休日しーさんのメモ帳

エセ関西人/公認心理師/児童福祉と心理学の畑を耕す/養育・学童・放デイなど/常日頃マイ…

休日しーさんのメモ帳

エセ関西人/公認心理師/児童福祉と心理学の畑を耕す/養育・学童・放デイなど/常日頃マイノリティ こころや福祉のこと、日々の考えごと、書きます

最近の記事

人は褒められて育つ

SST(ソーシャルスキルトレーニング)に ついて学んでいると、 「即座に褒める」「逃さず褒める」など、 とにかく肯定的なフィードバッグを行なうことが 重要だとわかる。 人は褒められた経験、 成功体験によって成長するのだと。 こういう論説に異議を唱える人もいると思う。 「私は叱られた経験のほうがよく覚えている」とか 「私はあの時の失敗をバネに頑張った」とか。 それは決して嘘ではない。 人間は本能的に、間違えたり叱られたり、つまり いろいな意味で「危機的になった」出来事の

    • 精神障害者手帳、過去最多    

      令和5年の精神障害者保健福祉手帳の交付数が 134万人超で過去最多だった。 前年比約8万人増、10年で約2倍とのこと。 それだけ、手帳のニーズがあるということを どう受けてたらよいのか。 背景や現状を把握することはとても大切だと思うが、交付数そのものは、それらを表すただの数字の1つでしかないし、嘆いたり憂えたり、歓迎したりするものではないと、個人的には思う。 発達障害を含め、メンタルヘルス用語の認知度が上がったことや、通院への物理的、精神的なアクセスが改善されていること

      • 就労支援あれこれ、その②

        先日、就労に関する障害福祉サービスには 主に就労移行支援と就労定着支援があるが、 これらは原則2つでワンセットなので、 就労定着支援(就職後のサポート)だけでも 受けられるようにして欲しい。 と、書いた。 就職後のサポートとしてもう1つあるのが、 ジョブコーチ支援。 就労定着支援よりも期間が短い。 でも、 ジョブコーチとして担当さんがついてくれて、 職場と自分との3者関係で、双方に支援してくれる。 ジョブコーチ支援、 当事者としては素晴らしい制度だと思うのに、 やっ

        • 就労支援あれこれ

          障害者手帳をとって、 就労支援についてアレコレ調べていて思ったこと。 「就労移行支援」と「就労定着支援」は 原則としてワンセット。 つまり、就労移行支援を受けていないと、 就労後の長期的なサポートは受けられない。 私が思ったのは、 「就労定着支援だけ受けたい」という需要もあるのでは?ということ。 まさに私がそう思ったから。 就労移行支援は、数ヶ月間施設に通所して就労を目指す施設だし、そんなに長期間仕事のない状態は困るとか、就職活動じたいは概ね問題ないとか、そうういう

        人は褒められて育つ

          メトロノームを聴きながら

          買い物は好きだけど人混みの雑踏が苦手な私は、 いつもイヤホンでメトロノームの音を聴いている。 リズムは80。  家にいるとき、 外でもひとりのときは音楽を聴くけど、 雑音が気になる時はメトロノームが1番は良い。 パニックになりそうなときも、 音に集中すれば落ち着けることもある。 今まで生きてきたなかで編み出した ライフハックのひとつ。 聴覚過敏の人や、 人混みが苦手な人は、 よければ試して欲しい。

          メトロノームを聴きながら

          発達障害があると

          「文化全体で共有する概念を理解することが難しかったりする」 (西永堅(2021)『子どもの発達障害とソーシャルスキルトレーニングのコツがわかる本』より抜粋) これは、みんなが当たり前だと思っていることを当たり前だと思えないという現象を表現していると思う。 私が、生きているなかで何が1番不安に感じ、 何に困るかと言えば、まさに、コレ。   この感覚のズレみたいなものが、 社会的な生き物として私が生きることを、 難しくしてると思う。 そんな、読書の感想でした。

          〇〇構文というやつ

          ネット上で最近話題に挙がる、 おじさん構文とかおばさん構文とか〇〇ヒス構文とかいうやつ。 それぞれの特徴など詳しいことは、 なんだかよく分からない。 わかるようで分からない。 どの年代の誰がそんなことを言ってるのかも よく分からないけれど、 ひとつ思うことがある。 これってつまり、 「自分とは違うカルチャーを持つ人をバカにする現象ってことでしょ」と。 文章を書くということにはいろいろな個性が出る。 あるいは、ビジネス書の書式のように、ひとつのマナーとして定型化されて

          〇〇構文というやつ

          SSTの学び直し

          SST(ソーシャルスキルトレーニング) 心理職をしていると、敢えて「やってください」と言われてやることより、自然と実務の中に取り込んでいくことのほうが多い気がする(これは業種によると思う)。 今回、「敢えてやる」お仕事をする機会ができそう(現時点では、まだ予感だけ)なので、 本屋さんにかけこんで、 SSTの基礎からもう一度、学び直します。

          SSTへの感触

          ある就労移行支援のスタッフさんと話していて、 私が「SSTには、とても興味があります」 と言ったら、スタッフさんから 「もしかして同業者だったりしますか?」 と言われた。 私が「ずっと児童福祉分野で仕事をしてきました」と答えたら、「あぁ、なるほど」と納得された。 「SSTって言葉をサラッと仰って、しかもその感触というか表現が同業者っぽいなと思いまして」と。 なるほどSST(ソーシャルスキルトレーニング)という言葉は、福祉業界、とりわけ対人援助職にとっては余りにも身近だけ

          生きながらえた。だから、

          些細なことも、記録に残してこうと思う。 去年の今頃は、入院していた。 子どもの時からほとんど何も変わらず、 悩みは悩みのまま、できないものはできないまま、 大人になり歳をとっていく自分にほとほと嫌気がさして、だけど生きながらえて入院していた。 1年経って、 死に損なったのではなく生きながらえたのだと、 半分くらいそう思えるようになった。 何かが特別変わったわけではないけれど、 日々の考え事も、できることもできないことも、 とにかく記録していこうと思う。 そんな、生存

          生きながらえた。だから、