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フェルメールの新作油絵を作る!完成編(AI絵嫌いな方にも観て欲しい!)フェルメール転生プロジェクト第4話

構想1年制作6か月のフェルメール新作油絵の制作が完成しました!( ゚Д゚)

  1. AIは良くも悪くも惜しい絵を描く

AIが絵を描くと上手いのですがちょっと惜しい感じなんですよね。
だからAIが数万枚出力した中から、とっておきの作品を選んで、さらにAIでバリエーションを出力します。

AIで出力したバリエーション(元は左)

そこでバリエーションをうまく組み合わせて一つの作品にします!

これを元に下絵にしてキャンバスに描いていきます。
もちろんその前にフェルメール作品を模写して研究しておきます!

模写作品とともに

2.いよいよキャンバス上に再現のはずが?

白亜地をベースにして、フェルメールが使用していた顔料を塗っていきます。有名なウルトラマリン(青)ですが、一番使っているのは黒い影の部分です。もちろんこれもフェルメールが使っているテクニックのひとつです!

この時期のオランダ絵画はカラバッジョの影響を受けているので、AIの絵よりも背景を暗くしていきます。(レンブラントの夜警などいい例ですね)

3.ここにきて疑問が? 

1箇所気になっていた疑問点が!胸の格子模様ですが、バロック時代にこんな模様の服着てないですよね?

ここでAIは何を描こうとしたか考えてみましょう!AIは複雑な文様を描けなかったから格子にしたのではないかと考えました。AIの絵は情報量が少ないのでこちらで補ってあげる必要があります!

では描くとしたら何を描くでしょうか?宗教画ならキリストか聖母マリア、王族の依頼なら王の紋章などでしょうか?
しかし17世紀オランダはどちらでもない商人の時代でした。

聖ルカ組合の紋章

私は『フェルメールが理事を勤めた聖ルカ組合』の紋章にちがいないと考えました。すると少量しか描かなかったフェルメールがなぜトロニー(人物の見本画)を描いたかがわかるような気がします。聖ルカ組合の象徴としてこの絵は描かれたのかも知れません。

胸の装飾部分

そしてフェルメールが好んでつかったポワンティエ(光の点描)の技法が活きてきます!

こちらで完成です!

サイン(左上に入っています)

サインはAIのフェルメールということでAIMeerと書かせていただきました。(本物はIVMeerなどと記載されています。)

ホンモノのフェルメール先生のサイン(実物もわかりにくいところに入ってます)

https://twitter.com/vermeer_ai(ほぼ毎日更新Twitterはこちら)
今後もAI作品の油絵化を進めていきたいと思います!(*'▽')

いままでの流れ


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