われわれ消費者さえ賢くなれば
最近よく見かける、水素水、希少糖。
水素水はアンチエイジング効果がウリになっているようだが、水素はペットボトルから漏れ出るから消費者が手にした時には水素なんて入ってないに等しいというし、そもそも水素水には抗酸化作用はないと言い切る人までいて、もはや救世主なのか魔女なのかといった論争のほうが有名なほど。
かたやキシリトールやプシコースなどをはじめとする希少糖も、ダイエットできる夢の糖とまでいわれながら、その機能性については、商品化されたものであっても歯に衣着せた説明しかなかったりする。
水素や希少糖の効果は物質としては実験でも証明されているらしいが、こと食品となるとそれを謳うのはそう簡単な話ではないようだ。
身体に直接関わることだから法律が厳しくなるのは当然だが、結果として本当は効果があるのにちゃんと書けないものも出てくる。
また逆に効果がないのにまるであるかのように装うことも可能で、まさにここを狙って悪徳業者が次々つけいってくるのだろう。
いかにも法律に問題がありそうに思えるが、実は問題があるのは、よく吟味もせず広告をすぐ鵜呑みにするわれわれ消費者の方だ。
すべての商品パッケージに「信じるか信じないかはあなた次第」と書いてあれば、もう少し考えて買うようになるかもしれない。
われわれ消費者さえ賢くなれば、悪徳商法は成り立たなくなる。
(2016/6/9記)
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