ヴィーノサローネ主

ーーイタリアワインの”本質”にであうーー イタリアワインに特化した通信販売店「ヴィーノ…

ヴィーノサローネ主

ーーイタリアワインの”本質”にであうーー イタリアワインに特化した通信販売店「ヴィーノサローネ」の主です。 ワインの味わいは、人それぞれの感性で違いはあっても、ワインを共に楽しむひとときは、かけがえのない豊かな一体感をもたらしますね。

記事一覧

オレンジワイン最高のネタ本みつけた

Vol.045  恵比寿や渋谷のワインバーに立ち寄ると、トレンドの勢いに乗ったかのように、ナチュールワインのラインナップが目立ちます。それも、オレンジ系のワイン。これま…

ひとは、なにによってワインを買うのだろうか

Vol.044 国内ファッション・ブランドの展示会を訪れて、あらためて触発されたことがありました。今回は、そのときの回想をもとに、ファッションとワインの“雑談的考察”で…

記念碑的資料。雑誌『ブルータス』”イタリアワインの教科書”

Vol.043 またまた、倉庫から古い雑誌を引っ張りだしてきました。『ブルータス』1998年3月15日号です。 昨年8月のnoteで『田中康夫のソムリエに訊け』を読み解きましたが、…

ヴィーノサローネのInstagramは、こうみる

Vol.042 そろそろ、新しく3種類のワインをラインナップするところですが、ここにきて、「ヴィーノサローネのInstagramの見方を、あらためて教えてほしい」という声をいた…

”グローカル”から考える土着品種の意味

Vol.041 もうほとんど死語になったような“グローカル”ですが、イタリアワインにおける固有品種、つまり土着品種を語るとき、“グローカル”という概念は、的を得ているよ…

致命的な「困惑」に、回答します

Vol.040 先日、古くからの知り合いと話をしていたときのこと。 お互いに好みのワインの話題にも広がり、いつしか、ヴィーノサローネの販促や試飲会の話にもおよんで、主(あ…

五感の満足に近づく、ワインの役目

Vol.039 以前、「ファッションとワインのであい」を言語化するーーというタイトルでその考えを記しました。今回は、一歩進んで、「ファッションとワインのであい」を五感か…

マーク・チョーさんの親睦会でお手伝い

Vol.038 先月、マーク・チョーさんの親睦会をお手伝いする機会に恵まれました。会場は、サルト銀座です。   さて、マーク・チョーさんとは……。 メンズファッションに詳…

オレンジワインという哲学

Vol.037 こんなタイトルだと、多くの方が「なんだか、むずかしそう」と、引いてしまいそうですが、今回は、白ワインとオレンジワインとの境界線について。境界線はふたつの…

第2回ヴィーノサローネ試飲会&即売会を終えて

Vol.036 2023年11月11日。ヴィーノサローネの第2回試飲会&即売会を開催しました。今回もサルト銀座店の協力を得て、同店2階を会場としてお借りしました。また、あらたな試…

インポーター開催の試飲会で、予期せぬ収穫

Vol.035 ヴィーノサローネが取り引きする、インポーターの試飲会に参加しました。春の開催にも伺い、今回が2度目。前回試飲したワインの味をもう一度確認することと、ヴィ…

【緊急告知】11月、ヴィーノサローネ試飲会を開きます

Vol.034 11月11日(土)、ヴィーノサローネの試飲会を開催します。 会場は、高級お直しの名店として知られる「サルト銀座本店」です。 先の7月に、はじめての試飲会をサル…

「イタリア土着品種」の伝導、その後のアクション

Vol.033 ヴィーノサローネには、いくつかの使命があります。そのひとつが、「イタリアの土着品種の魅力を伝える」ことです。昨年、ヴィーノサローネの立ち上げ準備と並行し…

30年前の本から、イタリアワインを逆照射する

Vol.032 わたくしごとになりますが、最近、古い倉庫を解約して、新しいストレージを契約したため、仕事の合間を縫って、新ストレージにこもり荷物の整理をしています。 保…

第1回開催、ヴィーノサローネ試飲会後記

Vol.031 先週土曜日(7月22日)に、ヴィーノサローネのはじめての試飲会を開きました。会場は服のお直しの名店、サルト銀座の協力を得て、銀座本店2階をお借りしました。…

【緊急告知】ヴィーノサローネはじめての、試飲会を開催します

Vol.030 ついに、ヴィーノサローネの試飲会を開くことになりました。 ファッションの仕事でもお世話になっている、お直しの名店サルトさんにご支援いただきまして、銀座本…

オレンジワイン最高のネタ本みつけた

Vol.045  恵比寿や渋谷のワインバーに立ち寄ると、トレンドの勢いに乗ったかのように、ナチュールワインのラインナップが目立ちます。それも、オレンジ系のワイン。これまでオレンジワインについて、その成り立ちと主の視点をnoteで何度か書いてきましたが、今回は、オレンジワインに関する格好のガイドブックに出合ったので、面白いところを抜き書きします。あとは、ぜひ本書を手に取ってみてください。  探し当てた本は、『オレンジワイン 復活の軌跡を追え!』。2020年初版。まず、執筆した

ひとは、なにによってワインを買うのだろうか

Vol.044 国内ファッション・ブランドの展示会を訪れて、あらためて触発されたことがありました。今回は、そのときの回想をもとに、ファッションとワインの“雑談的考察”です。   そのニッポンのファッション・ブランドは、アウターを中心に展開し、国内はもとより、東アジアやヨーロッパにも販路をもつほど人気です。 主流のモデルは、伝説的なアーティストや思想家が愛用した服の再構築がベースにあります。デザイナーのNさんは、彼らがどんなアウターを着用していたのかを調べ、素材やディテールを探

記念碑的資料。雑誌『ブルータス』”イタリアワインの教科書”

Vol.043 またまた、倉庫から古い雑誌を引っ張りだしてきました。『ブルータス』1998年3月15日号です。 昨年8月のnoteで『田中康夫のソムリエに訊け』を読み解きましたが、今回は、その続編といっていいでしょう。四半世紀以上前の雑誌を読み返しながら、現在のイタリアワインにつなげるものです。 そもそも特集のタイトルが、当時の世相をあらわしています。ちょっと教条的な“イタリアワインの教科書”ですからね。 当時、『ブルータス』は、史上最強のワイン特集! として立て続けにフラ

ヴィーノサローネのInstagramは、こうみる

Vol.042 そろそろ、新しく3種類のワインをラインナップするところですが、ここにきて、「ヴィーノサローネのInstagramの見方を、あらためて教えてほしい」という声をいただきました。 「あらためて教えてほしい」……、うれしい言葉ですが、実はこれまでnoteで説明したことはありませんでした。試飲会や、なにかの拍子で直接お会いした方に、ヴィーノサローネの“Instagramのからくり”をお伝えするだけでした。「えっ、からくりがあったの?」と思われるかもしれませんね。一つひと

”グローカル”から考える土着品種の意味

Vol.041 もうほとんど死語になったような“グローカル”ですが、イタリアワインにおける固有品種、つまり土着品種を語るとき、“グローカル”という概念は、的を得ているように思えます。 あらためて“グローカル”を意識したのは、ここ数シーズンのメンズファッションの展示会を見渡した結果、実は足元にもっといいものがあるのではないかと感じたからです。これから先の文章は、メンズファッションが好きな方には、いい刺激になると思います。 現状の円安で、多品種の服を日本に輸入しにくくなったう

致命的な「困惑」に、回答します

Vol.040 先日、古くからの知り合いと話をしていたときのこと。 お互いに好みのワインの話題にも広がり、いつしか、ヴィーノサローネの販促や試飲会の話にもおよんで、主(あるじ)は気分をよくしていました。   その知り合いは、ヴィーノサローネを立ち上げたころから、「イタリアワインの“本質”にであう」というコンセプトを面白がって、応援してくれています。 しかし、「いいコンセプトだね」といってはくれてますが、ヴィーノサローネでワインを購入した実績が、まだありません。残念です。  

五感の満足に近づく、ワインの役目

Vol.039 以前、「ファッションとワインのであい」を言語化するーーというタイトルでその考えを記しました。今回は、一歩進んで、「ファッションとワインのであい」を五感からとらえてみます。「視覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」からなる五つの感覚を、あるひとつの場所や空間で、すべて堪能できるとしたら、この上なく満足するのではないか、と。   ファッションを感覚的にキャッチできるのは、圧倒的に「視覚」です。次に「触覚」。このふたつが大半を占めていて、「味覚」はほぼ例外なく認知でき

マーク・チョーさんの親睦会でお手伝い

Vol.038 先月、マーク・チョーさんの親睦会をお手伝いする機会に恵まれました。会場は、サルト銀座です。   さて、マーク・チョーさんとは……。 メンズファッションに詳しく、とくにクラシックなスタイルに関心のある方は、よく知っている人物だと思います。2010年、26歳のとき、香港とニューヨークにセレクトショップ「アーモリー」を開いた、共同オーナーのひとり。昨年は、香港のショップの拡張&リニューアルも果たしました。   主のわたしは、ファッションエディターとして、ジャーナリス

オレンジワインという哲学

Vol.037 こんなタイトルだと、多くの方が「なんだか、むずかしそう」と、引いてしまいそうですが、今回は、白ワインとオレンジワインとの境界線について。境界線はふたつの目安があると、主は考えています。   いま、東京のワインバーをにぎわせているのは、疑いなくナチュール系のワインです。狭義にとらえるなら、オレンジワインですね。ワインが入ったグラスを灯りにかざすと、結構、濁った液体にみえます。   その「濁り」の正体はなにか? 発酵時のブドウから排出された成分の「オリ」。それが「

第2回ヴィーノサローネ試飲会&即売会を終えて

Vol.036 2023年11月11日。ヴィーノサローネの第2回試飲会&即売会を開催しました。今回もサルト銀座店の協力を得て、同店2階を会場としてお借りしました。また、あらたな試みとして、ワインの即売もやってみました。 試飲会は前回同様、2回にわけての展開です。 15時と17時、それぞれ1時間半ほど。 試飲したワインは、ヴィーノサローネが販売する白ワインの2種「スキオペット」と「カンテ」に、主が個人的にストックしたトスカーナ州のロゼワインを加えて計3種類です。本来は、ロゼワ

インポーター開催の試飲会で、予期せぬ収穫

Vol.035 ヴィーノサローネが取り引きする、インポーターの試飲会に参加しました。春の開催にも伺い、今回が2度目。前回試飲したワインの味をもう一度確認することと、ヴィーノサローネで販売中の"看板ワイン”「スキオペット、フリウラーノ」の理解を、より深めることが目的でした。 1965年に誕生した「スキオペット、フリウラーノ」は、いまは亡きオーナーのマリオ・スキオペットさんが、当時ドイツで展開していた、先進的な醸造技術“ハイパーオキシデーション”を取り入れて造った革命的なワイ

【緊急告知】11月、ヴィーノサローネ試飲会を開きます

Vol.034 11月11日(土)、ヴィーノサローネの試飲会を開催します。 会場は、高級お直しの名店として知られる「サルト銀座本店」です。 先の7月に、はじめての試飲会をサルトさんで行いましたが、大変好評だったため、再び開催の運びとなりました。   今回も1部と2部にわけて催します。 1部/15:00~、2部/17:00~。   どちらも同一ワインの試飲ですが、ミニトークショーでは、アドリブによって話題が広がる可能性が大。前回7月の試飲会がそうでした。   試飲するワインは、

「イタリア土着品種」の伝導、その後のアクション

Vol.033 ヴィーノサローネには、いくつかの使命があります。そのひとつが、「イタリアの土着品種の魅力を伝える」ことです。昨年、ヴィーノサローネの立ち上げ準備と並行して、当店のコンセプトを伝えるために、真っ先にnoteで展開しはじめました。そのあと、インスタをアップし、ECサイトのベイスをオープンしました。 およそ1年半をとおして、ヴィーノサローネにアクセスする方々に、どうすればイタリアの土着品種を楽しんで理解してもらえるのか、考えてきました。 まず、身近な知人たちに話し

30年前の本から、イタリアワインを逆照射する

Vol.032 わたくしごとになりますが、最近、古い倉庫を解約して、新しいストレージを契約したため、仕事の合間を縫って、新ストレージにこもり荷物の整理をしています。 保管していた多くのものは、本や写真集、カタログ、そして美術展の図録でした。遡ること、四半世紀前に借りた倉庫のため、わたしの記憶では、段ボールは服で充満していると思っていました。しかし、箱を一つひとつ開けていくと、実際はほとんどが書籍でした。 段ボールのなかに眠っていた本に、こんな一冊がありました。『田中康夫のソ

第1回開催、ヴィーノサローネ試飲会後記

Vol.031 先週土曜日(7月22日)に、ヴィーノサローネのはじめての試飲会を開きました。会場は服のお直しの名店、サルト銀座の協力を得て、銀座本店2階をお借りしました。 試飲会は、15時、17時の2部構成。当初、計11名の応募がありましたが、残念ながら、おふたりが当日キャンセル。少数ゆえに距離感が縮まり、みなさんにイタリアワインの魅力を伝えやすかった感じがしました。ちなみに、2名の女性がご参加くださいました。 「イタリアワインの“本質”にであう」がヴィーノサローネのテーマ

【緊急告知】ヴィーノサローネはじめての、試飲会を開催します

Vol.030 ついに、ヴィーノサローネの試飲会を開くことになりました。 ファッションの仕事でもお世話になっている、お直しの名店サルトさんにご支援いただきまして、銀座本店にて催します。 開催日時は、7月22日(土)/15時~、17時~。 どちらも内容は同じで、各一時間程度の予定です。   ヴィーノサローネのECサイトがオープンして、そろそろ1年になりますが、ずっとリアルな試飲会の場を持ちたいと構想を練っていました。 どんな場所がいいのだろうか? ファッションとの共通性を考えた