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ドットのギザギザはデジタルの証

先日あげたドット絵の記事が思っていたより好評だった。
ちょっとマニアックかなと心配していたのだが。

そこに登場した〈まめた〉がかわいいと、これも好評いただいた。
ちなみに〈まめた〉は僕のことなので、かわいいと言われると照れまくる。

気をよくした僕は、新たに立体的な〈まめた〉を描いてみた。
32×32ドットで(ただし周囲1ドットは未使用なので30×30ドット)。

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やはり大きくするとギザギザだから、少し小さくしてやればほどよい。

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先日の記事であげた、昔の〈走るまめた〉はなぜか色が濃いが。

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もともとドットとの出会いはフォント、つまり字だった。

今のパソコンならフォントの拡大縮小は自由自在。
試しに神戸の「神」という字、大きさを変えてもどれもこんなにきれい。

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アウトラインフォントといって字形を輪郭線(=アウトライン)で構成しているフォントなので、拡大してもギザギザが目立たないのだ。

しかし昔のパソコンにそんな芸当はできず、フォントは小さいのから大きいのまでそれぞれにドットでデザインされ、用意されていた。

それを再現して今回描いてみたのがこちら。
左から8×8、10×10、12×12、16×16、24×24ドット。

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8×8ドットは「神」と判別できるものの正直つぶれてしまっているし、これより画数の多い漢字だともう黒いかたまりだ。

その昔、公的書類には24×24ドット以上でプリントアウトすることが必要という決まりもあったように思う。
確かに24×24ドットは明朝体が再現されていて、さまになっている。

あぁ、フォントを見ていると心が落ち着くから、マニアなのだろう。
自分のパソコンには購入したフォントが和文で数百種、欧文なら千種ほども入っているから、やっぱりマニアか。
話がそれた。

ドットのギザギザはデジタルの証。
世界はいつの間にかデジタルが席巻していて、デジタルなら高画質、高音質との誤解が蔓延しているが、本来デジタルは現実より確実に汚いのだ。
そのあたりは語り出すと数千字に及ぶので、また稿をあらためて。

(2021/12/24記)

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