見出し画像

真夏の長いものには…食らいつけ!

暑い暑い、ホンマに暑い。
もうヘトヘトだ。

そんな中、京都にいる娘が一昨日突然帰ってきた。
連日、全国一暑い39℃の京都から。
就職活動に必要なものを取りにきたと、リクルートスーツに身を包んで。
見ているだけで暑い…

京都から神戸までは大阪を挟んで2県隣になるが、阪急でわずか400円ほどで移動できる。
JRなら1110円もするから、関西の私鉄の競争力たるや凄まじい。
阪急でも定価なら640円だが、チケットショップで売っている阪急の全線乗車券を使えば380円。
もう一度言おう、2県隣なのに380円。
皆ついICカードでピッと乗ってしまうが、少しの手間でこれほど節約できるのだからぜひチケットショップへ…
あれ? いったい何の話をしているのだ?

そう、それほど気軽に行き来できるという話だ。
あまりの気軽さゆえ、せっかく帰ってきたから少しゆっくりしていこうという気にならないのか、娘は1泊してあっさりまた上洛していった。

折しも土用のまっただ中。
丑の日には若干早いが、娘が帰ってきたこのタイミングを逃さず、冷凍庫でひと月前からお休み中のウナギを起こそう。

おや? ウナギの横に、似た姿をしたお友達も眠っている。
アナゴだ。
こちらはさらに古株で、1年以上前、まだ僕が淡路島でサラリーマンをやっていた頃に、地元の人の太鼓判で買った淡路産のアナゴ。
よし、このアナゴも起こそう。

あと一品何か用意しようと近くのスーパーへ。
おぉ、さすがに土用週間、ウナギコーナーが大賑わい。
ん? 国産ウナギ1尾2380円?
ひと月前に買ったときは、たしか1280円だったはず。
ウナギ高騰のニュースは知っていたが、本当だった。
一瞬、家のウナギをスーパーの店先で2280円で売って暴利をむさぼろうかと思ったが、やはり食べることにした。
来年からはひと月前に1000匹ほど買っておこう。

お? 隣のコーナーにはまた似た姿のお友達。
関西の夏の風物詩、ハモだ。
高級魚だけど、旬の今なら比較的お手頃だ。
少なくともウナギのように絶滅危惧種を食べる罪悪感もなければ、目を剥く高騰もない。
よし、ハモを連れて帰ろう。

ウナギは水洗いしてタレを丁寧に落としてからグリルでふっくらと。

アナゴはオーブントースターでこんがりと。

ハモはさっとゆがいて氷水でシャキッと。

いやもう最高!
夏バテ寸前ズタボロの身体を、長くヌメヌメの3匹が癒してくれた。

長いものには巻かれろ。
というか、真夏の長いものには…食らいつけ!

(2023/7/28記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!