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不安を感じてもいい ~「ない」から「ある」へ(2)~

先日書いた記事について、すこし補足をしようかなと思います。

ハビング<Having>とは、「ある」に意識を向けること、でした。
でも、これまで「ない」ほうに常にフォーカスするクセがついていると、「ある」を感じるようにするのは、なかなか難しいところもあります。
1度2度はできても、ついまた戻ってしまう。
そして例えば、まとまった支払いをしなければならないとなると、怖れや不足、不安を感じてしまったりする。

そういう時に「ポジティブに感じなくちゃ!」と無理に思おうとしても、できないこともあります。仕方がないのです、クセなので。

ハビング<Having>は、わずか1ドルでも「今、自分にはお金がある」と集中することから始まる、といいます。
それはわかるけど、1ドルじゃぜんぜん足りないよ、どうしようと。
そういうとき、「不安になってもいい」とソユンは言います。

「不安は自然な感情です。船が波に揺れるようなものです。今、短期的な経済的目標に向っているなら、とことん不安に思ってかまいません。ただ重要なのは、不安に陥って目標を見失ってはいけないということです。
・・・・船が揺れるのも航海の一部だということを忘れてはいけません。」

「さらに大きな問題は、多くの人が不安なあまり、きちんと進んでいる船の方向を突然変えてしまうということです。そうやってじたばたするほど、船は暗礁に乗り上げ、風波にのまれるだけで、本来の目的地からはだんだん遠ざかってしまいます。」

「The Having 富と幸運を引き寄せる力」

これは「お金持ちになる」という目標の話で書かれているので、
何か新しいことにチャレンジする、始めるなどにあたっては、
不安や怖れが何かの予感だったり、方向を変えたほうがいいという警告だったりする場合もあります。
でも大きな目標に向っている場合の不安の対処として参考になるかな、と思います。

じたばた暴れると溺れる。力を抜けば浮く、ということですよね。

そうして、なにかを買うとき、支払うときに、「ある」ということや、感謝を感じるようにしていると、脳が変わってくるそうなんです。
ハビング<Having>の効果が現れるのは、早ければ2週間、遅くても3ヶ月だとか。

生物学的に見たとき、成人の脳がそれまでのシナプスの結合を弱めて、新しいパターンをつくるのに十四日から二十一日必要だと言われます。その期間に、それまでの感情との鎖を断ち切って新しい感情の神経回路網をハビング<Having>が形成してくれるのです。その作業がすめば、周囲に楽しい変化が訪れ始めるでしょう。

「The Having 富と幸運を引き寄せる力」

感覚器官で受け止めた刺激は、神経細胞であるニューロンを通して脳に伝達されるということ。
そのニューロンとニューロンの接合部分をシナプスというのだそうです。
難しいね。
古い考え方の結合を弱めて、新しい考え方のパターンをハビング<Having>をやることによって作れるということかな?
脳の話なんか持ちだされると、俄然信憑性が出ますよね。

「The Having」を読んでから、10日ほど経ちました。
自分なりに「ある」に意識を向けたり、その瞬間の喜びや幸せを感じるように以前よりも意識していると、自然に感謝の気持ちがわくことがあります。
そしてなんだか、本当に変わり始めている感覚があります。

今日のご飯、美味しいなあ~と思うことが増えたり、
支払いでお金を移動させるときも、「減る」のではなく
あ~払える、嬉しいな~と心から感じたり。

そんなことをしていたら、物事が少し動き始めてきました。

動くとちょっとわくわくしてきます。
先が見通せるほどのワクワクではなくても、
変わってきている自分と、変わってきている現実を感じます。

古いシナプスの結合が弱まって、パターンが変わってきてるのかな?

感情を常にポジティブに保つのは、難しいこともあります。
でも、不安になっても大丈夫と思えば
日々こつこつとハビング<Having>を続けていくだけです。

まあ、その「続ける」というのが、多少の努力ではあるけれど。
船は確実に進んでいるので、先ばかりに目をこらすのではなく
手元にあるものを楽しむ、というのが大事ですよね。

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