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クリエイターのお仕事、時給制?案件制?

どうも、ベテランです。
ここのところバタバタが続いていて、note記事も増えてなかったのですが、今回はサラッと私の所感も含めてお話しようかなと思います。

さて、個人でまるごと1件請負の形式でお仕事されてる方はいいとして、「受託」や「業務委託」「下請」の形でフリーランスや副業で働いている方も結構いらっしゃると思います。
で、その「報酬」についてどう考えるのがいいのかなってお話です。

まず、1件が上がるまでの「所要時間=時給制」で、一般的なアルバイトなんかのイメージに近い働き方でのクリエイティブなお仕事もあります。主に、制作会社などでのパーツやバナー作成、ごくごく一部の比較的軽めの作業をする場合などに見かける方式です。
この場合、例えば「時給1,000円で簡易な画像作成の業務、週10時間程度稼働を想定」といったふうに、週単位や月単位でどのくらいの時間を目安としているかが書かれていて、比較的『未経験』の人でも受け入れてもらえることが多いようにイメージしています。

ただ、この場合は「1本丸ごと該当業務を引き受ける」パターンでの働き方は、初心者にはむずかしいかも知れません。特にWebサイト制作あたりになると、FIXまでの所要時間が全く予測がつかないということもあるからです。

ちなみに、例として週15時間程度の稼働、月に40時間以内という契約でデザイン業務(主にバナー作成のみ)でパートをしている方がいます。
時給が1500円だとすると、1,500×40=60,000円。
大体6万円前後の収入が「うまくいけば」見込めます。

「うまくいけば」と書いたのは、実は理由があります。
まず、「時給制」であること。
これは、案件ベースでの報酬体系と比べて、作業が早ければ早いほど損をしてしまうという働き方にもなります。

作業効率が早くスキルも高い人Aさん、まだまだ駆け出しで勉強中のBさんの二人がいたとします。
Bさんは案件ベースで「1本6万円」の仕事をしてみると、全然追いつかずに1ヶ月経っても出来上がりませんでした。所要時間は40時間どころか、120時間くらい、当初の3倍はかかってしまいました。そうなると、時給に換算すると500円の業務でした。
しかし、もしも「時給制」での仕事だとしたら、普通に毎月40時間程度の仕事を行って6万円ずつ報酬が発生し、トータル120時間かかりましたが3ヶ月、120時間分の計18万円の収入となりました。

そしてAさん。こちらが取り掛かった場合、案件ベースで「1本6万円」の仕事をする場合は報酬はそのまま6万円です。なんと依頼主の想定40時間を大幅に下回り、20時間くらいで終わってしまったのです。しかも完璧に。
Aさんは余った時間を別の案件に取り掛かることにしたため、1ヶ月の収入は普通に6万円以上となっています。

そしてここで落とし穴。
Aさんがもしも時給ベースで仕事をした場合、早く出来上がってしまって20時間分の報酬、つまり、「20時間×1500円=3万円」しか入らない、なんてことも大いにありえます。ここでつじつま合わせとして、Bさんのスキルを見た場合は時給を上げることが必要となります。
Bさんの「結局120時間かかった」という事例を見ていない段階で、Aさんの時給をBさんの6倍にあげて発注する依頼主はほとんどいないでしょう。
時給制で、比較的簡易な作業で、の場合は、スキルの高いひとはミスマッチとなります。
時給1万円でも価値がある、と言ってAさんを雇いたいと思う依頼主もいるとは思いますが、おそらくそういう場合は時給制ではなく案件ベースでのギャラ交渉をして、正当な価格で依頼するでしょう。

ということで。
いろんな業務委託・受託・下請けの働き方はありますが、その人のステージに合ったもので交渉・契約をしないと、色々と不都合が発生するので、自分のスキルの把握・見直しと業界の動向などは常にアンテナを張りめぐらせておきたいものです。

なお、私は特殊な事情を除き、基本的には時給ベースでのお仕事は請けていません。月額ベースは交渉内容によっては「アリ」ですが、印刷系のお仕事の場合、残念ながら(?)年の功のおかげか作業が早いため、案件ベースでお話を頂けるほうがめちゃくちゃありがたいのです。
もし何かある際には、Twitterあたりからご連絡・ご相談くださいますと、何かいい事になるかも知れません。

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