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「数年にわたる大流行の最後」になる可能性

今日はコロナに関する意見記事だ。

コロナ関連は読みたくないという人は飛ばしてほしい。
根拠に乏しい記事を読みたくない人も飛ばしてほしい。

まぁ、いつも書いているエッセイも、何の根拠もないけど。

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その昔、4000万人が命を落としたとされるスペイン風邪。
数年にわたる大流行の最後は、感染力は強いが重症化しない株が広まり、現在の季節性インフルエンザに落ち着いたとされる。

感染力が強く重症度の低い株が、より重症度の高い株を急速に駆逐する、というのが流行性ウイルスにありがちなパターンらしい。
そう聞いて、何かピンとこないだろうか。

そう、オミクロン株である。

当初からオミクロン株は、これまでのデルタ株などとは少し違う特徴が囁かれていた。

オミクロン株の特徴(厚労省資料ほかより再編)
・爆発的な感染力をもつ
・感染者の9割以上が無症状または軽症
・症状は風邪と区別がつかない
・肺炎にかかる人が極端に少ない
・潜伏期間が短く、回復も早い

最初に感染者が急増した沖縄では、入院患者が数百人を超しながら人工呼吸を行う人はなく、治療せずとも2日ほどで軽快して退院したという。

これらの特徴は、スペイン風邪を終息させた「感染力は強いが重症化しない株」に酷似していないだろうか。
そうだとしたら、オミクロン株が「数年にわたる大流行の最後」になる可能性があるといえる。

すでに諸外国では、このオミクロン株の特徴に即応して、制限を緩和あるいは撤廃したところも多い。
しかし日本は、先進国でもっとも厳しい出入国制限を続け、鎖国の好きな国だからと「The Wall Street Journal」で揶揄された。

エッセンシャルワーカーの不足にともない、濃厚接触者の扱いなど一部緩和する動きはあるが、今なお隔離や制限を基本とする政策だ。
感染力が最強という事実だけが捉えられ、症状の程度はいまいち考慮されていないようにみえる。

デルタ株までは勝ち目がなかったから逃げるしかなかった。
しかしオミクロン株には数日で勝利する人が多いという事実。
今こそ人類がこの弱い株を取り込んで天然の抗体を作る好機に思えるのだ。

このオミクロン株の拡大は、全世界を恐怖のどん底に突き落としたコロナウイルスがようやく弱体化し、ふつうの風邪レベルに落ち着くチャンスなのではないかと密かに思っている。

(2022/1/25記)

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