蜘蛛

今日もひんやりと現れたキミ。

雨の日を好みキミはだいたいの人々からは
潰されがちだね。

苦しい心の声を吐き出さないまま、
キミな人差し指ではじかれる。

せっかくキミは笑顔を作って現れても、
見てももらえず
勝手な偏見で今日も、はじかれる。

やがて心が潰されてしまったキミは
独りを選び

小さく消えた。
もう誰にも見つかりたくないよ と。

次第に一つの穴が心地良くなったキミは
笑わなくなった。

ただ一点を見つめ
今日は何をしよう と。

キミは毎日一生懸命、生を貫いてきたのに
ただこの世界では

馴染めず、心を黒くして
ただ目から心をこぼす日々しかなかった。

悲しくて、哀しくて
毎日、キミは暗くなった。

心が死んでしまったのだ

楽しくない。誰もいない。何もない

ある日キミは
自分を潰した

違う誰かになって 心を殺めた

世の中のキミにとってのかなしい毎日が
いつか輝く日が…と
ただの蜘蛛だったキミは
太陽を越えて、
ずっとの暗闇の中で

ただ 輝き続けた。