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#46 フランソワーズ・サガンにとっての幸福・人生を語るフランス語

stand.fmで紹介した言葉と収録内容の概要です。
音声はこちらからどうぞ。

Youtubeでもお聞き頂けます。
https://youtu.be/s8Dv8Q2h0Mo

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“Le bonheur, ça veut dire ne jamais avoir honte de ce qu’on fait ; n’être ni fier ni honteux; être bien dans sa peau.   
S’amuser aussi, parler avec les gens qu’on aime. Et c’est la mer, le soleil, l’herbe…”

幸福とは、自分がしていることを決して恥ずかしいと思わないこと、自慢にも思わず、卑下もしないこと、心地よく自分自身であること。
楽しむこともそう、愛する人たちと談笑すること。そして海、太陽、草原…。

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フランスやフランス語が好きな人であれば知っている人が多いと思います。
「悲しみよ こんにちは」の作者、フランソワーズ・サガンの言葉です。

私も好きな作家の一人で、彼女の様々な作品を読みました。一番好きなのは「愛と同じくらい孤独」という彼女のインタビューをまとめた本です。
サガンが書いたものではないのですが、様々な質問に答える彼女独特の答えから、サガンの人柄が見えてきます。

このインタビュー集を手掛けたジャン・ジャック・ボーヴェルが書いた言葉が本の冒頭にあるのですが、サガンの人柄を良くあらわした部分があります。

「フランソワーズ・サガンの様々なインタビューをもとにして本を作るという考えは新しいものではありません。サガンほど多くの専門インタビュアーから質問された作家はいませんし、難しいゲームであるインタビューを上手に切り抜けることのできた作家も数少ない、と言っていいでしょう。

1954年に早くも記者たちは『悲しみよ こんにちは』の若い作家を追い回したわけですが、彼女の優れた答えや、そのまったくの誠実さ、テープを戻す時に記者が少し書き換えてしまっても残る彼女独特の、真似できないトーンに誰もが強い印象を受けたことでしょう。

疑う余地もなく、ここに「人物」がいたからです。ごまかさない人、プライベートな質問、あるいはつまらない質問は、これをうまく逃げて、答える前にはよく考え、何も言うことのない時は黙る人。
その当時においてもすでに驚異的な人物の一人だったのです。処女作によって19歳で有名になり、ただちに100万人の読者を持ち、やや悪魔的な伝説をまとってしまった人。
しかし、彼女の言うことにはその明確さ以外にスキャンダルになる点などはなく、その正直さ以外に別に挑発的なものはなかったのです。」   

サガンの生い立ちの説明と共に、様々な写真やインタビューシーンが集められた動画を見つけました。


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