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新しい『孫子の兵法』の創作を志す

1 挨拶

 皆さん、今晩は。
 本日も、拙作『根性 戦争から平和への道』という戦争小説の執筆活動を行っておりました。

 物語は、いよいよ衝撃的な急展開に差し掛かっており、今夜に詳述しますが、その内容が、大虐殺事件と冤罪事件になるため、かなりの想像力に精神力、そして極めて強いストレス耐性を付ける必要があります。この後、少々家事と運動を行い、精神を確りと調えてから、著述していきます。

 さて、本日は、運動に伴い、図書館に立ち寄って文献資料を調べておりました。そして、隠れた名著を発見しましたので、執筆活動と創作活動の計画の大幅な変更と、新しい拙作の構想も完成しましたので、ご紹介させて頂きます。

2 自伝の執筆を開始

 上記の拙作『根性』と拙作『レイマリ』の完成と出版後に、いよいよ以下の悲願の自伝の執筆活動を開始します。

 そして、これらの自伝の執筆中に、以下の自伝の執筆とその研究活動も行います。

 なお、『夢幻の自伝シリーズ』には、最後にもう一つの自伝がありますが、こちらは、執筆が最も困難で、その内容も複雑怪奇な上に膨大である為、三つの夢幻の自伝と現実の自伝が完成してから、徐々に執筆していきます。

3 新しい『孫子の兵法』

 まず、以下の文献資料が、今回ベトナムで購入した物と、日本で既に購入した、比較対象となる文献資料です。

 以上のベトナム語の文献資料は、(北)ベトナムの建国者である「ホー・チ・ミン主席」と、ベトナム人民軍の創設者である「ヴォー・グエン・ザップ大将(総司令官)」に関する研究資料で、ベトナム国内のトップクラスの二次資料です。そして、以上の日本語訳された文献資料は、ヴォー・グエン・ザップ大将の著作(口述もあり)です。さて、ここでアマゾンでのあるレビュー者の方の御言葉を引用させて頂きます。

歴史的英雄の著作であるので期待して読んでみたがカルロス·マリゲイラの中身のない理想だけ書いた内容のような類としか思えなくて残念だった。もっと戦術や時間経過、隷下部隊の行動や作戦に対する思考過程を知りたい人からしたら共産ゲリラ戦術と体制の宣伝に終始してる内容はとても読んでられない。ただ彼は情熱を持ってベトナム人民と理想の為に尽くした漢であるのでそこには敬意しかない。

 こちらのレビューには、自分も全く以て同感である。言うまでもなく、北ベトナム軍は、日本・フランス・アメリカ・カンボジア・中国に辛勝し、取り分け、ディエンビエンフーの戦いでの決定的な勝利とフランス軍の降伏に完敗は、ベトナム軍民とヴォー・グエン・ザップ大将の偉業であり、誇りでしょう。南北統一もカンボジアのクメールルージュの撃破も正しかったでしょう。ですが、ここの内容を確りと多角的・懐疑的・批判的に評価すれば、ベトナム軍は大失敗が実に数多くありました。
 詳述すると、話が逸れてしまうので、ここで軍事の事に戻して専念すると、ヴォー・グエン・ザップ大将の著作をはじめ、ベトナム戦史やベトナム人民軍の著作には、世界中や国外はおろか、国内の有識者達ですら、「これは後世の国防に必ずや役に立ち続ける!」・「戦時だけではなく平時、そして軍事だけではなく一般の社会生活や私生活にも応用できるぞ!」等と正直に胸を張って言えるものは、ほとんどありません。(よほどの研究と独創的な思想があれば、話は別ですが…)例えば、

 この二つの傑作は、古今東西、そして官民軍民を往来している、軍事学界の金字塔です。そして、現代でも、

等のように、次々と新しい戦争論が生み出されているにも拘らず、我が祖国ベトナムは、太古から近現代まで、あれ程膨大な戦争を被り続けて来たにも拘わらず、上記のような、教訓の引き出しや新規の実現が出来ず、いつまでも自画自賛をし続けており、残念ながら、ザップ将軍も、その悪しき渦の中に居続けてしまったのです。

 今年の1月、我が祖国ベトナムの国都ハノイのある書店に行った時も、ベトナムの歴史コーナーでは、なんと、ベトナムの近現代史は一つもありませんでした。自国の国都の書店、自国の近現代史の書籍が入手できない、これ程までに、ベトナムは検閲が極めて厳しく、また書店の店員さんも、「近現代史の書籍は絶対に買わない方がいい。偏っている上にでたらめだ。」。なんと悲しい事であろうか、自国の国都の書店、自国の近現代史の書籍が入手できないなんて…と激しく痛感しました。

 以上は、ザップ将軍の『日記総集』と『論文総集』(二つ)ですが、一般書店での購入は不可能となっており、『論文総集』に至っては、図書館の奥深い書庫に眠ったままで、『日記総集』はまだかつて販売されており、若干知名度があったものの、『論文総集』に至っては、ベトナムの一般の軍民ですらも、ほぼ知らないです。
 そして、これらの一部を日本語訳されたものを、少し読みましたが、やはり、虚飾だらけで、ザップ将軍を深く敬愛しているからこそ真正直に言いますが、はっきり言って、二流どころか三流の著作です。これは、ザップ将軍もまた、ベトナムの当時(今もですが)の民度や時流に政治の悪影響、更には厳しい検閲を深く受けていたため、そして自身と家族の安全の為に、本来の真情に真意、そして思想に戦略を発揮できなかったのでしょう。(それは国外の研究書や歴史書等で明らかになりました)実に残念です。
 上記に紹介したホー・チ・ミン主席とヴォー・グエン・ザップ大将に関するベトナム国内のトップクラスの二次資料も同様です。一次資料ですらも粗末ですから、二次資料は言うまでもありません。だからこそ、自分は以下の三つの拙作を将来に完成させることを志しております。

 さて、話を本日の夕方に戻しますと、図書館で次の四つの文献資料を発見しました。

“第一 用兵は一の術にして、科学を基礎とする、自由にして、かつ創造的なる行為なり。人格は用兵上至高の要件とす”
秘中の秘とされた「電撃戦」の運用指針であり、ソ連を破滅の淵に追い込み、勝者アメリカも学んだ、現代における「孫子の兵法」。
現代用兵思想の原基となった、勝利のドクトリン。【原書図版全収録】
『軍隊指揮』は、第一次世界大戦後に、ドイツ陸軍がその経験と英知を結集して作成した教範(ドクトリン)である。第二次大戦時ドイツ国防軍は、名将や兵器だけにたよったわけでなく、実際に、この教範をもとに行なわれた“電撃戦”によってフランスを降し、ソ連を破滅の淵にまで追い込んだ。戦争に勝ったアメリカも作戦・戦術レベルでは圧倒された。
本書は、その旧陸軍訳を、旧字旧カナを新字新カナに直すなど、現代人に読みやすくするよう処理をほどこし、解説を付した。ドイツ兵学理解を示す貴重な文書になると同時に、ドイツ国防軍において、現代世界の作戦・戦術の形は、一つの頂点に達したことを示す軍事研究上、不可欠の文献である。
なお、ここで示された指揮の要諦や組織の運用は、第二次大戦の戦訓を学んだアメリカが取り入れ、その用兵ドクトリンに反映させている。
本書に書き記された軍事思想と指揮の哲学は、それほどに卓越しており、今日の軍事思想家たちに「現代の孫子」として高く評価されている。

実戦マニュアル、ドイツ語原文から初訳!本教本は、1942年12月9日に発行された、砂漠とステップにおける戦闘に関するマニュアルである。これは、1941年から42年にかけての、北アフリカにおけるロンメル軍団の砂漠戦経験、ソ連南部のステップ地帯におけるドイツ軍の戦闘体験をもとに抽出された教訓をもとにまとめられた。第二次世界大戦の一端を示す重要な資料であると同時に、今日、中東で作戦する各国の軍隊においても参照されている第一級の史料である。アフリカ軍団戦友会が刊行した記念本『運命の北アフリカ』の写真など貴重なオリジナル図版収録。

実戦マニュアル、ドイツ語原文から初訳!
本教本は、1942年9月1日に発行された厳寒期の戦闘に関するマニュアルである。この発行年よりわかるように、これは、1941年から42年にかけての、ソ連侵攻「バルバロッサ」作戦の挫折から、過酷な厳寒期(その冬は異常気象で、記録的な極寒であった)に、ドイツ国防軍が得た苦い経験をもとにまとめられたものである。
すなわち、独ソ戦の過酷な環境をかいまみせてくれる貴重な歴史資料であると同時に、雪中に軍隊がいかに行動をするか、ひいては冬季のサバイバルとはいかなるものかを示す「実用書」であり、第一級の史料である。

第2次世界大戦中、ドイツ正規軍の「ふつうの兵士」が、各地から故国の家族や恋人などに送った手紙。残虐や悲惨と「人間」の真実。

 これらの文献資料を見た自分は、「ああ…こういうのが大切だ!ああ、敗北国であったドイツには、このような立派な文献資料があるというのに、戦勝国であった我がベトナムにはこのような立派な文献資料が無い!」と痛感した。これもまた、社会的・文化的・歴史的な進歩の大差の現れの一つでしょう。
 この激しい痛感から、帰宅後、自分は苦心しながら、以下の拙作の構想を完成させた。この拙作の執筆の為にも、自伝の執筆計画を早めたのです。

4 結語

 今から、家事と軽い運動を取って、その後、再び執筆活動を再開します。

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。