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リモートワーカーのわたしが実践する節約術とセルフマネージメント-Vol.2「長期投資がもたらすもの」

わたしはかれこれ14年ほどリモートワークをしている。近年リモートワークという言葉が日常的になる前からのリモートワーカーだ。週に何度かは出社するようなパートタイム型リモートワークでなく、フルタイムのリモートワークである。そんなわたしが自己の生き方を見つめる中で積み上げてきたことをささやかながら紹介したい。

短期投資から長期投資にシフトした理由

節約術において「投資」抜きには節約を語ることはできないと思う。
なぜなら節約と投資は非常に相性がいいからだ。節約の先には投資がある。

わたしが投資を始めたのは2019年頃だったと思う。アベノミクスの最後のほうだったが、まだ日経平均株価は上り調子だった。いろんな手法を試したがうまくいかず、試行錯誤を経て2022年にたどり着いたのが米国株ETFだった。わたしはS&P500を1本である。現在は500万ほど投入して数パーセントの利益が出ている。2022年の1年間はずっと右肩下がりだった。手法を米国株ETF1本に変えて間もなかったが動揺はなかった。なぜか。
米国株の歴史を学んだからである。

わたしがそれまで漠然と投資と考えていたのは短期投資のことだった。
そのため毎日の株価の変動に一喜一憂した。仕事中にも株価のことが気になってしょうがなかった。損が出ているときは明日の株価が気になって度々睡眠に支障が出た。所有する株にとって都合のよい情報ばかりを集め、予想を立ててばかりいた。そのころはベア株にも手を出していた。ブルとベア両方がわたしの日中の時間を奪っていた。

そんな中2021年の終わりごろ、米国株ETFに出会った。米国株ETF、特にS&P500は上がり下がりを繰り返しながらずっと右肩上がりである。日々の上下動はささいなことで、長期的に見ればこのETFは上がり続けていた。このことを知り、今まで耳を塞いでいた「長期投資」に興味が湧いてきた。それまでは短期投資を通してすぐに大金を手にしたいという欲望が自分の投資のモチベーションになっていたことから目を背けていたのだと思う。その気持ちに見切りをつけてわたしは長期的に投資をすることにシフトした。

長期投資がもたらしたもの

長期投資にシフトしたことはわたしに何をもたらしたか。
1番大きいのは「穏やかな心」である。先に述べたとおり短期投資では
日々の株価変動に動揺する。株価が気になって目の前の仕事に集中できない。休憩時間には株価をチェックし休息になってない。
それが長期投資にシフトしたことで毎日の株価変動が気にならなくなった。
経験ある方はきっと口を揃えて同じことを言うに違いない。
確かに長期投資の場合、年間の利益は微々たるものかもしれない。でも10年、20年と長期に渡って待つことで福利の力も働き、利益が拡大していく。
結果が出るのはずっと将来の話である。毎日の株価変動に一喜一憂したくない、気長に待てる人に向いている投資法だ。
わたしは大切な人生の時間を投資に割きたくないし、心を奪われたくもない。だから長期投資にシフトして私の場合は正解だったと思う。

長期投資がもたらした2つ目のもの

2番目に大きいのは「世界の経済がどのように回っているのかを学ぶことができた」ことだ。
コロナ明けに急激に需要が増したために供給が追い付かず物価は高騰している。米国ではインフレが凄まじい。日本とは比較にならないレベルである。最近ハワイ旅行者が以前のように増えてきたとニュースは報じていたが、日本からのハワイへの旅行者にどれほどの費用がかかっているかにわたしは驚愕した。例えば家族4人で数百万円というケースもあるようだ。現地に到着して想像以上のインフレに気が付いたご家族の気持ちを察すると心が痛む。

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