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#12 想いを伝える:人生を語るフランス語

stand.fmで紹介した言葉と収録内容の概要です。
音声はこちらからどうぞ 
https://stand.fm/channels/5fafb858c646546590cea001

Youtubeからもお聞き頂けます。
https://www.youtube.com/watch?v=G4RV3mM3s80

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Quand vous voyez quelque chose de beau chez quelqu’un, dites-le lui,
cela prend une seconde et lui restera toute sa vie.

誰かに、美しいものを見出したら、その人に伝えてください。
伝えることには一秒しかかかりませんが、その言葉は、その人にとって一生残ります。

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この言葉、心から共感できるのでシェアしたいなと思いました。

私の前の職場はスタッフの3分の2くらいがフランス人でした。
毎日一緒に仕事をしていて、日本人との違いを色々感じることはあったのですが、その中のひとつが、良いと思ったことをその人に対して、はっきりと言うことです。

性格によるところもあるので、全員がそういうわけではないのですが、日本人に比べて多いかなと思います。

外見のちょっとしたことや、「今日は輝いてるね!」など日本語では、なかなか聞くことのないようなダイレクトな表現を、男性でも、相手の目を見て、にっこりはっきり言ってくれるのです。

また、この言葉を紹介するにあたって思い出したのですが、20年以上も前、職場で働き始めたころに、男性のフランス人同僚とお茶を飲みに行った時のこと。
まだお互いに良く知らず、初めてゆっくり話したのですが、最後に
「きみは、すごくいいものを持っている。それをずっと持ち続けて。無くしちゃだめだよ。」と言われたのです。

その言葉にとても驚いたのを今も覚えています。
「いいもの? 具体的にどういうこと?」と咄嗟に聞き返すフランス語力も、積極性も当時はなく、それがなんだったのか、わからず仕舞いでしたが、驚きの後に、とてもうれしかったことを覚えています。
そして、彼の言葉は今も私の中にずっと残っています。

自分に自信がなく、コンプレックスにフォーカスしがちだった私に、この同僚の言葉をはじめ、日々の中で受け取った様々なポジティブなコメントは、少しずつ私に自信を持たせてくれたと思います。

いいな、素敵だな、と人に対して思うことはよくあるのですが、実際に口に出して伝えているのは、どれくらいかしらと思いました。

この言葉を紹介するにあたり、改めて積極的に伝えていきたいなと思いました。


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