WEB動画見てもらう努力しすぎ説
カナイです。
こちらの本を読みました。
広告業界のトップクリエイターが、講義をもとに生徒たちに「どういうコンテンツが面白いCMなのか?」といったクリエイティブについてアドバイスを語ってるこの本。
一番ハッとしたのはこの部分です。
世にあるWEBの動画たちはどうしても「見てもらう」ための努力を必要としていてそこにカロリーを使ってしまっている気がします。そのせいで映像の面白さを連れてきた理由がその商品由来である広告の基本を忘れてしまうのです。極端に言うとその映像に登場する商品を別なものに差し替えても成立してしまうのです。
すごくうなずきました。
クライアントから求められる企画の中には「テレビ番組っぽくしてほしい」「おしゃれに撮りたい」みたいな要望があって、さらに「その商品の味や効能に特徴的なポイントはないんだけど、面白コメントを引き出してほしい」とか「商品コンセプトとかメッセージは全然ないんだけど、何かストーリー仕立てにしてほしい」とか、それこっちで考えるの?みたいな案件もあるのです。
そういう問題を解決するのが仕事かもしれないですけど、順番として、「見てもらう」ための努力をする以上に、その商品の良さをもっと突き詰めて、それにふさわしい表現方法を考えた方が良くて、正直動画と相性が合わないのであれば動画でなくても良いと思うのです。同じ予算掛けるなら記事に使うのか、商品イベントに使うとか…
あと少し罪悪感があるんですよね。だれか出演者がいたとして、無理やり付き合ってもらっている感がしてしまって…。
やるには、なるべくみんながハッピーになるようなことをしたい。
動画の時代がやってきて、ハードルが下がってきてるけど、それに頼りすぎてはいけないし、企画に引っ張られすぎて、本来のコンセプトは忘れないようにしたいです。
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