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【読書録】上杉鷹山〈下〉

おはようございます!非凡なる凡人、いがちゃんです!

昨日も暑かった!在宅ワークではうまくエアコンを使いながらしていくことが生産性落とせずできるコツですね。


上杉鷹山〈下〉

上巻の衝撃に比べると、少し衝撃はなかったものの、やはり学ぶべきものが多すぎます!
期待しすぎかもってことか。



上杉鷹山(治憲のこと。ここからは鷹山と書こう)は、上巻までのことで改革を前に進めることに成功したわけだけど、この先もまだまだ続く。

鷹山のすごいところは、とにかく先見の明がすさまじく、自分の死んだ先まで見据えられています。
いまでこそ、教育の大切さここまで明文化されているものあるかもですが、この時代に身分を超えた学校をつくるというのは相当な力がいることなのだろうと想像できる。
それでも鷹山は自分の信じるところをやり通す力が大きく、実行に移していく。
ただ、そのときにも他者から意見を求めることも忘れずで、ただただすごいとしか思えない。

人のことだ。人材のことである。人間にとって、つねに新しい血が必要であるように、藩にとってもおなじことがいえる。火種を絶やさぬように、人も絶やしてはならぬ。そのためには、何といっても学問だ、若い人間たちの教育だ。おまえたちにつづく者を養うことだ。
改革は、おまえたちの努力で、すこしずつ実を結んでいる。しかし、米沢藩の民が富むことは将来にわたらなければならない。それには、いい改革者がつぎつぎと生まれ、切れ目のない政治がおこなわれる必要がある。そして、そういう人材を育てるのは、やはり学校だ。


改革当初から一貫して、発していることも、徐々に部下(藩士)にも伝わっていくさまも、再現性の見本。
まさに利他の心!藩士の北沢から出た言葉↓

「そういう人間の自然な心を、孟子は“忍びざるの心”といった。見ているには忍びないという意味だ。いま、米沢藩は潰れるか、潰れないかの瀬戸ぎわにいる。藩を潰さないためには、もちろん金がいる。金をつくらなければならない。しかし、お屋形さまは、貧乏な米沢にも人はいるとおっしゃった。人間がいるとおっしゃった。お屋形さまはよそからこられた遠慮もあり、また、根がおやさしいから強いことはおっしゃらない。私は、ただ人間がいるだけでは何の役にも立たないと思う。その人間が他人の役に立たなければ駄目だ。人間が他人の役に立つためには、まず、この忍びざるの心を持つことが必要だ。井戸に落ちかかるこどもがいたら、衝動的に走り出すやさしさを持つことから始めなければならない。私たちは、この開墾地で、そのやさしさをまなぼう」


人が変わることの大切さ、藩士の木村の言葉↓

改革というのは、制度や政治のやりかたを変えるだけではない。何よりも大切なのは、人間が自分を変えることだ、と。そして、自分を変えるときに、いちばんさしさわりになるのは、古い考えへのこだわりだ、と。そして、それは、 自分がこのことは絶対に変えられないのだ、と思いこんでいることだ、と。傍からみれば、瓦のようなものを、本人だけが、宝の石のように思いこんでいることがよくある、と


人が人に与える影響のすさまじさ、佐藤の言葉↓

(人が人に与える影響というのは、大変なものだ)
北沢は、あきらかにお屋形さまによって人が変わった。自分のこどもほど年齢の若いお 屋形さまと会ったことで、きのうまでとはまったく別人になってしまったのだ。
(事件だな)
胸の中で佐藤はそうつぶやいた。人と人との出会いというのは、人間にとって、大変な 事件なのだ、と思った。


そして、それは藩士だけでなく、藩民にまで行き渡って行きます(^∇^)
生きる喜びを見出していく↓

そして、何よりも、自分のからだを動かすことによって、無から有が生まれ、その有がまた別のものに変わり、しかも、それをほしがる人々の手に渡すということは、何か、
「私も、この世の誰かさんのために、役立っている」
と思うことができた。
それは、働くことの喜び、ひいては生きることの喜びであった。



そんな中でも、障害はやはりあって、鷹山がつぶやくこの一言が重い↓

改革のいちばんのむずかしさは、古いことをこわすのでも、新しいことを始めるのでもなく、始めたことをいかに維持するかだ



そして、ずっと一番近くで走ってきた、佐藤の言葉↓

あなたのいちばんのご改革は、人間をこのように変えたことです。人の心に、信じあう心を甦らせたことです。それは、何よりもあなたが米沢の人間を信じたからです。人にだまされても、だましてはならぬ、とおっしゃりつづけたからです。そして、その基は、前におっしゃった“忍びざるの心”、誰にもある他人への思いやり、優しさを、自然に交しあえるようになさったことでした。私は、何よりもこのことが嬉しかったのです。



うーん、これは良本!


さ、今日も気張っていこ(-ω☆)キラリ

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