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きょうりゅうたんけんたい

人生で初めて描いた漫画は『きょうりゅうたんけんたい』という。

日付を見ると昭和51年11月17日、6歳の時の作品だ。
ジャポニカ学習帳〈じゆうちょう〉の1ページ目に描いた。

しかしよく見てみると、タイトルのコマに「2」とあるうえ、最初のコマに「まえの……1こま」とある。

どうやらこれ以前に描いたのがあったらしい。
子供の頃の作品はすべて残しているつもりだったのに、手元にないということはチラシの裏にでも描いて散逸したのだろうか。
きっとその第1作がうまく描け、続きを描きたいから〈じゆうちょう〉を買ってほしいとせがんだに違いない。

当時、テレビで『恐竜探検隊ボーンフリー』というアニメをやっていた。
恐竜が好きで好きでたまらなかった自分にとってこれ以上の番組はなく、毎週ワクワクしながら観ていたのだが、『きょうりゅうたんけんたい』がこれをパクった、いやモチーフにした漫画であることは、そのまんまのタイトルを見れば1000%間違いない。

『ボーンフリー』は円谷プロの「立体アニメ」と呼ばれる作品で、モデルアニメとセルアニメの融合が見事だ。
どうせ子供向けのアニメでしょ? と高をくくらず、ぜひ観てみてほしい。
第1話はこちらで無料視聴ができる。

調べてみるとこのアニメ、昭和51年10月から放映を開始したようで、その1か月後には早くもパクっていた、いやインスパイアされ、オマージュを捧げていたことになる。

後に中学校で、総合学習の時間に仲間を募ってクレイアニメの制作に没頭するのだが、その話はまたいずれ改めてできれば。
その原点は、テレビで観た『恐竜探検隊ボーンフリー』と、自分で描いたこの『きょうりゅうたんけんたい』にあるのかもしれない。

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「つづく」の続きが気になる方のため、載せておこう。
ほぼ1か月後の昭和51年12月9日に描かれた続編、続々編だ。

最後の4コマで急に飽きて連載を打ち切った感がひしひしと伝わってくる。

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今日おもむろに自分の漫画をあげたのは、一昨日あげた娘の「イラスト英単語」に多くの高評価をいただいたのが羨ましかったから、というのは娘にはナイショだ。

(2021/4/25記)

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