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映画「シンプル・フェイバー」コメント

人は自分の中に当たり前のように様々な顔や闇を抱えているのに、他人も同じように様々な顔や闇を抱えているという事実には鈍感になりがち。

つい自分に見せている顔だけでその人の性格を判断してしまい、後から他の顔を知って「まさかあの人が...?」とびっくりしたり。

事件が起きた時にニュースでたまに「いつも笑顔で挨拶をしてくれるいい人だったので、まさかあんな事件を起こすなんて今でも信じられない」というコメントを見るのですが、日本では
「きちんと挨拶ができる=きちんとコミュニケーションがとれる=まともな人」
という図式が支持されすぎていることを昔から疑問に思っていました。

私は幼い頃人の目を見て挨拶をすることが苦手でよく親に注意されていましたが、ニュースになるような事件を起こしたことはまだありません。

ということで以下映画「シンプル・フェイバー」コメント(※ネタバレあり)。

2019年3月公開。

一言感想:「ステファニーのこと、完全にナメてたわ」

夫を事故で亡くしたシングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)と、ファッション業界でバリバリ働くエミリー(ブレイク・ライヴリー)は同じ小学校に通う息子同士が仲良くなったことがきっかけで知り合います。

いつも隙のない格好をしていてミステリアスなエミリーとは対照的に、安物の服を身につけているけど明るいステファニー。

バリキャリのエミリーに変わってちょいちょい簡単な頼みごと(シンプル・フェイバー)を引き受けるようになったステファニーは、ある日エミリーから息子を学校に迎えにいってほしいと頼まれます。

しかしその後、エミリーは数日経っても帰って来ることはなく...というストーリーです。

最初ステファニーはエミリーに促されるまま人には言えない秘密を打ち明け、エミリーもステファニーを「親友」と呼びます。

ステファニーがエミリーを見上げる形で友情が芽生えてきたように描かれているのですが、エミリーが行方不明後遺体で見つかった辺りから、若干抜けているように見えたステファニーがぐいぐいエミリーの家族に食い込んで行きます。

実は見つかった遺体はエミリーの双子の妹で、本物のエミリーは保険金が下りた後に家族で海外に移住する予定でした。

しかしステファニーが鋭い観察眼と機転を利かせて細い糸を次々と手繰り寄せるようにして、エミリーの過去に迫って行きます。

ステファニーを見くびっていたことで計画が狂ったエミリーは、ステファニーの前に姿を現わし直接対決。

最後は騙し合いで二転三転。

巧みに本音を隠す2人に比べて、その場その場でころころ流されるエミリーの夫の頼りなさが際立っていました。

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