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接戦の多いこのシリーズに振り回されてヘトヘトになっている

なかなか大変だ。
何がって?
日本シリーズだ。

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大してプロ野球に興味を持っているわけではなかった。
神戸のチームだったこともあってオリックスを応援する気持ちはありながらも、どこのファン?と聞かれたら、いやどこも…と答えるほどだった。
今年の6月頃までは。

万年Bクラスのオリックスが、どういうわけかその頃急に順位を上げた。
朝刊で前日の結果をドキドキしながら見るのが毎日の楽しみになった。
あれ? これって相当なファンでは?
どうやら昨年までが弱すぎて、あえて結果を見ないようにしていたらしい。

そして絶好調なオリックスは、最終的にはリーグ優勝を果たした。

***

ヤクルトとの日本シリーズは、昨日の第5戦を終えてオリックスの2勝3敗。

そわそわしてきた。
何がって、またそれ訊く?
神戸に帰ってくるのだ!

先に4勝した方が日本一となる日本シリーズ。
たとえばどちらかが初戦から4連勝すれば第4戦までで終わってしまう。
第2戦までは大阪で、第3戦からは東京に舞台を移していたこのシリーズが、神戸開催の第6戦にまでもつれるには、それまでの5試合が3勝2敗でなければならず、それをひたすら願っていたら現実になった。
できればヤクルトの3勝2敗ではなく、オリックスの3勝2敗がよかったけど。

あれ? オリックスって大阪なのでは? 間違い?
いやいや、神戸で合っている。

ふつうならオリックスもヤクルトも本拠地の〈京セラドーム大阪〉〈神宮球場〉で日本シリーズを戦うのだが、今年はイレギュラー。
オリンピックでプロ野球日程がずれ、ヤクルトは〈神宮球場〉を使えず〈東京ドーム〉で、オリックスも第6戦以降〈京セラドーム大阪〉を使えず古巣の〈ほっともっとフィールド神戸〉で戦う。

つまり神戸での日本シリーズ開催は、今年だけの特別事情なのだ。
そして上述したように、第5戦までで勝ちすぎても負けすぎても神戸での戦いは幻と消えるところだった。
まさに神戸での決戦はレア中のレアといえる。

〈ほっともっとフィールド神戸〉といえば、25年前にイチローらの活躍で巨人を下し日本一に輝いたスタジアムだ。
当時は〈グリーンスタジアム神戸〉という美しい名前だったけど。
神戸での第6戦はきっと、そのイチローも着ていたオリックスブルーウェーブのユニフォームをまとったファンが大勢スタンドに詰めかけるはずだ。

戦績は2勝3敗と不利で、あいかわらず1敗すれば終わってしまうという崖っぷちだが、あと2勝すれば逆転で日本一だ。
もし日本一になったら…この神戸で25年ぶりに胴上げが見られるのだ。
興奮せずにおれるはずがない。

おかげで連日連夜、長い試合を完全視聴し、とにかく接戦の多いこのシリーズに振り回されてヘトヘトになっている。
試合終了後からnote…全然書けないって。

(2021/11/26記)

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