少し高いお弁当を作っていることについて
お弁当やテイクアウトの需要がすごく多くなってきてます。
飲食店を経営されている、あるいは働かれている皆さんもお弁当を作っているでしょうか?
周りの飲食店も500円〜1000円くらいでお弁当を販売されています。
そんな中、僕の会社が提供しているお弁当の値段帯は
「3800円、4800円、8000円」(1人前、税別、交通費別)です。
高いです。まだSNSで知り合いにしか告知をしていませんが、予約が入ります。
その理由について書きます。
この写真は、4800円のプランです。
帰省する際に、親御様への手土産として予約していただきました。
ターゲットをしっかりと決める
ここを明確にしています。
「僕は料理が好きで、食を通してお客様に笑顔を届けたい」と思って
ケータリングをメインに事業展開しています。届けるが前提なんです。
たくさんの人を笑顔にするためには、自分の店に来てもうのではなく
届けにいった方がいいと以前から思ってました。その時代になりました。
コロナウイルスの影響で自粛活動をさせられ外食に行けないストレスが溜まっています。たくさんの人がそうです。
記念日だって外で贅沢にできません。
コロナ離婚なども騒がれていますが、問題は環境です。
家庭でも食事の時くらい、美味しい料理を食べてストレス発散して欲しいんです!
こだわった料理を届ける上で、原価はかかるもので、値段は高くなります。
確かな価値を提供している自信がある。そして喜んで欲しいからこその値段です。
ターゲットとしては
「記念日、特別な日を自宅で過ごす人」
「グルメな人で、自宅でこだわった料理が食べたい人」
そんな人へ精一杯お作りして、届いて欲しい。
日々の簡単な食事に僕のお弁当を食べてもらおうという思いは一切なく、
逆に周りの飲食店のお弁当をお勧めして、飲食店を助けて欲しいと言っています。
自ら周りの飲食店のデリバリーメニューも頼んで買っています。
ライバル調査
飲食店の数は多く、ライバルが多いのも事実で、9割が潰れます。
多くの飲食店に生き残って欲しいと思うのですが、自分も生き残らなければいけません。
皆さんはライバル調査をした上で出店していますか?
自分がやりたい料理で、理想の物件が見つかったから、という感じですか?
飲食業界(その地域)での自分のポジションをいうものを明確にすることも必要です。
ライバルが少ないジャンルにいくというのも一つの方法です。
僕が専門でやらせてもらっているケータリング業界も、他の会社の数でいうとかなり少ないです。
高級な弁当(3000円〜10000円くらいのもの)を提供している飲食店も、
普段が高級店(ミシュラン店など)の場合がほとんどです。
そこのポジションなので、ライバルはほとんどいません。
もちろん需要も少ないです。頼まれる頻度で考えると少ないです。
しかし、記念日は毎日どこかで必ずあります。あとは告知方法です。
告知方法と、なぜ僕のお弁当を頼みたいかの理由をどう設定するかです。
では、自分が普通の大衆飲食店を経営していたり、料理スキルがあまりなかったりする場合はどうでしょうか?
自分の周りの店舗をよく調べてみてください。意外と生きのびれる方法はあります。
自分のテイクアウトメニューが売れないのも、問題は商品ではなく告知方法だったり、お客様が買う目的を理解していなかったりします。
買う理由をどこに設定してますか?
販売目的(お客様が買う理由)を明確に思考する
何の為に日々のお弁当やテイクアウトメニューを提供していますか?
それは少しでも稼いで生き延びる為ですか?
もちろんスタッフの給料もあると思います。
ただし、自分の気持ちが下がっている中で、料理を作っていてもお客様にも伝わってしまいます。
せっかくアプリやウーバーイーツやチラシなどで新規を獲得しても、次につながらなかったら意味がありません。
お客様が買う理由がはっきり理解してない上で販売するのは危険です。
そして、ただでさえ冷めている料理なのに、お客様を笑顔にできるでしょうか?
僕は普段から、「冷めても美味しい」を専門でやっているので問題はないのですが。
高級弁当をやっている目的としては3つあります。
・自分の会社のブランド
・買う目的
・スタッフのモチベーション
ケータリング業界の中で確かなブランドを築く為に、安価で販売していません。
もちろん、しっかりとした価値(料理)を届けることが根本にあります。
冷めても美味しく楽しめるを前提に作られているので、お弁当でお客様を喜ばせる自信があります。
買う目的、シチュエーションまでも明確にしています。
最後は、スタッフのモチベーションです。
調理師のエネルギー(精神状態)が料理にすごく影響します。
風邪引いたら味がわからなくなるみたいなイメージだと思ってもらって結構です。実際はもっと奥が深いです。
いい料理を届ける為にはスタッフのエネルギーを高めておかないといけません。
オーナーシェフの場合は、自分がどういう状態の時に最高の料理を提供できるのかを知っておけば問題ないです。
僕の場合は、先がどうなるかわからない状態で、
不安の中で普段の料理よりクオリティ下げてまでお弁当を作らせることが、スタッフのモチベーションに繋がるかというとそうではないと思うので普通のお弁当を行ってません。
ここはスタッフにも、「高級弁当がやりたい」ということを確認しています。
人は現状維持より、挑戦の方がエネルギーが高まります。
その結果、美味しい料理をお客様にしっかり届けて喜んでもらうことが使命です。
目的を見失って、お弁当やテイクアウトをやっている飲食店が多く、
本来の美味しさを提供できていない店が多いです。
僕の知り合いの店ですらこの状況です。それではお客様は戻ってきません。
参考になりましたでしょうか?
頑張って乗り越えましょう!
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