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【読書録】働き方の損益分岐点

こんばんは。五十嵐です。

今回、「働く」とはどういうことかを考えて、言語化してみて改めて読んだ本についてご紹介。

3年くらい前に読んだ本で、定期的に読み返している本でもあります。

『金持ち父さん 貧乏父さん』 x 『資本論』

帯にも「金持ち父さんとマルクスが警告!」と書いているように『金持ち父さん 貧乏父さん』『資本論』の2冊から強い影響を受けた著者が、より今の日本に合わせた形で書いてくれている名著。
2冊はまったく関連がないように見えます。
しかし、資本主義経済の本質的な構造・仕組みと、そのなかで働く労働者たちが必然的に置かれる状況について、深く分析を行っているという点において「同じ」なのです。

この本の趣旨通り、僕も“資本主義経済の前提条件を知った上で、「目指すべき働き方」を考えいく”ことができました。
とても読みやすい本ですし、知識としてみんな知っていた方がよいことだなと思います。


『働かせ改革』?

さっそく本の内容に。
まず文庫版まえがきで、現在の働き方改革が、企業側から見た“働かせ改革”になってないかと言及します。残業を削減しろ、でも成果は維持しろ、だから生産性を上げろ、と。
それって企業側の都合だよねと。

激しく同意!!
この本を読んだ当時は会社員で、働き方改革になんとなく違和感を覚えていたのですが、それをずばし言語化してくれていると感じたのを覚えていきます笑


また労働時間の問題だけでない。「ストレス改革」に取り組む出来なんだとも声を上げています。
そうなると、要因が複雑になるから、企業側も取り組みづらくなるんですよね。
だから、簡単で、目に見えて結果になりやすい、「労働時間を減らそう」に帰着しちゃうのでしょう。
僕の好きな経営者さんに教えてもらった言葉に

本質的に大事なことはだいたい面倒くさい

ほんとそうだなと。
面倒だなと思った時ほど、この言葉を思い出して取り組んでいます!


資本主義で生きるということ

前半で、給料がなぜその金額なのか?という解を『資本論』をベースに書いています。ここのところは、会社員の人も、自営業の人も、経営者の人も知っていた方がいいこと。
さらに、おにぎりの値段がなぜ100円なのかという話も書いてあり、普段の生活から身近に感じられます。
資本主義で生きている限り、そこから逸脱することはないもの。
知らず知らずのうちにこのルールで生きているという現実。

だから、この前提を知った上で生きる、働くと、選択肢が見えてくるだろうなと思います。


毎日全力でジャンプする働き方を続ける?

労働力の価値を上げていくことも大事。

価値を上げずに働くことは、毎日毎日全力でジャンプするようなもの。
価値を積み上げることで、高いところに手が届くように日々土台を作ったほうがいいよ
と書いてあります。

これは確かになと!
僕も会社員で1-5年目くらいまでは、毎日残業をがんばっていて、この働き方いつまで続くんだろうと思っていました。
(当時は、デザイン職だし仕方ないよな、みんな一緒だしそんなものなんだと、深く考えずそのままにしてしまいましたが笑)

本の中では、ジャンプしている人の絵が描いてあって、そのあとに土台を積み上げた上で手を伸ばしている人の絵が描いてあるのですが、これはとてもわかりやすい!
「労働力の消費」でなく、「労働力の投資」をしましょう!
そうすると、同じ労力でも短時間で成果を出すことができるし、その分他の学びや余暇に使うことができる!これは本当に大きいなと思います。

会社のためでなく、自分のために使う時間を増やす


休日が「休み」なのか「遊び」なのか

日本とヨーロッパ人の休日に対する価値観についてもなるほどなと思いました!
「仕事」の反対語は?

ヨーロッパ人:遊び

日本人:休み

どちらも自分の「幸福」を目指して働いています。不幸になろうと思って、働いている人はいないでしょう。
稼いだお金をつかって「幸せに」暮らすためです。多く稼げば、より自分の幸福に近づけるはずです。

でも、実際そうなっているか?

僕も友達からよく聞いていたのは、「睡眠も仕事のうちだ」とか「明日も仕事だし、今日はどこにも出かけずに休みたい」とか。
僕は休日は全力で遊びたい人だったので、これが不思議でたまりませんでした。
仕事(会社)に真摯に向き合っているとも言えるけど、、自分の幸せ、生き方には向き合ってないのなかと思っちゃいます。

そんなこと言ったってさーって声も聞こえてきそうですが、いまならはっきり言えます。会社のためにだけ働いても、結果幸せになることはないだろうなと思います。
自分の人生に責任取れるのは自分だけ!


この本を読んだ上で、「自分の目指すべき働き方」考えてみませんか?



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