなら絶対、心惹かれる場所に早いうちに行った方が良い。

たとえ日本じゃなくても、いいじゃない?
それは、決して逃げじゃない。
同じ場所に居続けることが正解なんかじゃない。
親のそばに居続けることが正ではない。


日本は美味しいものもたくさんあるし、安心できる治安と、
強い建物にも恵まれて、確かに住みやすいけれど。
でも、それでも息苦しいと感じるのなら。


『海外』に出てもいいと思う。どの国が合うか?なんて行ってみなければわからないけれど。心惹かれる場所に、間違いはないと思うよ。

だって必要なものは全部、自分の全身が反応するから。

そういえば「スタンフォードに日本人は入れない」という、謎の思い込みや神話みたいなモノがあったような気もするけれど。見事にカチ割って見せた彼女の背中には羽が付いているのか。

無理だと言われる変な常識を、粉々に突破していく姿は清々しく眩しくて。


「無駄な夢見てないで、現実見ろよ」

結婚できなくなるぞ

なーんて言葉は、きっと足かせにもならない。
そこから何が生まれる?この先の未来になんの関係がある??

彼女が18で掴んだスタンフォードこそが、現実で結果。
そこから広がる出会いこそが始まり。

どうでもいい雑音と、身になる意見の違いが出る時。

次に彼女がその先の夢を語る時、きっと身近にいる人たちは全肯定で後押しをするんだろうな。同じ24時間を、さらに磨いていくはずだから。


さてさて…わたしももっかい頑張ろーっ♫と思ったニュースでした。

※留学に興味のある高校生たちへ
サマキャンのメンターに松本杏奈さんが登場するとのこと
悩んでるなら、行ってみるのもまた1つ。かもしれない♫


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