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特集「号泣した曲」【Music-Con-Text】vol.6

「Music-Con-Text」コンセプト

「Music-Con-Text(以下MCT)」は、音楽家(音楽を作る人・歌う人)が作る新しい音楽メディアです。素敵な音楽はたくさんあるけど埋もれてしまいがちな昨今、バズっているバズってない、古い新しいに関わらず、音楽家がいいなと思った音楽を紹介する音楽メディアを目指しています。毎週月曜日夜21時更新予定。noteマガジン「Music-Con-Text」をフォローしてお待ちください。

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特集「号泣した曲」

今回の特集は「号泣した曲」。"泣ける曲”という言い方はよくありますがただ泣けるだけではなく!実際に、本当に涙を流して"号泣した曲"について特集します!みなさんも号泣した曲はありますか??ぜひ曲の思い出をnoteのコメント欄または、X(旧Twitter)でハッシュタグ#mct6 にて教えてください!

今回の特集のアイデアは記事に諸味胡瓜さんのアイデアを元にしました!ありがとうございます😊

それでは・・・どうぞ!(sumeshiii)

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✏︎諸味胡瓜 の"号泣した曲"

はだかのゆめ/Bialystock

詳細は伏すが、とあることで両親に迷惑をかけた頃(楽曲のリリース時期から、割と最近の出来事であることがわかるはず。繰り返しになるが詳細は伏せます苦笑)。
僕はそのことで親にがっかりされたり、怒られるかと思っていたのだが、いざ実家に帰り対面してみると母は全く怒っていなかった。とても冷静に、かつ穏やかに迎え入れてくれたのだ。
個人的にはむしろ怒ってほしいとすら思ったのだが、そんな様子はかけらもなく、僕は肩透かしをくらいながら、ありがたくも申し訳なさでいっぱいになっていた。

そんな気持ちで実家を後にして、自宅に戻る帰路。横断歩道の前で立ち止まりながら『はだかのゆめ』を聴いていた。
「いつでもあなた 人の事ばかり」
「どこまでもずっと あなたと二人で いられるなんて 馬鹿げたゆめを描いてた」
親も決して若くはない。こんなダメ息子に対して優しく接してくれる両親は、あとどれくらいの期間寄り添ってくれるのだろうか? そう思うと、横断歩道が青になるころには目からぼろぼろ涙がこぼれていた。
夜の雨のなか、ピアノとサックスの音に両親の優しさや暖かさを重ねながら、ひとり歩いたのだった。

今では、PCの前に置いた家族写真に、日々の活動のモチベーションを高める手助けをしてもらっている。

▼諸味胡瓜 の楽曲紹介

『eVirite ATMOSPHERE』/諸味胡瓜
作曲家・諸味胡瓜がこれまで公開してきた小品やインスト曲を音源化。空気(ATMOSPHERE)のように、いつでもそばに寄り添ってくれるような最新EPです。


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✏︎タカハシルイ の"号泣した曲"

どうも!タカハシルイです。
今回のテーマ『号泣した曲』ということなので、僕が実際に号泣した時に流れた時の曲を紹介させていただきます。
どっちかっていうと僕の場合、順番的に号泣すると同時にその曲が頭の中で流れた、 っていう感じなのですが、その時の状況が、

『家に帰ると当時同棲中だった彼女の部屋が空っぽになっていた』時、
( 事件の詳細はこちらのXのポストから https://x.com/takahashilouie/status/1417029803253723136?s=20 )

だったんですよね。
空っぽの部屋をみて間髪入れずに流れた曲はこちら、ゲーム『UNDERTALE』より

Small Shock / Toby Fox


空っぽの部屋、膝から崩れ落ちる僕、流れる涙とSmall Shock。 全ての状況がなんとなく人ごとに思えて、俯瞰的にみたその情景こそ完璧で。
号泣してましたね・・・全然Smallじゃなかったです。BIGもBIGなShockでした。

ただこういう音数も少なく、人の琴線に触れることのできる楽曲、Toby Foxさんは偉大だなぁと感じた瞬間でもありました。
そんなことを思いながら彼女と共有で使ってたドライヤーがなかったので買いに行ったのを覚えています。

▼タカハシルイ の楽曲紹介

家に帰ると部屋が空っぽになってた話/タカハシルイ
そんなエピソードを曲にしました。 聴いてもらえると嬉しいです。


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✏︎妄想フォレストほきあ の"号泣した曲"

初めまして、旅するクリエイター、妄想フォレストのほきあと申します。多くの敏腕クリエ イター・タレントさんが寄稿される本企画に機会をいただき嬉しく思います。今後もたまに 登場していこうと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願いします。

今回の MCT 特集テーマは「号泣した曲」。

私自身のこれまでを振り返ってみると、当初は「音楽を聴いて涙する」なんてことはなく、 むしろ音に感動して泣くってそんなことあるのかすら思っていたほどでした(そんな自分 が今では音楽を作っていると思うと自分でも驚きです)。
しかし、そんな自分が変わったのはやはりアニメを見るようになってからだと思います。 これまで本もろくに読まず、テレビもそこそこ見るけどバラエティ番組が太宗を占めてい た自分に、アニメを見ることで様々な「ストーリー」に触れる機会が一気に増えました。自 分が経験できなかった甘酸っぱい高校生活を送る学生、今の日本ではありえない戦いが当 たり前の世界で確固たる意思を持って戦う戦士...自分が触れたことの無い「ストーリー」に 触れることで、自分自身知らなかった心の琴線の在処がわかったかのように、何かに感動す るということが理解できるようになってきたと思います。これが私自身の感性を一気に作 り上げたのではないかと思っています。

ということで、ここで私の大好きなアニメから「号泣した曲」1 曲目をご紹介。

風色のフィルム/中島愛

皆さん「たまゆら」というアニメをご存じでしょうか。
中学生を卒業する間際に父親を亡くした女の子が家族とともに、父親の故郷である広島県 竹原市に移り住むところからストーリーが始まり、穏やかな瀬戸内海の港町の高校で父親 の肩身のカメラをキッカケに自らの進み道や未来を少しずつ見つけていく、いわゆる「日常 系」のアニメです。監督は「おジャ魔女どれみ」や「ARIA」を手掛けた佐藤順一監督です。

風色のフィルムは、このアニメのクライマックスのシーンの挿入歌。 楽しかった日々が終わり卒業の年を迎えたその日に、思い出の場所で別れを惜しみつつ「忘 れないよ」と語り掛けるそんなシーンで流れる、寂しくも優しい曲です。

この「たまゆら」というアニメは何気ない日常を描く作品であり、一見起伏が無いのかなと 思いがちですが、その日常一つ一つがたまゆらでは凄く大切に素敵に描かれています。そしてその積み重ねが終わりを迎える時、これまでの日常の尊さと終わってしまう寂しさが、も っとも最高の状態で押し寄せる、本曲はそのクライマックスを彩る曲です。これまでの思い 出を想起させるピアノのメロディと歌詞、そして中島愛さんの優しい歌声が、これまでのス トーリーを想起させ「たまゆら」シリーズを通して主人公たちの成長を見守ってきた人の涙 を誘うのではないかと思います。私も紛れもなくそのうちの一人でした。

本曲を歌唱するのは、マクロスシリーズでも有名な中島愛さん。 他にも本アニメで素晴らしい曲がありますので、是非アニメを見て聴いてみていただける と嬉しいです。

さて、そんなアニソンが好きな私ですがここ最近はバーチャルの世界にお熱であり、日々多 くのバーチャルタレントの皆様の活動を拝見しております。 私自身が音楽活動を始めてからも、バーチャル大好きが高じてその世界で活躍されている 方々とも一緒に音楽を制作させていただいております。sumeshiii さんとコラボさせていた だいたのもその流れの一環でもあったかと思います。

※sumeshiii さんと妄想フォレストとのコラボ「いつか回らない寿司屋で“あの日に帰りたい mix”」は Booth にて好評発売中...!

さてそんなバーチャル世界の音楽からも 1 曲ご紹介。

雨言葉/Rain Drops

にじさんじ発の音楽ユニット「Rain Drops」の 2nd ミニアルバムに収録されている 1 曲で す。

自信を無くしてしまった、生き方に迷ってしまった時に、そんな人に寄り添うような音と言 葉が、心に染みわたる曲です。雨が降る音から曲が始まり、A,B メロの辛いという気持ちに 寄り添うアコースティックギターから、サビで一気に温かい音に変わり「辛いね、辛いね、 そうだね」とボーカルの優しい歌声が語り掛けて声を掛けてくれます。

少し前に、様々上手くいかずに自信を失ってしまう瞬間があって、その帰りの電車の中で偶 然にもこの雨言葉が流れてきて、その帰りの人がいない道で思わず我慢していた涙が本曲の温かさで出てきてしまったことを思い出します。その時に「ああ、やっぱり支えになると いう意味でも自分には音楽が必要なんだな」と改めて思いました。

悲しくて虚しくて、でも誰にも当たることは出来ない吐き出すことも出来ない、自分で抱え 込むことしか出来ない時どうすればいいのか。今まではそんな時に、独りでそれに向き合う しか方法はないと思っていたのですが、この曲と出会って「音楽が人を救う」その可能性す ら感じました。

2 曲ご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。 やはり涙を流せる音楽には、いつもどこかストーリーがあるのではないかと思います。楽し かった高校生活、辛かったあの日、そういうストーリーの傍にいつも音楽があり、その温か さに涙が出るのでしょう。

▼妄想フォレストほきあ の楽曲紹介

最後に私自身が作った曲を一つご紹介したいと思います。
ありがとう、大好きだよ/黒咲りん

お転婆なキャラクターと表現力のあるボーカルが印象的な VTuber 黒咲さん。 初めて私たち妄想フォレストとタッグを組んだ「Dancing with black cat」の CD 盤リリース に際してもう一つの A 面曲として書き下ろした曲です。
「VTuber は終わらないアニメ」と言われているのを聞いたことがありますが、まさに活動 の一つ一つがストーリーであり、それがいわゆる”推し”への想いを深めていくことが VTuber というコンテンツの魅力だと思います。 本曲はそんな黒咲さんが、これまで共に走ってきたファンの皆様や仲間への想う曲であり、 大切な人や大好きな人との「ストーリー」と共にある曲です。是非聴いて見て下さい。

以上、妄想フォレストほきあでした。

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✏︎かにず の"号泣した曲"

紙面道歌/細野晴臣

僕が"号泣した曲"は、細野晴臣さんのアルバム「はらいそ」に入っている、「四面道歌」です。

大学を出て、社会人なりたての頃、仕事がほんっっっっっっっっとにつらすぎて・・・・何をやってもうまくいかないし、自分もミスばっかりで怒られっぱなしで、しかも残業でほぼ終電帰り、朝は先輩より早く出勤、という地獄みたいな生活でした。

とある朝、満員電車に揺られて、グロッキーになりながら会社の最寄り駅について、駅舎から外に出た瞬間。この曲がイヤホンから流れました。

朝になったら ぼくは行くよ
西のドアから
蓮の花咲く 天竺へ
神に会いに
花も嵐も踏み越え ぼくは行って来るよ
悲しい言葉を振り切り ぼくは行って来るよ

「四面道歌」細野晴臣より

駅から会社に向かう道の中、ぼろぼろ涙が止まりませんでした。多分この時、僕は一度死んだのです。そして音楽やるために生まれ変わった、と思って、また進むことができました。

▼かにず の楽曲紹介

もうすぐマジックアワー/かにず feat.初音ミク
"まあなんとかやれるかなって"思える曲です!

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編集長 sumeshiiiのコラム

"音楽が助けてくれる"

今回は"号泣した曲"がテーマでしたが、みんなのコメントが切なかったりエモかったり辛かったり・・・!!!でもそういう時にこそ音楽って共にいてくれるものな気がします。安易に言いたくはないけれど"音楽が助けてくれる"瞬間は確かにあります。でも、あのキャラに言わせたら"勝手に助かってるだけ"なのかもしれませんね!それでいいんだ、と思います。

みんなの号泣した曲の話も、ぜひ聞かせてください!

さて、Music-Con-Textは今回でvol.6です!みんなの曲にたいする視点が面白くて、記事をまとめてる僕自身もとても楽しく読んでいます。そこで!MCTの新企画として、近日MCTメンバーのオリジナル楽曲をまとめたプレイリストを公開予定予定です!メンバーが増えれたら随時更新されるプレイリストです!

"この記事書いてるあの人が作った曲"や、"この曲をつくったあの人の記事"をぜひ見つけてください!近日お知らせ予定!お楽しみに🍣


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参加したい音楽家の方、募集!

参加者募集

音楽家(楽曲制作をする人、作詞をする人、エンジニア、そして、歌う人)で、この企画に興味ある、参加してみたい、という方はぜひsumeshiiiのX(Twitter)や、Discord知ってる方はDiscordまで、ご連絡ください!運営Discordサーバーを制作しましたのでご招待します。

sumeshiiiのX(旧Twitter)はコチラ↓↓
https://twitter.com/araki_s_sumeshi

まずは1曲、特集内容にそった自分のおすすめ曲をコメントしてみるというだけでも大丈夫ですので、ぜひ参加してみてください!やってみて合わなかったら読む専に徹底しても大丈夫ですし、抜けても大丈夫です!音楽の紹介コメントって結構楽しいし、それを各自ばらばらにあるよりかはコンセプトの元にまとまってたほうがより効果があると思うのですよね・・!そんな意図もMCTにはあります。

今後の展望

今回特集記事で書いたような、楽曲紹介コメントを書いてくれるメンバーを募集して、記事を定期的に出していけるようにできたらいいな、と思っています。

そして、現在はsumeshiiiのnoteに投稿していますが、MCTに参加してくれるメンバーが増えれば、その中からご自身が編集長として各自で特集を組んでご自身のnoteで公開するという方がどんどん出てきたらいいなと思っています。(なのでnoteのマガジン機能を使います!)そうすることで、ご自身の音楽と記事を紐付けることができ、記事の閲覧者が増えるほど自身を宣伝する機会が増えていくことになると思っています。それがMCTの最大の狙いです。

さらには、ライブ配信と連動してみたり、Spotifyのプレイリストやポッドキャストの連動もしてみたいし、さらにその先はコンピレーションを作ったりなど、より広がりがある展開ができると考えています。最初は音楽家限定にしていますが、そのうち、ライターの方のコーナーやリスナーが参加する企画などもできたらいいなとも思っています。

バックナンバー

Music-Con-Textの詳しいコンセプトや、sumeshiiiが立ち上げた理由、理念などはこちらの記事に書いてありますので、合わせて読んでみてください!

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