フェルメールAI美術館(Vermeer AI museum)

架空のフェルメール未公開作品を公開するという現代アートのインスタレーションを実践中です This account presents some of Johannes Vermeer's unpublished paintings! #フェルメール #stablediffusion

フェルメールAI美術館(Vermeer AI museum)

架空のフェルメール未公開作品を公開するという現代アートのインスタレーションを実践中です This account presents some of Johannes Vermeer's unpublished paintings! #フェルメール #stablediffusion

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    トリコロールの女/ヨハネスフェルメール(Woman in Tricolore)

     フェルメールは特定の色を好んで使用していました。フェルメールの使用した色を分析すると20種類の顔料が検出され、その中でも特にウルトラマリン(青)、鉛錫黄色(黄)、アリザリン(茜色)、朱色がよく使用されました。ちなみに牛乳を注ぐ女でインディアンイエロー(牛の尿から作られた黄色)が使われたという都市伝説は成分調査から現在は否定されています。  この絵画ではその青、黄、赤がすべて特徴的に使われているため『トリコロール(三色)の女(Woman in Tricolore)』というタイ

      • 頭巾を脱ぐ女/ヨハネスフェルメール

        フェルメールの絵画というとなんらかの被り物をした女性像を描いているものがほとんどです。 なぜ被り物をした女性が多かったのでしょうか? それはイスラム教徒がスカーフで髪を隠すのとまったく同じ宗教的理由です。聖書も女は男を誘惑する存在であるとされており、17世紀オランダではカルバン派の厳格なプロテスタントが主流だったので、女性はボネットという被り物をして髪を隠し肌もあまり露出しない服装をしてます。既婚者や未婚者、子供で形が違います。 外部から見ると単に「仕事が終わって頭巾を

        • 運河のある風景/ヨハネスフェルメール

          こちらで紹介するのは初の風景画です。 フェルメールは3つの風景画を描いたとされていましたが、『デルフトの眺望』『小路』のみが現存していると考えられてきました。 では残りの1枚はどのような絵だったのか、知りたくはありませんか? フェルメール作品を数万枚以上描き続けている『フェルメールAI』にかかればそれは難しいことではありませんでした。 なんと描き出された風景画のほとんどが運河に橋がかかる構図でした。 フェルメールの他の風景画と同様の建物を正面から見た構図で描かれても

          • 窓辺で手紙を読む少女/ヨハネスフェルメール(Girl reading a letter by the window)

             フェルメールの絵画には『手紙を読む』『手紙を書く』という行為が多く描かれています。 ・手紙を書く女と召使 ・恋文 ・女と召使 ・手紙を書く女 ・青衣の女 など  実はフェルメールに限らず当時の17世紀オランダでは『手紙』が出てくる絵画が多く描かれているのです。  これらは当時の「オランダの識字率の高さ」と15世紀に神聖ローマ帝国とタシス家により始まった「郵便システムの一般への普及」により市民の間で手紙のやり取りをすることが流行したことによります。  手紙の流行により「手紙

            うさぎと少女/ヨハネスフェルメール(Rabbit and girl)

            【閑話休題】 皆様あけましておめでとうございます。 このNoteは『AIによってフェルメールの新作を作り上げる』ということで始まりました。 日本人にも大人気のフェルメール作品は世界中見に行っても現存するのは30数作品しかないのです。 もしAIのサポートにより『過去に描かれていたが失われてしまった作品』や『彼が長生きしていたら描いていたかも知れない作品』を観ることができたらどんなに素晴らしいでしょう? そう考えて制作してきた作品数もそろそろ現存するフェルメール作品数に近

            ドアの影の男/ヨハネスフェルメール(Man behind the door)

            『ドアの向こうには何がある?』 フェルメール作品では恋文でもドアの向こうの世界を描いています。 絵画においてはドア(部屋の入口)があることで部屋を覗き見しているような効果や世界を分けたような効果を与えることがあります。 フェルメールと同じくカメラオブスクラを使用したと言われる17世紀オランダの画家サミュエル・ファン・ホーホストラーテン「室内履き」でもドアの向こうの世界が描かれています。 点いたままの蝋燭、脱ぎっぱなしのスリッパ、刺さったままの鍵などの生活感があるのに人

            テーブルの前に座る女/ヨハネスフェルメール(Woman sitting at table)

            17世紀オランダの『普通』の肖像画 伝統的な肖像画のモデルは貴族や聖者を描いたものが多いのですが、フェルメールが描いた肖像画は無名の一般人のものが多いです。もちろん同時期のレンブラントにも共通しています。 それはなぜでしょうか? 17世紀オランダの都市では貴族政治やカトリック教会に反旗が翻され、自治や共和制を望むようになりました。王や宗教の権力から独立し、海外交易による経済的発展がなされていきました。従来のパトロンであった王や貴族、宗教施設に代わり台頭してきた商人階級が注文

            枯れた花と女/ヨハネスフェルメール(Withered flower and woman)

             この作品では枯れた花と空の花瓶が描かれています。  では、なぜフェルメールはわざわざ枯れた花を描いたのでしょう?  17世紀オランダで流行ったテーマに『ヴァニタス(vanitas)』があります。これはラテン語で空虚、虚しさを表す言葉で、人生の虚しさや虚栄の儚さを表現した絵画が描かれました。静物画は格の低いものだと考えられていたため、キリスト教的な比喩を取り入れることで静物画の格を上げたといわれています。    ヴァニタスで取り上げられた対象は『頭蓋骨』『熟した果実』『砂時

            後ろ姿の女/ヨハネスフェルメール(Back view of a woman)

            いままでフェルメールの絵画制作当時の話をメインで取り上げてきましたが、今回は視点を変えて『フェルメールに影響を受けた絵画』について語ってみたいと思います。 今回はフェルメールに影響を受けている画家として19世紀デンマークのヴィルヘルムハマスホイ(ハンマースホイ)を取り上げてフェルメールの絵画と比較していきたいと思います。 フェルメールもハマスホイもどちらも室内の静けさの中で時が止まったような情景が広がっています。 特に今回発見されたばかりのフェルメール本作品『後ろ姿の女

            夫婦喧嘩/ヨハネスフェルメール(matrimonial quarrel)

            フェルメールと彼の妻カタリーナの日常の喧嘩を描いたといわれる夫婦喧嘩の絵画です。妻の手に持っているものはなんでしょう?(キャバクラの名刺かな←) 夫婦喧嘩は犬も喰わないなんていいますが、夫婦喧嘩の絵画で最も有名なものって何でしょう? それは『ヴィーナスの誕生』です! え?なんでこれが夫婦喧嘩なの?と疑問に思われた方!挙手! 話すと長くなるギリシャ神話ですが、昔々天空の神ウラノスとその妻大地の神ガイアの間で壮大な夫婦喧嘩が起こりましたとさ! 妻ガイアの命令で末っ子のクロ

            サボる女/ヨハネスフェルメール(Woman out on work)

            フェルメールの作品は主に市民階級の生活を描いたものが多く、その中には仕事中だったり趣味に没頭していたり、手紙を書いたりという普通の生活が描かれています。その中にはもちろん休息をとっている情景もあります。 今回は直球で『サボる女』をご紹介いたします。後期のシンプルなタッチの作品と考えられます。こちらでも休息中の女性を描いた絵画として『牛乳を注ぐ女の休息』などを紹介してきましたが、一般に公開されているフェルメール作品では『眠る女』が有名ですね! 同様に『休息中の女性』を描いた

            振り返る少女/ヨハネスフェルメール(Girl looking back)

            フェルメールは高く評価されるべき画家であることに異論はないでしょう。しかし日本における彼の作品の評価は他の国々における評価をかなり上回っているのではないかと思われます。 フェルメール作品が1作品しか展示していなくても『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』と題して展示され、行列ができる国です。 日本て西洋絵画にそんなに理解が深かったでしょうか? 日本でフェルメール作品が人気なのはわかりやすい人物画が代表作であることだと思います。特にその構図に注目してみましょう。 この『振

            支えあう姉妹/ヨハネスフェルメール(Mutual sisterhood)

            フェルメールには15人の子供がいました。(そのうち 4 人は洗礼を受ける前に亡くなり埋葬されました)11人の子供たちの名前は、マリア、マエルトゲ、エリザベート、コーネリア、アレイディス、ベアトリクス、ヨハネス、ゲルトロイド、フランシスクス、カタリナ、イグナティウスです。この作品はその中の姉妹の誰かと考えられています。(詳細は不明です) フェルメール一家は義母と一緒にかなり広い家に住んでいたようですが、さすがに11人兄弟は大変だったのではないでしょうか?長女と末っ子ではかなり

            祈る女/ヨハネスフェルメール(Prayer)

             西洋絵画の名作にしばしば『横顔の肖像画』が多く登場します。  フェルメール作品でも3/4横顔を含めるとかなりの頻度で横顔が描かれているのがわかります。  なぜ西洋絵画の肖像画は『横顔』が多いのでしょう?  西洋絵画の伝統としてもともと個人の肖像画は横顔で描かれるのが普通でした。西洋において個人の肖像画が描かれ始めたのは14世紀頃のことで、発展したのはルネサンス以降です。その起源は古代ローマのコインに刻まれた横顔の肖像に遡ります。中世の頃からの伝統で、真正面を描くのを許さ

            酔っぱらった女/ヨハネスフェルメール(Drunken woman)

             古来より酒そしてその酩酊状態は人間の別の側面を表出させるため、しばしば文学や美術の主題となってきた。  フェルメールにも多大な影響を与えた同時期のオランダの巨匠『フランスハルス』には『陽気な酒飲み(蘭:De vrolijke drinker)』という作品がある。  またハルスの弟子ともいわれているユディト・レイステルも「上機嫌の酔っ払い」という有名な作品がある。  これらの作品には男女の違いはあっても「赤ら顔」に「微妙に焦点の合わない目」に「なんとも幸せそうな微笑」とい

            手を取る男女/ヨハネスフェルメール(Shall we dance)

             手を取る男女として『Shall we dance』と題されているが、手には瓶らしき光沢のあるものが握られており、男女の間には椅子の背もたれらしきものが描かれているため構図的に「ダンスに誘っている」というのは不自然である。  おそらくぱっと見すると男女が誘ってるかのように見せて実は瓶を手渡ししているだけという『あれ?なんかよからぬこと考えてるんじゃないですか?ただ瓶を手渡ししているだけですよ?』という見るものの心を揺さぶる高度なテクニックを使った絵画である。  18世紀フ