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こんにちは!LiD責任者の杉谷です。
LiD2020年第2期も2週目を終えました。LiDはこの先の時代、確実に経済の中心地となってくるアジア、アフリカといった新興国の中で、資本主義的な意味合いで活躍するだけでなく、広がっていく格差や環境問題の被害者となる人々のことを思いやりながら行動を取れる「自立した優しい挑戦者」の育成を目指しています。このような誰もやったことのない、新しい領域へと踏み出していくためにも、スキル面だけでなくマインド面での成長も非常に重要だと考えています。
そのため、LiDではこの内面の成長という意味も込めて「内省」というコンテンツにも時間をかけています。

今週取り組んだのは「他己評価」です。今週ついにこの2か月をかけて取り組むケーススタディの内容が発表されました。ケーススタディのこれからの段取りの議論を終えたところで、抜き打ち的に議論の際のフィードバックを出してくださいというリクエストを出しました。

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「他己評価」、特に同世代や同じ志の仲間からの評価やフィードバックは機会がなければなかなか受けることは出来ません。多くの場合、他己評価、フィードバックを受けたことがある、又はやったことがある人でも、上司-部下、目上-目下というポジションの差が明確な状態での経験がほとんどだと思います。
このようなポジションの差が明確な状態でのフィードバックには「育成」や「コーチング」の意味が多分に含まれていると思いますが、今回LiDで行ったような同世代やポジションに差がないものには、「他者の視点から自己発見をする」という目的があります。

人は自分のことをよくわかっていると思いがちですが、実際にはほとんどわかっていません。知らず知らずのうちに習慣化してしまったことや、自分の基準で出来る出来ないを判断してしまっていること等、様々な無意識下のことがあります。

これらのことは自己分析ではなかなか出てきません。無意識に行っていることを意識的に考えることが非常に難しいからです。そのため、これらのことを「他者評価」を通じて掘り起こすことで、自分の中では意識していなかった癖や長所/短所が明らかになります。この「自己発見」が自分のことをより深く理解することに繋がっていくのです。

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今回は、この「他己評価」を行う上で杉谷が気を付けたポイントを簡単に紹介しようと思います。

1)具体性を高める
他己評価(他己分析)、フィードバックは具体的なシーン、具体的な項目等何を言えばよいのかという具体性が高いものの方が出しやすくなります。(考える余地がなくなるほど具体的なものは×です。)
今回の場合は、「先ほどまで行っていた議論での働きについて」、
・議論の進め方やアイディアの質といった「能力面」
・参加意欲や心もちといった「姿勢面」
についてのフィードバックを出してくださいという形にしました。
先ほどまでやっていた議論なので思い出しやすく、何をフィードバックすればよいのかという大枠がわかるので、全員が的を得た内容を話していました。
このような具体的な内容に慣れてきたら、徐々に抽象度を上げた項目にしたり、相手から相談したいことを聞き取ってからのフィードバックにしたりと考える自由度を上げていくと、より深い部分での自己発見やフィードバックする側の他者理解のスキルが伸ばせます。

2)指摘で終わらず、行動に移す
今回もう1つ意識したことは、フィードバックで終わらないようにすることです。フィードバックだけでは、自己発見、自己理解というところまではいきません。指摘を受けた側がそれを自分事ととらえて初めて、自己発見になります。
そのため、今回はフィードバックを出した後、この1週間で良かった面を伸ばす、又は悪かった面を改善するための行動まで考えて、宣言してくださいという指定をしました。
他にも、「指摘された部分について必ず内省をする」や、「指摘されたことで一番自分の中に刺さったことを発表する」等、何かしらフィードバックを受けた人がワンアクション取るように設計することで、自己理解につながる率を高めることが出来ると思います。

今回は以上になります!自分たちの取り組むプロジェクトも見え始め、参加者の熱量も徐々に上がってきています。次回は講義の内容を一部紹介していこうと思います。


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