見出し画像

聖フランチェスコ大聖堂内部360度カメラ

昨日の投稿でいちおう大聖堂のことは書き終わったつもりでしたが、今日気づいてしまいました。360度内部カメラがある! 
いや、前に見たことがあったかもしれませんが、すっかり忘れていたのかも。

サムネイルが出ませんが、上部下部聖堂、お墓も見られます。
特に上部聖堂はジョットーの連作壁画がどういうふうになっているか、鮮明ではありませんが、とてもよくわかります。
ふだん聖堂内は薄暗いので、こんなに明るく見えることはないです。天井の青もとても良く見えますね。

アッシジに住んでいる時に、大聖堂内で電子オルガンのコンサートがあって行ってみたのですが、天井に電気が付いていて、壁画がはっきり綺麗に見えるので、音楽よりそっちのほうを見ていました(前衛的な演奏であまり面白くなかった)。

上の方が、ところどころ壁が剥がれているところがあります。多くの部分が1997年10月のウンブリア地震の時の天井崩落のせいだと思います。よくここまで回復できたなと。

名称未設定 5

左の写真が再公開になったときの状態です。

天井崩落のニュースは日本でも何度も放送されたと聞きました。
この前日まで私は旅行でアッシジに滞在していて、翌日から隣のトスカーナ州のモンテプルチャーノという町にいました。
崩落のあったのは2回めの地震(余震?)で、私はモンテプルチャーノの聖堂のドームの真下にいたときに、震度2か3くらいの揺れを感じました。

実はこの時の崩落で、借りていた部屋の大家さんの家族が亡くなっています。1度めの地震の後、修道士2人と町の文化関係の担当者が確認のためになかに入り、4人が亡くなりました。

**

フランチェスコのお墓の前にはライブカメラもあります。

お墓に向かってお祈りするのですね。
見ていると、祈りの書き込みが常に入ってきています。"フランチェスコ、助けてください"というものが多いようです。ご家族の病気などが多いのかも。

私のイタリアについての感覚は2001年で止まっているので、360度カメラもライブカメラも今は当たり前のことですが、アッシジに関しては「なにこれ、すごーい!」となってしまいます。

最後にもう一つ。今、上野で京都の高山寺「国宝 鳥獣戯画のすべて」をやっていると思いますが(5/19現在は休館中)高山寺と聖フランチェスコ大聖堂は、異宗教間のブラザーチャーチ(兄弟教会)です。明恵上人とフランチェスコはともに12世紀に生きた人たちなのですね。




この記事が参加している募集

書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。