つかの間の自由人を満喫する
最近始めた仕事は宿題がつきものだという話は何度かこのnoteに書いた。
しかもそれがかなりの量ときている。
もちろん仕事を引き受ける前から、宿題があることは知っていたし、それが結構膨大であることも分かってはいた。
でも、大丈夫大丈夫!といつもみたいに楽観的に引き受けたわけではなく、ホンマに大丈夫なんやろか…と半ば懐疑的に引き受けた。
それほどまでに、やる前からビビっていたのだ。
実際、仕事が始まり、宿題が課された。
想像していた大変さを100とすれば、これは538くらいあるんちゃうか。
それくらいの過酷さだ。
まぁもちろん仕事には慣れというものもあるから、やればやるほどその慣れのおかげで538が500に、400になるだろうとは思う。
いや、なってもらわないと困る。
それでも、続ければ100になる、あるいは50に落ち着いて、538と言っていた自分を笑える日が来るとは僕には到底思えないのだ。
8/1・2の2日間の仕事を終え、課された宿題を本日終えて提出した。
来る日も来る日もこの宿題と向き合って、少しずつ仕上げていったものだ。
メールに添付して宿題を出し終えると同時に、僕はヘナヘナと脱力した。
椅子に座っていたからいいものの、立っていたらきっとしゃがみ込んだに違いない。
出来がよくなくて突き返される可能性はなくはない。
けどそこはなんとか大丈夫、きっとこのまま手離れするはず——
そう思うと、なんだか例えようのない喜びが込み上げてきた。
なんだ、このモヤモヤの晴れる感じ!
頭に分厚くかかっていた靄が、胸に深くつっかえていた棒が、消えた。
ここしばらくは、慣れないその仕事と膨大な宿題にひたすら追われるばかりで、他のことはあまり考えられないでいた。
エディターの仕事、キャリアの仕事など他にも取り組まねばならないことはいっぱいあるのにだ。
負債を抱えている感じ、といえば伝わるだろうか。
実際に借金をしたことは、少額のローンも含めてこれまでに一度もないから、どんな気分なのかは正確には分からない。
でも、僕がここしばらく感じていたのは、来る日も来る日もそのことで頭がいっぱいで、期限までに何とかしなくてはならないと頭で分かっていてもなかなか前進せず、むしろ日々問題は大きくなっていく…という気分。
やっぱり負債を抱えたときの気分といっていいだろう。
それがようやく本日、一時的にせよ解消したのだ。
単にひと仕事終えた爽快感にとどまらない。
借金完済! 晴れて僕は自由の身だ!と隣家のピンポンを押して伝えたい衝動にかられているのだ。
長らく止まっていたキャリアセミナーの資料づくりを再開しよう。
次回10月のぐるめぐるの準備も始めなければ。
いや、その前にローストホエールを作ってみたくて鯨肉も買ってきたし。
宿題つきのこの仕事、次は9月に入ってすぐ。
それまでの20日間、僕はつかの間の自由人を満喫する。
(2024/8/9記)
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