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発達障害をカミングアウトするときの注意点

最近、三重県でこんなことが話題になりました。

「アウティング(outing)」という言葉には聞き慣れない人が多いとは思いますが

LGBTQ +の方々の性的指向を本人の承諾を得ずに、誰かに告げる行為

ということです。

過去にある有名大学で、アウティングが原因で自殺してしまったという悲惨な事件が起きてしまいました。

この逆に自分から性的指向や障害に関することを公表することを

カミングアウト(Coming out)

と言います。

このアウティングやカミングアウトは個人によってできる人、されるのが嫌な人

人それぞれでしょう。

今回は発達障害をカミングアウトするときの注意点について述べていきたいと思います。

①あなたはどのような特性なのかを明確に

発達障害といえどもたくさん分類されるので正直、ASDやADHDなど一括りにするのが難しいでしょう。

例えばASDでも自閉症の要素が強い人、ADHDの要素が強い人、高IQ、知的障害を伴う方、軽い特性、重い特性様々です。

ADHDでも日常で問題ないレベル、生活に支障をきたすレベルの方など、これもまた様々です。

カミングアウトする際に重要視するべきポイントは

あなたの特性を明確に伝えること

なぜなら、一般人にとって発達障害はカテゴライズされている可能性が高いです。

例えば、ADHDと聞くと、落ち着きがない、頭がよろしくない。などクラスで迷惑をかけていた子どものイメージが浮かぶでしょう。

もっと掘り下げれば

知的障害と発達障害の区別すら出来ていない人もいるくらいです。

そこで大切なのは、

あなたはどのような発達障害の傾向があるのか。(WHO)

どのような場面で困難に感じるか。(WHEN,WHERE)

なぜ発達障害であることを告げるのか(WHY)

を伝えることが大切です。

人によって発達障害と耳にすると、センシティブな人だと思われてしまう可能性もあります。

よって、タイミングや場面も重要です。

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②人間関係の変化

職場や学校、恋人、友人など

不特定多数の人を対象にCOするのか、特定の人にのみ告げるのかで、変化します。

カミングアウトがプラスに働く場合と、マイナスに働くパターンがあるので

そこは正直、自分ではどうもならないと思います。

僕の場合、大学で発達障害(ASD)であることを授業でカミングアウトしましたら、友達だと思っていた人の半分が去っていきました・・・

知り合いの場合、友達から誹謗中傷を受けたそうです。

このように人間関係が大きく変化する場合があります。

特に発達障害人は環境の変化にうまく適用できずにストレスを感じてしまう人がいます。

時と場合なのですが、仕事で理解してもらいたい場合はカミングアウトをして同僚から理解してもらった方が得です。

極論、職場が合わなければその会社を辞めればいいだけ。

カミングアウトはいいことばかりではないので、頭に留めておいてくださいね。

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③自己分析

発達障害の方の多くが、自分の性質を否定的に捉えているのが現状です。

確かに「障害」と名前についているので

Impossible,Disableなどの意味合いが強い。

よって、空気が読めない、計算ができない、落ち着きがない、など

「ない」「無理」「困難」等

と自分で思い込んでしまいますね。

しかし、発達障害の場合は

100%できないわけではない。のです。

落ち着きがない場合はトレーニングや療養で克服できる場合もありますし、

計算ができないのは、暗算で計算しているからであって、計算機を使えばできる人もいます。

つまり、100%できないとは思い込まないこと。

そしてフォローが必要な時は誰かに助けを求めること。

カミングアウトすることのメリットで、助けてくれる人が現れるということです。

会社の場合、できないと思い込まれたら、その仕事を一切任されなくなることもあります。

(僕の場合、仕事の負担が減るので個人的に楽です笑)

自己分析は就職活動以外でも大いに役に立ちます。

むしろ、分析できていないとこれからのIT社会で生き残るのが困難になりかもしれません。


まとめ

カミングアウトすること自体は悪いことではありません。

むしろ、発達障害が広く知ることができるきっかけ作りになるからです。

個人単位で見てみれば、かならハードルが高い上、勇気が必要です。

大切なのは、踏み込む力。

一歩歩けば、大きな道が開かれます。

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